千子村正ほか新刀剣男士が活躍する最新作
DMM GAMESにてサービス中の『刀剣乱舞-ONLINE-』を原案としたミュージカル作品の最新作、“ミュージカル『刀剣乱舞』 ~三百年(みほとせ)の子守唄~”が、本日2017年3月4日(土)より東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて開幕。初回公演前に、マスコミ・関係者向けのゲネプロ公演および囲み取材が行われた。
ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、通称『刀ミュ』第3弾となる本公演。義経や弁慶の物語を軸とした第1弾“阿津賀志山異聞”、新選組にスポットを当てた第2弾“幕末天狼傳”に続き、本作では徳川家を舞台にした物語が描かれる。
また登場する刀剣男士は、石切丸を除くすべてが今回初の“2.5次元”化。先日ゲーム内に実装されたばかりの千子村正も活躍する。
ゲネプロ公演前に行われた囲み取材には、崎山つばさ(石切丸役)、荒木宏文(にっかり青江役)、太田基裕(千子村正役)、spi(蜻蛉切役)、横田龍儀(物吉貞宗役)、財木琢磨(大倶利伽羅役)に加えて、演出を務めた茅野イサム氏が登壇した。
前作より続投する崎山は「およそ1ヵ月前から稽古が始まり、あっという間に初日。新剣男士とひとつになって『刀剣乱舞』を作り上げてきた後は、皆さんに観ていただいて、もっと『刀剣乱舞』を広げていきたい」と意気込みを語る。一方新たに『刀ミュ』に加わる荒木も「僕たちが発表されたときから、焦らしながらここまでやってきました。僕たち自身ワクワクしていますし、お客さんも待ちに待っていたと思いますので、期待を裏切らないように精一杯励みます」気合十分。spiもまた「観にくる皆さんとガンガン行くだけです!」と意気込んだ。
“阿津賀志山異聞”をハリウッド大作、“幕末天狼傳”をフランス映画に例えた演出の茅野氏は、本作を「壮大な大河ドラマ」と表現。家康の一生を描くだけに刀剣男士たちの任務も長く過酷なものになるとした上で、「優しさや悲しさが滲み出てくるような舞台。一度観たら二度三度と観たくなると自負しています」と自信を滲ませた。
さらにそれぞれが演じるキャラクターの観どころを訊かれたキャストは、「人間との交流で、刀ながらにどこか人間味のある石切丸が観られる」(崎山)、「刀剣男士が家康たちといっしょに成長していくところ」(荒木)、「村正は妖刀と呼ばれているので、妖しく妖艶な、ちょっと違う空気感を出せたら」(太田)、「蜻蛉切は村正が心配の種。イチャイチャ……と言ったらアレかな(笑)。村正との関係が観どころです」(spi)、「物吉は喜怒哀楽の激しいキャラクター。いろいろな方に共感していただければ」(横田)、「大倶利伽羅は馴れ合わないクールなキャラクター。表情の変化はあまり出せませんが、動きや目の動きで気持ちを表現できたら」(財木)とアピールした。
ちなみに1部はミュージカル、2部はライブという構成が定番の『刀ミュ』。刀剣男士がアイドルさながらに歌い踊る2部も『刀ミュ』の魅力のひとつだが、茅野氏によると「今回は年齢層が高いからね(笑)。いままでのようにアイドルアイドルしているというよりも大人なステージ」とのこと。崎山から「今回も前回に引き続き、だんだん脱ぐスタイルは変わらずに……」という“ヒント”が飛び出したほか、荒木も「おもしろい組み合わせで歌っている曲もある。いままで人間キャストが和太鼓を使っていましたが、今回はアレも……そして僕たちもアレするので」と、にっかり青江らしい意味深なコメントでアピールした。「“阿津賀志山異聞”は紐。“幕末天狼傳”は扇子。我々は何か、というのをお楽しみに」と語るパフォーマンスは、ぜひ劇場で確認していただきたい。
つぎのページでは、劇中カットを含めて本作をリポート! 物語の結末には触れていないものの、本作での設定に触れる箇所もあるので、ネタバレNG派の方はご注意を。なお本作の上映時間は、休憩15分を含め、1部が約2時間15分、2部が約40分。約3時間にもおよぶステージで、刀剣男士たちの魅力をたっぷりと堪能できる。