戦国武将たちがプロレスで決戦!
2017年3月20日、さいたまスーパーアリーナにて、プロレス団体DDTプロレスリングによる興行“Judgement2017~DDT旗揚げ20周年記念大会~”が開催。その中の試合のひとつとして、コーエーテクモゲームスとのコラボレーションにより“シブサワ・コウ35周年記念『信長の野望~俺たちの戦国~』戦国武将マッチ”が行われた。本記事では大会全体の熱気も合わせて、試合の内容をお伝えしていこう。
本大会は、エンターテインメント色が強く“文化系プロレス”という異名を持つDDTプロレスリングが20周年を迎えたことを記念して行われたもの。オープニングでは、プロレスラーでありながらも、DDTプロレスリング代表取締役社長も務める高木三四郎選手がふんどし姿で登場し、観客にご挨拶。そして対戦カードが発表され、つぎつぎと試合が行われていった。
そしてここからお伝えしていくのが、第8試合の“シブサワ・コウ35周年記念「信長の野望~俺たちの戦国~」戦国武将マッチ”。この試合は、コーエーテクモゲームスのプロデューサーであるシブサワ・コウ氏のゲームプロデューサー35周年と、DDTプロレスリングの設立20周年という、それぞれの周年を記念して行われたものだ。各選手はそれぞれ他団体に所属しており、選手はそれぞれ戦国武将に扮した衣装を着用しての試合ということで、まさにプロレス戦国時代と言った試合が展開される。
試合開始前には、シブサワ・コウ氏がリングに上がり「去年は大河ドラマ『真田丸』で、3Dマップを監修していたので、幸村になったつもりで」と、前置きしながらも「狙うは家康の首一つ! 全軍、進めーっ!」と大きな声で、開戦のコールを披露した。
この試合は、3対3のスリータッグ試合となっており、出場するのは、高木三四郎選手(豊臣秀吉)、武藤敬司選手(武田信玄)、木高イサミ選手(真田幸村)の3人に、徳田公華さん(松姫)がセコンドを務めたチーム。対するは、飯伏幸太選手(織田信長)、秋山準選手(上杉謙信)、関本大介選手(柴田勝家)に、入矢麻衣さん(お市の方)がセコンドを務めたチームだ。
※木高選手の“高”の字は、正しくは“はしごだか”です。
開幕は関本選手と高木選手の闘いに。高木選手が秀吉らしく「墨俣の一夜城だ!」とパイプイスで城を建造! しかし、高木選手はすぐさま関本選手に投げられ、一夜城は一瞬にして崩壊(笑)。その後はベテラン選手ぞろいということで、しっかりとした試合展開を魅せる。とくに武藤選手がドラゴンスクリュー、フライシングエルボーなど往年の得意技をくり出すたびに、観客たちからも大きな歓声があがっていた。
試合後半には、イスに腰かけた武藤選手が「幸村!」と木高選手に命令し、秋山選手を倒してくるようにと号令! しかし木高選手が返り討ちに合うと、秋山選手は刀を抜き出し、武藤選手に斬りかかる! しかし手に持った軍配でそれを阻止すると、鍔迫り合いからお互いの必殺技の応酬でダブルダウン。最後は倒れていた高木選手に、飯伏選手がフィニッシュムーブのフェニックス・スプラッシュを決めて、飯伏、秋山、関本組の勝利となった。
プロレスファンのみならず、戦国時代ファン、『信長の野望』ファンにも見どころがたっぷりと詰まっていたいた今回の試合。筆者の個人的な感情としては、今年3月9日より『WWE 2K17』が国内向けに発売されたり、『ファイヤープロレスリング』シリーズ最新作、『FIRE PRO WRESTLING WORLD』が発表されたりと、プロレスゲームの熱も再燃し始めていると感じているので、今回のようなコラボレーションは今後もぜひ続けて欲しいところ! さらに、『信長の野望』シリーズといった、一見プロレスに関係のないタイトルとのコラボ試合というのもどんどん見てみたいと思いました! 今度は、DDTプロレスリング×『三国志』コラボなども期待しちゃいますな!!