配信を見てからSteamなどで買うのではなく、“配信から直接買う”スタイルへ

 ゲーム映像配信サービス大手のTwitchが、今春より配信チャンネルと連動したPCゲーム販売サービスを開始することを発表した。

 配信がゲーム購入のきっかけのひとつとなって久しいが、今回の発表はそれを一歩進めて、配信を見ながら視聴者が直接そのゲームを購入できるというものになる。システム導入後は、各配信チャンネルのページに、そこでプレイされているゲームそのものや、そのゲームの課金アイテムなどへの購入リンクが表示され、視聴者が実際にそこからゲームやアイテムを購入した場合、配信者がパートナープログラムに参加していれば、売り上げの5%が配信者の収入となる(メーカーの取り分は販売価格の70%。また配信者がプログラムに参加していない場合はキャッシュバックはない)。

 なお販売されるゲームはPC版で、購入後はTwitch launcherから起動して遊ぶ形となる模様。サービス自体は世界中からの購入に対応しており、支払いはAmazonアカウントを通じて行われる。立ち上げ当初は販売価格は米ドルのみの表記で、その後さらなる通貨に対応していくとしている。

 Steamキーの販売などではないため、少なくとも対応タイトルが増えるまではTwitch launcherを使わなければいけないのがネックになりそうだが、独自特典もあり、4ドル99セント以上の購入には、Twitchのチャット欄で使えるそのゲームに関連したemoteやチャットバッジなどがランダムに含まれた“Twitch Crate”がおまけとしてついてくる。

 販売を予定しているメーカーは、UbisoftやParadox Interactiveといった大手メーカーのほか、Digital ExtremesやHi Rez StudiosといったF2P系タイトルを持つメーカーや、Telltale GamesやDouble Fine Gamesなどのゲームスタジオ、さらにDevolver Digital、tinyBuild、Versus Evilといったインディーパブリッシャー、VlambeerやCampo Santoなどのインディーデベロッパーの名前が挙がっている。