ゲーマーが望んでいたプラットフォームを発表した
2017年1月13日に東京ビックサイトで開催された“Nintendo Switch プレゼンテーション 2017”にて、いよいよ全貌が明らかにされたNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)だが、カンファレンスにはひとつの大きなメッセージがうかがえた。それはサードパーティーとの連携に大きな力を入れていること。それは、海外メーカーとの関係においても顕著で、アクティビジョンやベセスダ・ソフトワークス、エレクトロニック・アーツ、テイクツー・インタラクティブ、ユービーアイソフト、ワーナー ブラザース(アルファベット順)など、名だたるゲームメーカーがNintendo Switchへの参入を表明している。カンファレンスでもベセスダ・ソフトワークスがNintendo Switch向けに『The Elder Scrolls V: Skyrim』を発売予定であることを発表。クリエイターのトッド・ハワードがビデオ出演し、「没入感のあるタイトル作りを心掛けてきたが、Nintendo Switchではいつでもどこでも没入感が味わえる。任天堂といっしょに仕事ができることは幸せだ」とコメントした。
そして驚かされたのが、エレクトロニック・アーツ エレクトロニック・アーツのエグゼクティブ・バイス・プレジデントのパトリック・ソダーランド氏がカンファレンスにゲスト出演したこと。エレクトロニック・アーツタイトルのキーパーソンとも言えるパトリック・ソダーランド氏の登壇は、いかに同社がNintendo Switchに注力しているかをうかがわせた。パトリック・ソダーランド氏は、カンファレンスにおいて、同社の看板タイトル『FIFA』最新作をNintendo Switch向けに投入する予定であることを明らかにした。
ファミ通.comでは、そんなパトリック・ソダーランド氏に、カンファレンス直後の会場でお話をうかがうことができた。
――カンファレンスを終えて、Nintendo Switchに対する感想をお聞かせください。
パトリック 極めて肯定的に捉えています。もちろん、Nintendo Switchは事前に見せてもらっていたのですが、トータルのパッケージングはいいと思います。ゲーマーの方がたもこういうものを求めているので、「来るべきものが来た」という感じですね。ゲーマーの方が望んでいるものを任天堂が提供したと感じています。Nintendo Switchは、ほかにはないユニークなものです。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をローンチに持ってきたのも、すばらしいと思います。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『スーパーマリオ オデッセイ』など、欧米のゲームファンにも人気のタイトルがあるのは大きいですね。
――『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の試遊を熱心にご覧になってしましたね。
パトリック 『ゼルダの伝説』シリーズの大ファンなんです! 開発バージョンも見せていただいたりしているのですが、ここでプレイするのは我慢して、ソフトが発売されたら家でじっくりと遊びます(笑)。
――今後のタイトルの予定は?
パトリック 今日は『FIFA』のお話ししかしませんでしたが、当社はどのゲームも、どんなプラットフォームでも出せる体制でいますので、ゲーマーの方がいるところにはどこへでも行きます。Nintendo Switchを投入することで、任天堂はゲーム市場でふたたび重要な存在になると思います。今回の任天堂のアプローチはこれまでと違います。Nintendo Switchでは、任天堂は開発当初からエレクトロニック・アーツやアクティビジョンなどの他社に話を聞いて、いっしょにやってきました。当社などと組むことで、プラットフォームの成功を確実にするために展開してきたんです。今後のソフトラインアップ戦略を考えるうえで、任天堂さんとごいっしょすることは私たちにとっても大事なことです。それだけ準備がしやすいですからね。エレクトロニック・アーツからも、もっとどんどんゲームが出てくると思いますよ。