老若男女が楽しめる、温故知新な空間

 2017年2月11日~12日、千葉・幕張メッセにて開催されている、ゲームファンとゲーム大会の祭典"闘会議2017"。今回は、国内の“ビデオゲーム前史”の魅力が詰まったレトロゲームエリア(ホール7)の内容をお届けする。会場で役に立つ攻略情報も!? 

 日本のゲーム史に残る懐かしの家庭用ゲーム機、ソフト、アーケード筐体が集結した、レトロゲームエリア。闘会議ですっかりおなじみとなった、巨大コントローラーによるレトロゲーム体験をはじめ、来場者が実際に遊べる展示物が多数ということで、往時を懐かしむ大人だけではなく、自由に遊んでいいゲームに目がない子どもたちをも魅了していた。

ウン十年前のゲームをいままさに遊ぶ愉悦! レトロゲームエリアリポート【闘会議2017】_01
ウン十年前のゲームをいままさに遊ぶ愉悦! レトロゲームエリアリポート【闘会議2017】_02
▲壁面には、家庭用ゲーム中心の巨大年表が展示されていた。下段には、誌名が“ファミコン通信”時代からの週刊ファミ通の表紙がずらりと並び、年表の各トピックスのノスタルジーに花を添えていた。
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▲おなじみのレトロゲームキャラクターのアイロンビーズを作成できる、ドット絵ビーズ・ゾーン。ビーズの基本的な並べ方からアイロンのかけかたまで、スタッフが丁寧に指導してくれるとのことで、ゾーン前はつねに長蛇の列が。 

アーケードゲーム試遊・ゾーン──気分は駄菓子屋ゲーセン!?
 往年の筐体で人気のレトロアーゲードゲームをフリープレイできるゾーン。制限時間ありの1プレイ交代制ながら、“1回1回お金を払わないとできない本物のゲーセンのゲームが遊び放題”という、昭和のゲーム大好き小学生(=いまはかなりいい大人)の夢が具現化された空間だった。

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▲レトロPC・ゲーム、アーケード基板・筐体の販売買取ショップ“BEEP”の全面協力によって、さまざまなタイプの筐体が並び、ちょっとしたゲーム史博物館状態に。
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▲“ゲームセンターあらし”世代の郷愁を誘うテーブル型筐体では、タイトーのブロック崩しゲーム『アルカノイド』が稼働。卓をとり囲むギャラリーのたたずまいも、懐かしい。 

TVゲーム試遊ゾーン──ブラウン管テレビが涙で滲んで見えません
 ファミコン、メガドライブ、初代プレイステーション……といった1980~1990年代の家庭用ゲーム機、およびその代表タイトルの魅力を、プレイヤーとして味わえるゾーン。現行ハードで遊べるタイトルもいくつか展示されていたが、当時の実機のコントローラーを握って、独特の彩度が心地よいブラウン管テレビの映像でプレイすると、また違った体験として印象に残るはずだ。

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▲『ガンスターヒーローズ』『PC原人』など、各ハードの代表的な名作アクションを中心としたラインナップ。中には、スーパーファミコン用バズーカ型コントローラ“スーパースコープ”対応の『ヨッシーのロードハンティング』(右写真)などの変わり種も。
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▲アタリ2600では『Kaboom!』、そのとなりの初代カセットビジョン用では『きこりの与作』が稼動……という、ゲーム好きのおっさん(※40裁以上)にとっての理想郷が、たしかにそこにあった。テレビへの映像音声出力も、男は黙ってRF端子! 

巨大コントローラー──懐かしさともどかしさを存分に味わえる!!
 ファミリーコンピュータの標準コントローラー(Iコン)を忠実かつドでかいサイズで再現したコントローラーによる、レトロゲームの体験コーナー。前回の闘会議に引き続いての設置となったが、今回はさらに、スーパーファミコンの標準コントローラーバージョンも登場……という斜め上の展開に。日常生活ではまずありえないシチュエーションでのプレイに、昔よく遊んだ人も、今回初めて遊ぶ人も、おおいに苦しめられた。なお、ここで遊べるゲームは、3つの時間帯によって、それぞれ規定のタイトルが用意されている。

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▲ファミリーコンピュータ版(左写真)とスーパーファミコン版(右写真)の巨大コントローラー。一緒に写っている人物からも、そのスケール感が伝わるだろう。
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▲スーパーファミコン版は、十字キーとフロント部のボタンの間隔がかなり空いているため、移動とアクションの操作を“分業”するふたり組の姿も、数多く見られた。
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▲記者がひとりで体験してみた印象では、コントローラー中央に立ち、身体をあまり起こさず、胸をコントローラーにべたっとつけるような姿勢で両手を思いきりひらいて操作することで、普段に近い感覚でプレイできた(本当か?)。あと、物理的理由の入力遅延を考慮した立ち回りも重要だ。