気鋭の俳優陣が挑む、究極の恐怖!

 2017年2月10日(金)より、東京都・港区のZeppブルーシアター六本木にて、人気サバイバルホラーゲーム『バイオハザード』シリーズを題材にした舞台『BIOHAZARD THE Experience』の公演がスタートした。本記事では、その初回公演前にマスコミ・関係者向けに行われたゲネプロ公演の模様をリポートする。

 『BIOHAZARD THE Experience』は『バイオハザード』シリーズを題材としつつも、物語の舞台を日本に設定し、すべてオリジナルのキャラクターが登場する意欲的な作品。ゾンビが徘徊する不気味な洋館で目を覚ました13人の男女が、ゾンビの襲撃や、互いの疑心暗鬼と戦いながら、極限状態の中で洋館の脱出を目指す姿が描かれていく。昨年公開された舞台『BIOHAZARD THE STAGE』ではゲームでおなじみのクリスやレベッカといった人気キャラクターが登場して好評を博したが、本作ではそれとはまたひと味違った『バイオハザード』を体験できるようになっている。

 まずは、ゲネプロ公演後に行われた横浜流星(医師・カサハラ役)、篠田麻里子(看護師・エビハラ役)、東幹久(謎の男・アマモト役)、鈴木勝秀氏(脚本・演出)の4名が出席した囲み取材の模様をお届けしよう。

舞台『BIOHAZARD THE Experience』が開演! ゲネプロ公演&囲み取材をリポート!_01
▲左から順に鈴木勝秀氏、横浜流星、篠田麻里子、東幹久。

――本日から、いよいよ公演が始まりますね。

横浜流星(以下、横浜) 原作ファンはもちろん、原作を知らない方にも楽しんでいただけるよう、約1ヵ月間、入念に稽古をくり返してきたので、僕は手応えを感じています。あとは、本番でいい緊張感を持って、いままでやってきたことをすべて出すのみです。

篠田麻里子(以下、篠田) 今回は『バイオハザード』のオリジナル作品なんですけど、映画やゲームにも負けないくらいの迫力のある舞台になっていると思うので、ぜひ来てほしいと思います。

――舞台を見ていると、最後の横浜さんと篠田さんのシーンはまさに迫真の演技でしたが、実際に皆さんに披露してみて手応えはどうでしたか?

篠田 あのシーンはもともと台本にはなくて、鈴勝さん(鈴木勝秀氏)の演出でふたりを描いていく過程で増えたシーンなんですけど、すごく悩みました。

横浜 稽古が終わってからもふたりで首を絞める練習をしたり(笑)。そこを今回お見せできたので、皆さんがどう思ったのかはすごく気になるところではあります。

――東さんは、先輩から後輩に何かありますか?

東幹久(以下、) ないですよ。やっぱり、上とか下とかなく、ともに稽古で汗かいてスキル上げて、がんばってますからね。まあ、でも本当に1月4日くらいから皆さんと稽古を始めて、やっと披露できるということで、そういう意味ではうれしいですし、お客さんはそれぞれ考えが違うでしょうし(感想を)聞いてみたいですね。

――鈴木さんは、本日のゲネプロを見ていかがでしたか?

鈴木勝秀(以下、鈴木) 1月の頭からやってきて、この劇場でもめったにないくらい長い期間、稽古させていただけたので、準備はものすごくできました。だから役者の皆さんもがんばったし、裏にいるスタッフとゾンビの群れの彼らもものすごくがんばっていて。準備万端で迎えられて、通し稽古自体もも今日で2回目で、何の心配もなく初日を迎えられるということで、僕はぜんぜんドキドキしていないんですけど、これから見ることに対してドキドキしています(笑)。

――篠田さんは、仲のいい小嶋(陽菜)さんからも花が届いているんですけど、見に来られるとかは?

篠田 昨日お知らせしたんですけど、“いいね”しか送られてこなかったです(笑)。

――小嶋さんの卒業コンサートの日に、舞台が休演になっていますね。

篠田 小嶋さんの件で、その日が無理やり休演になりまして。

――日程もうまく調整されて……?

篠田 調整させられた感じですかね。

――横浜さんは空手の有段者ですけど、アクションが物足りなかったとかはありましたか?

横浜 僕は医者の役で、まずアクションがあることがうれしかったので、そんなことはないです。

――ガンアクションをされているほかの皆さんを見てどう思いました?

横浜 「カッコいいな、僕もやりたいな」とは、やっぱり思いましたね。

――篠田さんは、周りの人の演技で印象に残っているシーンはありますか?

篠田 やっぱり東さんの役が、本来なかった役で急遽できたんですけど、その役がとても締まるというかすごく素敵なので私は好きですね。

 ありがとうございます(笑)。

――アマモトは東さんのために作った役ということですか?

鈴木 そうです。東さんに各所を締めてもらっているので、深見が出てメリハリがものすごくついていますね。

――今回は横浜さんが座長だと思うのですが、稽古のときや食事とか皆さんとは……?

篠田 あれ……一度もない(笑)。

 座長!

横浜 (笑)。これから、ね。劇場の周りにはたくさんお店があるので、終わった後にでも……。

篠田 おごりでね。

横浜 篠田さんのおごりでごちそうしてもらおうと思います(笑)。

鈴木 先輩の東さんは?

 俺が出します! 

一同 (爆笑)

――最後におひとりずつ、舞台のPRをお願いします。

横浜 今回は、新体感型ステージということで、恐怖を体感すること、そしてアクションを楽しんでもらうことはもとろんなんですけど、人間が極限状態に陥ったときにどういった行動をするのか、そういうところがすごく深く描かれている作品だと思ってます。非現実的な世界かもしれませんけど、いつ何が起こるかわからないと思うので、僕はすごく考えさせられる作品だと思います。見に来てくださった方々には恐怖だけじゃなくて、ひとりひとり感じること思うことは違うと思うんですけど、そういう何かを感じて帰っていただけたら、僕はうれしいです。

篠田 日常で刺激が足りないなという方々に、ぜひ見てもらいたいと思います。劇場で待ってます!

 人間と狂気、そしていろいろな仕掛けがあるエンターテイメントな作品になっていて、ひとりの役を追いかけながら「脱出できるのか?」とかそういう感覚でも見られる舞台にもなっていますので、ぜひお越しください!

鈴木 万全の準備ができましたので、ぜひいらしてください!