『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~』今井麻美さんとミシディアの運命的な共通点とは?

テレビアニメの放送もスタートし、2017年1月14日より先行上映版の第2章が全国の劇場で公開となる『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~』。本記事では、同作でミシディアを演じる今井麻美さんのインタビューをお届けする。

●「私はトップに立つ者の孤独との戦いがテーマだと思っています」(今井麻美さん)

 テレビアニメの放送もスタートし、2017年1月14日より先行上映版の第2章が全国の劇場で公開となる『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~』。本記事では、同作でミシディアを演じる今井麻美さんのインタビューをお届けする。

▲ミシディア役 今井麻美さん(文中は今井)

――まず、『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~』に出演が決まったときの心境はいかがでしたか?
今井 ゲームの『チェインクロニクル』のキャストとして参加させていただいていたので、アニメ化するという話を聞いたときは、少し寂しくもありました。というのも、私がゲームで演じたキャラクターが登場するのは第2部以降なので、マリナ役の(内田)彩ちゃん、とふたりで「きっと私たちのキャラクターが登場するには、54話くらい必要だよね」と冗談交じりに話していたんです(笑)。

――そんなお話をされていたんですね(笑)。
今井 そういう意味では、蚊帳の外というか、まわりで楽しんでいるみたいな感覚で、いちファンとして「どのあたりの物語をどういう風に描くのかな?」とワクワクしていました。でも、ふたを開けてみたら、ありがたいことに義勇軍のメンバーのひとりであるミシディアとして、出演させていただけるということで、責任重大だなと。

――今井さんのミシディアや、内田さんのマリナを始めとするように、ゲームとはキャストさんが異なるキャラクターも多数いますよね?
今井 それは致し方ないことだと思います。なぜなら、もしゲームと完全に同じキャストで制作したら、石田(彰)さんと、(小岩井)ことりちゃんと、(佐倉)綾音ちゃんと、(内田)真礼ちゃんと、柳田(淳一)くんのアニメになってしまうので。

――そうなりますね。
今井 ギャグアニメならまだしも、『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~』は、シリアスな作品なので、スタッフの皆さんは英断をされたんだと思います。ただ、そういうことを考えたうえで、私がミシディアを託されたんだと思うと、そこからは胃がキュッとしましたね。それまでは「アニメ化だー! イェーイ!!」という感じだったんですけど(笑)。

――本当にアニメ化をファンとしても楽しみにされていたんですね。
今井 そうなんです。私がミシディアを演じるということを聞いたのが、文化放送の“せがあぷラジオ”の収録のときでした。いっしょに出演している大坪由佳ちゃんと村川梨衣ちゃんが「私たちがキキとロロを演じるんです」と教えてくれて。「えっ、ふたりがキキとロロを演じるの!? ということは、ほかの役はどうなるんだろう? 私も出るのかな?」(※ゲームでは、キキとロロを内田真礼さんが演じている)とアタフタしていたら、「今井さんは、ミシディアらしいですよ」とふたりに言われて。

――予想もしないタイミングで聞かされたわけですね。
今井 でも、私よりも彩ちゃんのほうがビックリしていましたけどね。彩ちゃんは、私と違って、前情報が一切ない状態で台本をもらったので、「私、何の役なんだろう? ワクワク……えっ!? 台本に(私の役が)マリナって書いてあるんですけど!?」って、動揺していました(笑)。私もゲームからキャストが変わったキャラクターを演じることになったひとりだったので、すごく気持ちが理解できたんですけど、台本をもらう時点では、もう心の準備ができていて、「ごめんね。彩ちゃん」という気持ちでした。

――原作からキャストの方が変更になるということは、珍しいケースですよね?
今井 そういう体験は、なかなかできることではないと思います。

――では、今井さんが演じることになったミシディアがどういうキャラクターなのか教えていただけますか?
今井 ミシディアは、ユーリという主人公を中心に、混沌とした世界に光を取り戻すため集まった義勇軍の初期メンバーのひとりです。いまでこそ、義勇軍にはすごい力を持った仲間がたくさんいるんですけれども、冒険を始めたころはメンバーも少なかったんです。戦闘では、弓を使って遠距離から攻撃したり、最前線で戦っている仲間を後ろからサポートしたりします。年齢がほかのメンバーより少し上ということもあって、姉御肌のいいお姉さんというような存在のキャラクターです。

――ゲームでは、ミシディアを内田真礼さんが演じられていますが、内田さんから役を引き継いでの思いを聞かせてください。
今井 真礼ちゃんにとっても、大事なミシディアという役を私が引き受けたことが、すごくうれしかったです。義勇軍の初期メンバーを演じさせていただけるのは、ゲームファンとして、すごく気合も入りました。ゲームでは、私や彩ちゃんもたくさんのキャラクターを演じていますが、真礼ちゃん、綾音ちゃん、ことりちゃん、石田さん、柳田くんのような初期メンバーの方は、信じられないくらい本当に多くの役を演じられているんですよね。少し話は逸れますが、私は初めて『チェインクロニクル』が世の中に出たという話を聞いたとき、声優としてではなく、いちユーザーとして「冗談だろ……!?」ってビックリしたんです。「確かに石田さんならそれだけ多くの役でもおできになりますが、石田さんをそれだけ酷使するゲームをいまの時代に作りますか」と思ったのを昨日のことのように覚えています(笑)。

――あの兼ね役の多さは衝撃的でしたよね。
今井 ふつうなら、ピリカとミシディアも絶対いっしょのキャストにしないですよね。でも、真礼ちゃんはそれを見事に演じ分けていたんです。

――ミシディアを演じるうえで意識されたことはありますか?
今井 『チェインクロニクル3』になってからは、各キャラクターのワード数が少しだけ増えたんですけど、いままでは2ワードしかなくて、そこからどんなキャラクターなのかを想像しなくてはいけなかったんです。幸い、ミシディアは2種類あるキャラクターだったので、合計4ワードを死ぬほど聞いて、真似をしてみました。でも、完全にモノマネになってしまっては、私が演じさせていただく意味がないので、ゲームでユーリ、フィーナ、ミシディア、マリナ、カインの義勇軍のメンバーでパーティーを組んで、ひたすら必殺技のボイスを聞いている日が3日~4日ありました(笑)。そこからイメージをどんどん膨らませていき、私なりのミシディアになるように意識しつつ、真礼ちゃんの演じた、姉御肌なんだけれど、ちょっとまったりしゃべるという特徴も取り入れて、演じました。

――ちなみに今井さんは高校時代に弓道部に所属されていたんですよね?
今井 そうなんです! 運命感じちゃいます!!

――そのときの経験がミシディアを演じる際に活きたことはありましたか?
今井 声という面ではあまりなかったですが、気持ち的な面で、すごく理解できるところがありました。同じ弓ということで、和弓とアーチェリーは似ているものと思われがちなんですが、力の入れかたや狙いかたが違っているんです。そんな中、ミシディアは和弓の弓の引きかたをしていて。そういう意味で彼女から見える景色は、弓道未経験の人と比べると理解できた気がしますね。ちなみに私が弓道部に所属していたときに、全国大会3位に入ったんです。ただ、残念ながら、私は上手ではなかったので、全国大会の銅メダルメンバーには選ばれなかったんですけどね(苦笑)。

――そんなエピソードが……。
今井 あと、これはアニメやゲームならではなんですけど、必殺技を発動したときに、これから弓を射るという状況にも関わらず、ミシディアが掛け声を出したりしているんですよね。弓道で弓を引くときは、心を落ち着かせて引くものだったりするので、そんなことしたら「弓は静かに射なさい!」と怒られちゃったりするんですけど(笑)。そういう現実とは違う場面もあったんですけど、狙いを定めているときの気持ちの持っていきかたみたいなものは感じることができて、人生は何事もムダになることはないんだなと改めて思いました。

――第1章をご覧になられたとのことですが、率直な感想を教えていただけますか?
今井 本当にスタッフさんの体力が心配です。私は昨今のアニメは2極化していると思っています。ひとつは、潤沢な予算と期間を使って、とてつもないものを作ってしまうもの。もうひとつが、短いスパンでたくさんのアニメを作らないといけないもの。そういう時代に一石を投じたと感じるくらいすごい作品だなと。もちろん、『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~』は、地上波のテレビアニメ放送だけでなく、劇場で先行上映するという前提で制作していたと思うんですけど、「このクオリティーで最後まで走りきるぞ!」という宣誓書みたいなのものを第1章から感じました。先行上映の第1章は、アニメの4話分だったんですけれども、細部までしっかり書きこまれていて、本当にギリギリまで、もがいていらっしゃったんだろうなということが、映像から伝わってきました。それだけ、いい作品に自分も関われて、すごくラッキーだなと思いましたね。

――すごいクオリティーでしたよね。
今井 そういうものは、絶対どこかに伝播していくと私は思っています。とくに『チェインクロニクル』は、絆の物語というテーマが根底にあるので、台本を読んで、脚本の方の苦労を考えただけでも夜も寝られなかったです。アフレコ現場でも「これをまとめあげるのにどれだけ会議を重ねたんだろう?」、「本当は描きたかったものを、歯を食いしばりながらも、手放したりしたのかな?」というような話題で持ち切りでした。そういう潔さを、台本をスッと読んだだけでも感じることができた分、演者側にもしっかり伝わっていて、現場がすごくいい空気で演技に集中することができました。第1章は不安な感じで終わっちゃうんですけど、人間の欲求として、娯楽作品というものは、ハッピーエンドで終わってほしいと思うところがあると思うんですよね。そういう気持ちを揺さぶられたので、私も早く第2章が観たいですね。

――アニメでは、アラムやブルクハルトなど、オリジナルキャラクターも登場しますが、お気に入りのキャラクターを教えてください。
今井 お気に入りか……すごく悩むな。でも、やっぱりユーリとアラムのふたり組が好きですね。

――第1章の公開初日舞台挨拶でもふたりを挙げられていましたよね。
今井 そうなんです。私の中では、ユーリとアラムがふたりでワンセットみたいなところがあって、どちらかを選ぶことはできません。どちらにもそれぞれ長所と短所があって。でも、人間ってそういうものですよね。ひとりで完璧なんだとしたら、ひとりで生きていけばいいじゃないですか。でも、完璧じゃないからこそ仲間ができて、同じ目的の人が集まっていくというか。私たちは、義勇軍のメンバーのように生死に関わることなんて滅多にないですけど、ふつうに生活している人の誰も経験しているようなことを、アラムとユーリが崖っぷちの状況で展開していく様子は、自分たちの人生にも通ずるものがあって、勉強になりました。あと、お気に入りのキャラクターというわけではないですが、見た目的な問題でファティマが出てくるとは思っていなかったので、相当ビックリしました(笑)。

――アラムも初めてファティマを見たとき、衝撃的な姿にかなり驚いていましたしね(笑)。
今井 そういうシーンもありましたね。

――第2章で印象的なセリフやシーンはありましたか?
今井 あったんですけど、核心に迫ってしまうので絶対に話せないです。私は自分の演じたミシディアではなく、ユーリに感情移入をしてしまったんです。台本を読んでも、アフレコ現場に行っても、第1章を観た後でも、やっぱり世界を救わなきゃいけないユーリを救ってあげたいなと思っちゃうんですよね。「誰かユーリに手を差し伸べてあげて」と。「それができるのは、ひょっとしたらこの人なんじゃないか?」ということを感じさせるようなエピソードがつぎつぎ出てくるんですけど、そのシーンの言葉すべてが心に刺さるんです。「ファンタジーアニメで本当にそこをえぐるか!?」というセリフがけっこうあって、いまは話せないですけど、第2章を観たら理解していただけるんじゃないかと。ただ、その刺さるセリフというのは、人によって違うと思うんですよね。ふだん生活しているうえで、気にしていることがみんな違うので、刺さる箇所も違うんじゃないかなと。ですので、第2章のどこで皆さんが響いたのか、ぜひ知りたいです。

――では、第2章の見所をネタバレのない範囲で教えてください。
今井 私は『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~』という作品は、トップに立つ者の孤独との戦いがテーマだと思っています。第2章のチラシには、“光か闇か”というキャッチコピーが書かれていて、このふたつは人間が生きていくうえで、自然と取捨選択している世界なのかなと感じていて。たとえば、自分がいいことをしたときは、「あっ、光を掴んだんだな」って思うし、逆に人様に言えないことなどをしたときには「あー、自分は闇に落ちたな……」と自然に考えると思うんですよね。そういったことをこの作品はギリギリまで描こうとしているんだなって。

――なるほど。
今井 第1章は、黒の王という一見して悪い人が、世の中を滅ぼしてしまってかまわないんだと言っていることに対して、「いや、僕たちはいま生きているんだから、その世界を守りたい」とユーリたちが戦いを挑むところから始まりますよね。私はミシディアを演じているので、ミシディアの視点で物ごとを見てしまうんですけど、別の視点から見れば、黒の王は ひょっとしたら、よい悪いだけでは片付けられないのではないかなと思いました。もし、このまま第2章でユーリたちが敗北してしまって、全世界が闇に飲まれることになってしまったとしても、それはそれでアリなんじゃないかなと。私たちが光の側にいるから、闇はダメで排除しなきゃいけないと思っているけれども、対極的な視点で見ると善し悪しだけ測れない部分があるのかなって。そういう風に人間ドラマの部分が根底にありつつも、物語として気軽な気持ちで観た人も「カッコいい」、「負けるな!」、「どうなっちゃうの?」というように観られるのはすごいなと。たまに観ている人が勝手に描いているもの以外のところをどんどん想像してしまう作品ってあると思うんですけど、『チェインクロニクル』はそこに足を踏み入れていると第2章以降は感じましたね。

――すごく深い考察ですね。
今井 第2章以降は、見応えのある戦闘シーンが増えていくので、バトルを純粋に観たいという人にも楽しんでいただけると思います。ただ、バトルシーンについても、私は第1章でアラムとユーリが遭遇した戦闘シーンのように、ゲームをプレイしている方がイメージしていた以上のものを見せてくれたと感じているのですが、「じゃあ、こういうシチュエーションでは、どういう戦いをするんだろう」というように想像するのも楽しいんじゃないかなと。そして、各々の立場などによって“光が正しいのか”、“闇が正しいのか”、“正義が勝つべきなのか”、“正義とはいったいなんなのか”というような、哲学的な部分も楽しめて、本当に見応えのある作品だなと。

――さまざまな視点で楽しめるということですね。
今井 そうなんです。でも、逆に少し心配な部分もあって……。アニメや映画は、やっぱり娯楽というものから抜け出ないというものが絶対的にあると思うんですよね。生死に関わったときに「娯楽が絶対に必要か?」と問われたら、私たちの職業はいちばん最初に「なくてもいいや」と思われる職業なので。だからこそ、そういう哲学的なテーマを描いてしまうことによって、「アニメはもっと明るく楽しく観たいんだ」というような方が「『チェインクロニクル』はすごく重い作品だな……」と思ってしまうんじゃないかと、私は深読みしてしまって。そんなことを考えて不安になっていたんですけど、まさかの『ちぇんくろ学園!』(※)で吹き飛びました(笑)。あれは、私たち演者も度肝を抜かれましたね。スタッフの皆さんのバランス感覚が半端ないなと思いました。私が心配に思っていたものをヒョイッと飛び越えてくれて。最後にあれを見せられたら、笑顔にならざるを得ないじゃないですか。

(※本編上映終了後に流れるSDキャラクターになった義勇軍のメンバーたちが、『チェインクロニクル』のキーワードとなる用語などをおもしろおかしく解説するショートアニメ)

――確かに笑ってしまいました。
今井 しかも、アニメでは『ちぇいん黒にくる』という、黒の王とエイレヌスを中心としたべつのショートアニメが放送されるんですよ。本編でユーリと黒の王が激しい戦いをくり広げて、心がズーンという気持ちになっているところに、SDキャラクターになった黒の王とエイレヌス出てきて、すごく中身のないことをギャーギャー言っている内容で。それをアフレコしたときにエイレヌス役の沼倉愛美ちゃんが「えっ……これ1話の後に流れるんですよね? この後、どんなにカッコいいこと言っても全部笑われるじゃん!」って言っていたのが、いまでも忘れられないくらい強烈なインパクトがありました(笑)。

――(笑)。
今井 本当に禁じ手というぐらいのバランスの取りかたなんですよね。アニメとはいえ、本編でいろいろなことを考えさせられた後に、「まぁまぁ、深く考えておくのはやめておこうよ」って、元凶のキャラクターたちが言うなんて最高でしょう(笑)。それで私は救われた気持ちになりました。そういう『チェインクロニクル』スタッフの研ぎ澄まされた感性が本当に大好きです。本編がギャグアニメでおまけのショートアニメもギャグ寄りというのは想像しやすいじゃないですか。でも、『チェインクロニクル』の本編は、最初から最後までシリアスですからね。しかも、ショートアニメも惜しみなく作るんですよね。アニメで観られるものもあれば、劇場でしか見られないもの、そのほかにも何個かあったりするんですよ。この一切手を抜かない、妥協しない精神を私も見習わせていただきたいです。

――本編はシリアスな展開が続くようですが、ショートアニメはギャグ寄りということで、アフレコ現場はどのような雰囲気だったのでしょうか?
今井 とても平和な現場でした。座長が石田さんで、舞台挨拶のときにも「自分は率先しておしゃべりをするほうではないので」という話をされていたんですけど、そこもユーリっぽくないですか?

――ユーリらしい感じがしますね。
今井 そうですよね。私もすごく石田さんらしいなと思っていました。アフレコのときに石田さんの両隣にはいつも同じ方が座るんですけど、それがカイン(※豊永利行さん)とアラム(※山下大輝さん)なんですよ。もうそれだけで最高ですよね。そういう感じで、ふんわりとグループ分けみたいなのがされていて、私はマリナ役の彩ちゃん、個人的に仲のいいエイレヌス役の沼倉愛美ちゃん、ヴェルナー役の柳田くんと話すことが多かったです。柳田くんとブルクハルト役の川原(慶久)さんがムードメーカーで、初めて収録に来た方々の緊張や場の空気をいい感じにほぐしてくださっていたので、すごく明るく楽しい現場でしたね。

――プライベートでも仲がいいという、沼倉さんが演じたエイレヌスはゲームでは声が付いていないキャラクターですが、初めて声を聞いたときの印象はいかがでしたか?
今井 ぬーさん(※沼倉さんこと)本人の口からも聞いてほしいんですけど、第1話のアフレコのときに「私、こういうポジションのキャラクターを演じるのは、初めてに近いんですよね。私も悪役をやるようになったんです」と言っていました。私は、彼女が20才のころから知っているので「確かにぬーさん(※沼倉さんのこと)が悪役をやるようになったんだね」と話しながら、個人的にもすごくホッコリしました。エイレヌス自身は、ぶっ飛んだキャラクターなので、いろいろな思いはあるんですけど、すごく彼女らしく最後まで演じきっていたなという印象がありますね。

――ゲームで今井さんが演じているキャラクターで、アニメに登場してほしいキャラクターをひとり選ぶとしたら誰ですか?
今井 日によって変わるので選べないですね。でも、今日の気分はチロルルです。チロルルは少し特殊な収録をしたので、思い入れも強くて。ラジオの収録でスタジオに伺ったときに録らせていただいたんですよね。しかも、ゲームに収録されるということを聞かされないまま収録して、「えっ、これゲームのキャラだったんですか?」というような感じだったので、とくに印象に残っています。ですので、チロルルが出てきたらうれしいなと思うんですけれども、ドーリィも好きだし、シャウナも好きだし、選べないです……。そういうことなので、“今日は”チロルルということにしておいてください。

――わかりました。では、最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
今井 『チェインクロニクル』がタワーディフェンス型のゲームとして第一線を3年間も走り続けていると思うんですけれども、飽くなき探求心というか、2016年の終わりに『チェインクロニクル3』として新たな物語が展開されたり、ゲームシステムも大幅な変化があったりして、驚かされることばっかりなんですよね。ふつうは、新しいものを作っていこうとなったとしても、どうしても足していくことしかできなかったりすると思うんです。でも、『チェインクロニクル』は、そこを根本から考えを変えてしまおうという決断力があって、私もいちプレイヤーとして、すごく心地がいいんです。そういう大きな決断というのは、作り手と受け取り手がしっかりキャッチボールができていないと、長く続かないと私は思っています。とくに最近のゲームでは、1回でも期待を裏切ってしまうとお客さんは離れていってしまいますよね? でも、『チェインクロニクル』は、その期待をいい意味で裏切って、ユーザーを惹き続けていると思います。そんな『チェインクロニクル』の世界の裾野を広げてくれるであろう、アニメも本当にいろいろな方の血と汗と涙と時間と体力を注ぎ込んだものであることが間違いないことを感じられて、観てくださった方に「『チェインクロニクル』っていいよね」と声を大にして言いたくなるような作品ができたと思います。小さなお子さんから大人まで、いろいろな視点から楽しめる作品になっていますので、アニメもゲームも全部をひっくるめて、『チェインクロニクル』という作品をみんなで盛り上げるためにも、ぜひ劇場に足を運んで応援していただけたらうれしいです。

■作品情報
●先行上映版『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~
【上映スケジュール】
第1章:2016年12月3日(土)~ ※終了
第2章:2017年1月14日(土)~
第3章:2017年2月11日(土)~
※2週間限定上映

【第2章 解説】
 「ロード・オブ・ザ・リング」「アルスラーン戦記」などに続く新たなファンタジー作品「チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~」第2章いよいよ開幕! 2013年、7月26日にスマホRPGゲームとしてサービスがスタートした「チェインクロニクル」。2016年11月24日には「チェインクロニクル3」もサービスインし、盛り上がりを見せている。その「チェンクロ」のアニメ第2章がいよいよ幕を開ける。第1章に続き監督は「BLEACH」の工藤昌史。タッグを組むのは「ルパン三世」のテレコム・アニメーションと「楽園追放」のグラフィニカ。声優陣も引き続き、石田彰、山下大輝、佐倉綾音、内田真礼等豪華声優陣が参加している。また本作より歌手デビューを発表した東山奈央がムジカ役で参戦すると共にオープニングテーマとして「Chain the world」を発表している。急展開を迎えるファンタジーの新機軸アニメ「チェンクロ」を目撃せよ。

【第2章 物語】
 希望の光が、キズナを壊す―。

 圧倒的な勢力で侵攻する“黒の軍勢”によって王都は陥落した。この脅威に対抗すべく、ユーリやフィーナたち義勇軍を中心に、聖王女ユリアナなど各地の勢力が立ち上がるものの、黒の王の圧倒的な力の前に敗退する。撤退の道中、ユーリはマナを自在に操る少年・アラムと出会う。その姿に新たな希望を見出したユーリは彼を義勇軍に迎え、今一度黒の王と戦う決意を固め討伐軍を組織するが、戦いで受けた傷が黒化し、徐々に彼を蝕んでいった……。

 義勇軍の敗退を受け暴動が頻発する聖都では、市民の動揺を抑えるべくユリアナがある決意をする。一方、かつて共に戦った九領筆頭シュザは、己が覇道を突き進まんと討伐軍に刃を向ける。それぞれの思惑と運命が交錯する中、ユーリの意識の奥底でもう一人の自分が囁き始める…。

 “勇者”であるが故に縛られる己の運命。世界中の人間が自分に助けを求め“勇者”であることを求めるが“勇者”である彼を救う者は居ない――。世界にとって“戦う器に過ぎない自分”という存在だと突き付けられた時、ユーリの運命の歯車が大きく動き始める。

●テレビアニメ版『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~
【放送情報】
・ABC朝日放送 1月7日より毎週(土)26:29~(但し、第1話:1月7日は26:19~、第2話:1月14日は26:59~、第3話:1月21日は26:58~)
・TOKYO MX 1月8日より毎週(日)22:30~
・テレビ愛知 1月8日より毎週(日)26:35~
・BS11 1月10日より毎週(火)24:00~
・TVQ九州放送 1月10日より毎週(火)26:35~
・AT-X 1月8日より毎週(日)24:00~(※リピート放送 毎週(月)21:00~、毎週(水)13:00~、毎週(金)29:00~)



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