“Nintendo Switch プレゼンテーション 2017”の内容、その後に行われたメディア向け体験会の会場の模様を、まとめて紹介しよう。

●娯楽を追求した任天堂が提案する、新たなゲームハード

 2017年1月13日、東京ビッグサイトにて、任天堂の新ハード“Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)”の発表会“Nintendo Switch プレゼンテーション 2017”が開催された。本記事では、発表会の内容、その後に行われたメディア向け体験会の模様を、まとめて紹介しよう。

 “Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)”の存在が明らかになったのは、2015年の3月。任天堂とディー・エヌ・エーの業務・資本提携に関する共同記者会見の中で発表された。そのときは、“NX”という開発コードで呼ばれており、“まったく新しいコンセプトのゲーム機”であることのみが明かされた。

 その後、2016年4月に、“発売時期は2017年3月である”と発表。続いて、2016年10月に、正式名称がNintendo Switchであることと、“家庭用据置型テレビゲーム機でありながら、自宅か外出先かを問わず、一人でも大勢でも楽しめる”という、これまでにないコンセプトが発表された。

 そして迎えたのが、この“Nintendo Switch プレゼンテーション 2017”だ。詳細な発売日や価格、ソフトラインアップが明かされるとあって、国内外からの注目が集まる本発表会には、大勢のプレスや業界関係者が参加した。

▲開演前には、VJによるステージが行われた。

●発売日や価格、プレイスタイルやコントローラ“Joy-Con”の詳細が判明

 最初に登壇したのは、任天堂 代表取締役社長の君島達己氏。君島氏は、昨年10月に公開した、Nintendo Switchのコンセプト映像が、世界中で好評を得たことに言及。改めて、自宅か外出先かを問わず遊べるという、新しいコンセプトについて解説した。そして、このプレゼンテーションでは、ハードとソフトについて具体的に紹介していくと述べ、さっそく発売日、希望小売価格、サービスを発表した。

▲任天堂 代表取締役社長 君島達己氏。

 Nintendo Switchは、2017年3月3日に、日本、米国、カナダ、欧州主要国、オーストラリア、香港などで発売される。価格は日本では29980円[税抜]、アメリカでは299.99ドル。

 オンラインサービスについても説明。Nintendo Switchと連携できるスマートデバイスアプリを使用すると、アプリ上で友だちを招待したり、ボイスチャットをしながら楽しめるという。オンラインサービスは、ハード発売からしばらくの期間は無料で試せるが、2017年秋以降に有料化される。

 また、Nintendo Switchでは、ゲームソフトの起動には、販売地域によるリージョンロックをかけないことも明かされた。

 続いて、Nintendo Switchやスマートデバイスのソフト開発の責任者である、任天堂 取締役 常務執行役員 企画制作本部長 高橋伸也氏が登壇。Nintendo Switchは、これまでの任天堂ハードのDNAを受け継いだハードであると語った。

 ファミリーコンピュータには、ふたつのコントローラがあった。ゲームボーイの登場により、ゲームを外に持ち出せるようになった。スーパーファミコンで、XYボタン、LRボタンが実装。ニンテンドウ 64で、アナログ入力が可能な3Dスティックや、コントローラを振動させる振動パックが登場し、ゲームキューブには持ち運び用の取っ手がついた。その後、ニンテンドーDSでは画面をタッチスクリーンに。Wiiではモーションコントロールが可能になり、Wii Uでは、テレビの前から離れてもゲームができるようになった。

▲任天堂 取締役 常務執行役員 企画制作本部長 高橋伸也氏。
▲ゲームキューブのころから、据え置き型ゲーム機を持ち出そうと提案していたが、ちょっと早すぎた……と高橋氏は語り、会場を沸かせた。

 そして、任天堂がさらに娯楽を追求し、これらの要素を詰め込んで開発したハードが、Nintendo Switchだ。TVモード(テレビ画面を見ながら遊ぶ)、テーブルモード(本体をスタンドで立てて、コントローラ“Joy-Con”で遊ぶ)、携帯モード(左右のJoy-Conを本体にセットし、屋内外で持ち運び遊ぶ)という3つのモードを用意し、幅広いプレイスタイルに対応。Joy-Conのひとつを家族や友だちに渡し、ゲームを“おすそわけ”できるのもポイントだ。

 その他の仕様は下記の通り。

・バッテリー持続時間は約2.5時間~6.5時間(『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は約3時間)。
・USB Type-C端子で充電しながら遊ぶことができる。
・画面は静電容量式タッチパネル。
・Wi-Fi接続でオンライン対戦が可能。最大8台のローカル通信も楽しめる。
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 この進化したプレイスタイルの要となるのが、Joy-Conだ。ここで、Nintendo Switch 総合プロデューサーの小泉歓晃氏が登壇し、Joy-Conを手に、その機能を解説した。

▲Nintendo Switch 総合プロデューサー 小泉歓晃氏による解説。TVモードで遊ぶ場合は、Joy-ConをJoy-Conグリップのセットした形が基本となる。
▲グリップから取り外した状態。

■Joy-Conのおもな機能
・Joy-Conには“L”と“R”があり、それぞれにアナログスティック、A、B、X、Yボタンがついている。
・Rには、HOMEメニューに戻るボタンが付いている。HOMEボタンの位置はNFCリーダー/ライターになっていて、amiiboなどのデータの読み込み/書き込みができる。
・Lには、ゲーム画面を静止画撮影するキャプチャーボタンが搭載。撮ったゲーム画面はSNSでシェアできる。将来的には動画撮影にも対応予定。
・両Joy-Conに加速度センサー・ジャイロセンサーを搭載。
・ハード本体に接続するレール部分に、SLボタン、SRボタンがあり、左右のJoy-Conを別々の、2つのコントローラーとして遊ぶことができる。
・Joy-Conを持ちやすく、落としにくくする“Joy-Conストラップ”はレール部分に取り付け可能。
・モーションIRカメラ搭載。手の形や動きを読み取ったり、かざした手の距離を測ることができる。
・HD振動搭載。たとえばコップにぶつかる氷の感触、コップに入っている氷の個数、コップに水が入る感触などが触感として伝わる。

▲レール部分に、SLボタン、SRボタンがあるのがおわかりいただけるだろうか。

 また、カラーのJoy-Conも登場。“Joy-Conストラップ”にも、別売りでカラーのタイプが用意されている。

 なお、Nintendo Switchは、グレーのJoy-Conが入ったモデルと、ネオンレッドとネオンブルーのJoy-Conがひとつずつ入ったモデルの2種類が販売される。価格はどちらも29980円[税抜]だ。予約受付は1月21日から順次スタート。また、Nintendo Switchの予約購入やカスタマイズ、ここでしか手に入らない限定商品などを取り扱う“マイニンテンドーストア”が2017年1月23日にオープンする。
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●Joy-Conならではの遊びが楽しめる『1-2-Switch(ワンツースイッチ)』、『ARMS』

 つぎに紹介されたのは、Joy-Conによって実現された、新しい娯楽の世界へとプレイヤーを誘う2タイトルだ。“誰もがいっしょに遊べるゲーム”として発表されたのは、ハードと同じく2017年3月3日に発売される『1-2-Switch(ワンツースイッチ)』。画面を見ずに、いっしょに遊ぶ相手の目を見ながらJoy-Conでプレイするという“対面ゲーム”だ。

 Nintendo Switch 総合ディレクターであり、『1-2-Switch』プロデューサーである河本浩一氏は、同作で楽しめるのは、HD振動などのJoy-Conの特徴を活かした遊び、いままでにない遊びをミックスさせた“まったく新しい遊び”だと語る。パーティーなどにNintendo Switchを持っていき、Joy-Conを相手に手渡すだけで、みんなで盛り上がれる、と自信を見せる。また河本氏は、パーティーの定番になるように、コミュニケーション作りのきっかけになるように、という思いから『1-2-Switch』を開発したと述べた。

▲Nintendo Switch 総合ディレクター/『1-2-Switch』プロデューサー 河本浩一氏。

 “やりこみ度の高いゲーム”として発表されたのは『ARMS』。同作のプロデューサー矢吹光佑氏は、“『ARMS』は、伸び~~る腕を使った格闘スポーツゲーム”だと語る。

 『ARMS』は、Joy-Conを左右にもってプレイする。プレイヤーがパンチをすれば、キャラクターもパンチをする。腕をひねるとパンチが曲がるので、遠くにいる相手を追撃できる。相手に直接パンチを当てるボクシングのようでもあり、遠くの相手を狙うシューティングのようでもある、とのこと。この『ARMS』は2017春発売予定。

▲『ARMS』プロデューサー 矢吹光佑氏。

 このJoy-Conの機能を活かした2タイトルについては、ファミ通.comにプレイリポートを掲載しているので、ぜひ併せてお読みいただきたい。
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●新要素満載の『Splatoon2(スプラトゥーン2)』は2017年夏登場

 昨年10月に公開されたNintendo Switchのコンセプト映像に、大ヒットソフト『Splatoon(スプラトゥーン)』の新作と思われるシーンが含まれていたことを覚えている人も多いだろう。今回のプレゼンテーションで、正式に、『Splatoon2(スプラトゥーン2)』が2017年夏に発売されることが明かされた。

 ステージには、イカ研究所の研究員……こと、『Splatoon2』プロデューサーの野上恒氏が、新ブキとなる“スプラマニューバ”を引っ提げて登場。新ブキの登場やスペシャルウェポンの一新などで、ナワバリバトルがさらに激しく! 会場では、この『Splatoon2』の試遊も楽しめた。前作経験者による詳細なリポートを掲載しているので、下記からご確認いただきたい。

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▲『Splatoon2』プロデューサー 野上恒氏。
▲全身で『Splatoon2(スプラトゥーン2)』を表現する野上氏。

●“見知らぬ世界の旅”がテーマの『スーパーマリオ オデッセイ』

 マリオの新作の名は『スーパーマリオ オデッセイ』。2017年冬発売予定だ。同作のプロデューサーは、Nintendo Switch 総合プロデューサーでもある小泉氏が務めており、会場では、小泉氏が本作の特徴を説明した。

 今回のテーマは“見知らぬ世界の旅”とのことで、マリオはキノコ王国を出て旅に出る。見知らぬ……とは言うが、ニューヨークがモデルと思われる“NEW DONK CITY”など、我々には見知った風景も。

 そして小泉氏の格好からもわかる通り、今回のポイントとなるのは“帽子”。この不思議な帽子が、Nintendo Switchならではのアクションを体験させてくれるものだという。映像では、マリオが帽子をフリスビーのように投げて、空中にある帽子を足場にして先に進む、といったシーンも見られた。
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