洋RPG『Bard's Tale』シリーズからのスピンオフ

 inXile Entertainmentは、初期『Fallout』などを手掛けた旧Interplay系の開発者が集まったゲームスタジオ。『Bard's Tale』シリーズや、クラウドファンディングで話題になった『Torment: Tides of Numenera』、そして日本でも発売された『Wasteland 2』など、洋RPGの老舗ゲームスタジオのひとつだ。
 そんな同スタジオが、現在サンフランシスコで開催中のGDCに合わせて行われたOculus VRのプレスイベントに新作『Mage's Tale』を出展していたので、早速遊んできた。その名前から察する人もいると思うが、本作は魔法使い(Mage)を主人公にした『Bard's Tale』のスピンオフ的作品。Oculus Riftおよび、そのモーションコントローラーのTouchに対応したVRアクションRPGで、発売は今夏を予定している。

 基本的には魔法使いとなって様々なダンジョンに潜り、その奥底を目指していくという内容で、世界観などは『Bard's Tale』を踏襲していることもあり、かなりベタな洋RPG感。プレイヤーは両手のTouchコントローラーで手の平を握り込んでファイアーボールなどの魔法を作り出し、「ハッ!!」という気合とともに放てば、ゴブリンなどの哀れなモンスターが焼き尽くされる。まさに気分は大魔導師様だ(気合の掛け声に意味はない。気分だけ))。

 ちなみに大体方向が合っていればロックオンマークが出るので、それに注意していれば盛大に外すなんてこともない。魔法はファイアーボール以外にも、電撃系の魔法や、弓矢を防ぐシールドなどもあった。魔法はスロットに複数登録しておくことができ、コントローラーで簡単に切り替え可能。

洋RPGの老舗inXileが、Rift+Touch対応のVR魔法使いアクションRPG『Mage's Tale』を発表。自分の手を使って魔法を放て!【GDC 2017】_03

 Touch対応の魔法使いゲームには現代風の舞台で対戦型の『The Unspoken』(配信中)があるが、あちらは戦闘フィールドの決められたいくつかの場所にワープしながら戦うという形式だったのに対し、こちらはダンジョン内を任意移動で進んでいくので、同じVRの魔法ゲーでも、プレイ感はまったく違う。

洋RPGの老舗inXileが、Rift+Touch対応のVR魔法使いアクションRPG『Mage's Tale』を発表。自分の手を使って魔法を放て!【GDC 2017】_04

 またRPGらしく、道中の宝箱などで手に入る素材を使って魔法を生成する要素もあって、選んだ素材によって効果も変わってくる。この辺は渋めの洋ゲ―で行くと、むしろ『Lichdom: Battlemage』っぽい感じだ(Lichdomほどパラメーターが細かくはなさそうだったが)。自分で素材から作った魔法は、やっぱり特別な気がして愛着が出てくるのが面白い。気になるプレイボリュームは、「10ダンジョンで10時間程度」(スタッフ談)とのこと。

洋RPGの老舗inXileが、Rift+Touch対応のVR魔法使いアクションRPG『Mage's Tale』を発表。自分の手を使って魔法を放て!【GDC 2017】_01
洋RPGの老舗inXileが、Rift+Touch対応のVR魔法使いアクションRPG『Mage's Tale』を発表。自分の手を使って魔法を放て!【GDC 2017】_05
洋RPGの老舗inXileが、Rift+Touch対応のVR魔法使いアクションRPG『Mage's Tale』を発表。自分の手を使って魔法を放て!【GDC 2017】_02