怪作短編映画「クン・フューリー」辺りの嘘80年代感が好きな人はマスト
スペインのインディースタジオStudio Kobaが、2Dアクションアドベンチャーゲーム『ナリタ・ボーイ』を発表。2月21日よりKickStarterでクラウドファンディングを行うことを発表した。出資希望額は12万ユーロ(約1450万円)で、プラットフォームはPC/Mac/Linuxを予定。出資の状況によってはさらなる対応も検討するとしている。
Studio Kobaは、日本にあるインディースタジオFriend & Foeが開発中の『Vane』に参加したコンセプトアーティストのEduardo Fornieles氏が設立したスタジオ。ファーストタイトルとなる『ナリタ・ボーイ』では、近年インターネットで話題になった短編映画「クン・フューリー」などに顕著なシンセポップと誇張された80年代オマージュを、ピクセルアート(ドット絵)のアクションアドベンチャーゲームで敢行している。
ストーリーは、80年代にLionel Pearlなる天才的かつ奇人エンジニアが、ゲーム機“ナリタ・ワン”と対応ゲーム『ナリタ・ボーイ』を開発し大ヒットしたものの、次元の境界が崩れ始め、さらに作中の舞台デジタル・キングダムに悪の軍団The Stallionsが襲来。一介の『ナリタ・ボーイ』ファンに過ぎないプレイヤーが、王国を救うヒーローであるナリタ・ボーイとして召喚されてしまう……というもの。
アート先行のプロジェクトだけあって、(ゲームプレイがそれに見合って楽しいかはまだわからないが)VHSノイズやらブラウン管テレビの頃を思い出す歪みや退色など、80年代エフェクトもりもりのビジュアルインパクトはなかなかグッと来る感じ。『スキタイのムスメ』辺りが好きな人もイケる感じなんじゃないだろうか。