アンブレラらしい謎ギミック盛りだくさんの部屋から脱出!
ホラー映画の金字塔「悪魔のいけにえ」もかくやのイッちゃってる一家をフィーチャーし、VRにも対応して世界的に好調の、人気ホラーゲームシリーズ最新作『バイオハザード7 レジデント イービル』。そのプロモの一環としてアメリカの複数都市で現在開催中の脱出系アトラクション“Resident Evil Escape Experience”に参加してきたので、その模様をご紹介しよう。
“Resident Evil Escape Experience”は、元々昨年のハロウィンにロサンゼルスで開催され、それが好評となったために地域を拡大して展開されているもの。制作・運営はゲーム関連のマーチャンダイジングなどを手掛けるiam8bitが、権利元である米カプコンとの提携のもと行っている。
参加はWebでの完全予約制で、料金はひとり40ドル(約4579円)。一回あたり最大6名が参加可能で、制限時間は40分。前説+次のグループのための再セットアップも含めて、1時間半おきに新しいグループがスタートするといった感じだ。
というわけで平日は全部で4グループ、週末は8グループが参加可能。今回参加したサンフランシスコは、新しもの好きかつゲーム業界関係者も多いこともあって話題を呼んでおり、順調に予約が埋まっている様子。完全に余談だが、まったくカプコンと関係ない某パブリッシャーのPR担当と話していても「え、それ今度行くんだよね!」なんて話が出たぐらいで、記者の次のグループも米大手ゲームメディアのIGNの記者たちが来ていた(恐らくプライベート)。
さて、内部は撮影禁止だったので写真はないのだが、イベントがスタートするとまずはロビー代わりの洋館風スペースで前説ビデオを鑑賞し、これがシリーズを通じて暗躍しまくる企業・アンブレラによる問題解決力や対応力を測るテストであることが明かされ、制限時間のカウントダウンスタート。
全体は4つの部屋で構成されており、ロビー代わりの部屋を含めて最初の2部屋はオープンなのだが、あとは謎解きをしてダイヤル式のカギを開けると次の部屋に進んでいけるという形式。基本的にはノーヒントで、詰まるとアンブレラの白衣を着た試験官役が「手掛かりは見つけてる」とか「方向性は大体あってるけど……」とコメントしてくれるというバランスだ。
まずは部屋を手分けして捜索し、「ここに3桁の数字のカギがある!」、「この箱は4桁の英字混じりのカギがかかってるな」、「この台は回転するけど、方角が意味あるのか?」、「怪しい紙を見つけた!」とか報告しあって謎解きの方向性を探っていくのは楽しい。
しかも、さすがゲーマーのためのブランドiam8bitというべきか、「こんな仕掛け作って普段どうしてんだよ」とツッコミたくなるような“アンブレラらしい”ギミックや、シリーズの某主人公キャラクターのものと思しき部屋があったり、さらに最新作に関連して“ビデオテープ”がちゃんと仕掛けのひとつとして盛り込まれていたり、ゾンビは出てこないのにちゃんとバイオハザード感があるのがいい感じ。
そんなこんなで、残り10分からのサイレンが鳴り響くなか、記者のグループは無事34分10秒でクリアー(この手のゲーム的仕掛けを考えるのが仕事のゲームデザイナーが複数いたので、ある意味チートだが)。お値段分は十分に楽しめた。
“Resident Evil Escape Experience”は現在サンフランシスコとポートランドで開催中で、今春にかけてボストン、ニューヨーク、シカゴ、オースティンと拡大予定。英語がバリバリわからないと困るような言語要素はあまりないので、サンフランシスコのGDCやボストンのPAX EASTなどで渡航予定の業界関係者や、開催中の都市に旅行する予定があるファンは参加を検討してみてはいかがだろうか。