吉田直樹プロデューサー兼ディレクターに会場でインタビュー!【FFXIVファンフェスティバル2016 in Tokyo】

2016年12月24日~2016年12月25日の2日間、東京・有明のビッグサイトで開催される『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)の大規模ファンイベント“FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2016 in TOKYO”。初日のステージプログラム終了後、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏にインタビューを敢行。その内容をお届けする。

●東京のファンフェスティバルの感想

――ラスベガスのファンフェスティバルと比べて、何か心境の変化などはありましたか?

吉田 ファンフェスティバルに臨む緊張感は変わりませんが、基調講演で注目度が高い『紅蓮のリベレーター』の新情報を出せるようになったので、多少気は楽でした。それに、日本での開催ですので、言葉もダイレクトに伝えられます。それを聞いた来場のお客さまが歓声で盛り上げてくださったので、だいぶ順調に進行できたかなと思っています。

――基調講演の手応えはいかがでしたか?

吉田 ファンフェスティバルは、ラスベガスから始まり、日本、フランクフルトとあって、今日は言わば中間地点。ゲームのほうの進行も、2017年1月17日のパッチ3.5がちょうど(『紅蓮のリベレーター』への道のりの)折り返し地点になります。この後の、2017年2月のフランクフルトのファンフェスティバルと3月のパッチ3.5“パート2”をもって、『紅蓮のリベレーター』へとスッキリつながって行けるかなという感じなので、今回、中間の折り返しとしてはうまくいったかなと思っています。

――『紅蓮のリベレーター』の全貌のうち、今日でどれくらいの内容をお話になられたのでしょうか?

吉田 半分ぐらいですかね。

――残りの半分は、ドイツのフランクフルトの基調講演でということですか?

吉田 そうですね。フランクフルトでは、最初からテンションマックスの状態で楽しんでいただけるんじゃないかと思っています。というのも、パッチ3.5“パート1”をやって内容を知ると、(『紅蓮のリベレーター』へ向けての)気持ちがまた1段上がると思うんですよ。すると、「フランクフルト開催、早く!」って待ちきれないような感じになっていただけるのではないかと。今回の東京開催とパッチ3.5“パート1”と、ちょうど1ヵ月間隔で進んでいくので、フランクフルト開催に向けた弾みになるのではないかと思っています。


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●新ジョブ・赤魔道士を発表

――今回は、新しいジョブがひとつ公開されました。

吉田 ラスベガスでは、もうちょっと情報公開が欲しかったと感想をお持ちになられたかと思います。ですので、「日本では、いちばん最初にジョブからいくからね」と、開発チームやPRチームと話していました。結果、新ジョブの情報から入ったことで、すごく盛り上がっていただけたかなと思っています。

――新ジョブに赤魔道士を選んだ理由をお聞かせください。

吉田 『FFXIV』を担当することになったとき、『FF』らしいジョブをしっかりと実装していきますと話したのですが、まずはその原点に戻って考えました。『FF』シリーズは、来年2017年で30周年になり、ユーザーのみなさんも思い出に残るジョブはたくさんあると思います。そのなかで、原点に戻って選りすぐっていくと、赤魔道士は外せないジョブだろうなと考えて決めました。あと、『FFXIV』のグラフィックスとバトルシステムで赤魔道士を遊んでみたいという声を、世界中からたくさん頂戴していたので、かなり早い段階から赤魔道士と決めていました。

――赤魔道士はレイピアと魔法のクリスタルを使うとのことですが、レイピアは物理攻撃になるのでしょうか?

吉田 物理は、物理……です。う~ん、うまい質問ですね。これは答えすぎるといろいろ危険ですね(笑)。

――魔法のクリスタルはどこの装備枠に入るんですか?

吉田 基調講演でもお話ししましたが、抜刀するとふたつに分離するのですが、納刀するとひとつになるので、サブには入りません。レイピアは出たのに、クリスタルがないということはありませんので、そこは安心してください。

――赤魔道士のロールは、ピュアDPSですか?

吉田 ピュアDPSです。

――ほかのDPSと比較して、イメージ的にはどのあたりのポジションになるのでしょう?

吉田 バトルの展開やパーティメンバーにもよるので、なんとも言い難いですね。新しいジョブなので、皆さまに使っていただけるような魅力的なジョブにしようと思います。ですが、他社のゲームでは、新ジョブはオーバーパワーな設定にしてユーザーに魅力をアピールすることが多いですけど、『FFXIV』の開発チームは慎重に調整するほうなので、キレイにほかのジョブとバランスを合わせようとすると思います。

――赤魔道士がDPSというのは、ちょっと意外に感じる人もいるかもしれません。

吉田 僕も赤魔道士は、黒魔法と白魔法の両方を使えるジョブみたいなイメージでした。しかし、『FFXIV』なりの赤魔道士を作り上げていかないと、結局使えないジョブになってしまったり、これって本当に赤魔道士として必要だったの? という中途半端なところに落ち着いてしまう。『FFXIV』は、『FF』シリーズの中でも独立したナンバリングタイトルですし、必要性が薄れてしまうくらいなら、いっそ赤魔道士のエッセンスは持ったまま、『FFXIV』らしい赤魔道士にしようって開発チームに話をしました。ですので、新しいタイプの赤魔道士をお見せできると思います。

――赤魔法は、どういったものを入れようとお考えですか?

吉田 まだお伝えするのは早いかなと思っています。我々もまだまだ試行錯誤していて、だいたい4月後半から5月ぐらいに、より具体的なジョブのお話しができるのではないかと想定しています。

――赤魔道士のオートアタックは、近接と遠隔どちらになりますか?

吉田 離れているからオートアタックぶんソンをするということがないような仕組みにはしています。いまはそれくらいしか言えませんね。ジョブに関しては、自信を持って「こうです!」とハッキリ言える自信がつくまでは、お話しを控えようかなと思っています。

――今日は、『スパイダーマン』のTシャツを着ていらっしゃいますが、映画『スパイダーマン』の監督はサム・ライミ氏ですよね。ということは……?

吉田 『スパイダーマン』の映画は何作も撮られていて、監督もひとりではありませんからね(笑)。“クモの巣士”かもしれないです(笑)。さきほど『FF』らしいジョブを実装していくと言ったのに、クモの巣士って何だ? って話ですが(笑)。でも、いろいろ想像しながら盛り上がっていただければいいかなと思います。


●水中アクションのウェイト

――『蒼天のイシュガルド』ではフライングマウントが大きなウェイトを占めていました。水中アクションのウェイトはどのぐらいになるのでしょうか?

吉田 『蒼天のイシュガルド』は、そのエリアのメインストーリーをクリアーするとフライングがいちおう可能になるので、じつはメインストーリー上、飛ぶ必要があったかと言われると、それほどないのです。ですので、水中アクションに関しても、潜る必要性がある場所はストーリー上あることはありますが、だからこそ潜ることを修得する、潜れるようになるのですが、それ以外はあまり強制するようなものでもありません。ただし、遊びの幅というか、メインストーリークリアー後にも、水の中にお楽しみを用意しています。フライングマウントは移動手段でしかなかったですが、潜らないとできないことがあるぶん、フライングマウントよりウェイトが増していると思います。

――水中にインスタンスダンジョン(ID)とか、街はありますか?

吉田 うーん……(笑)。ない、とは言わないです。

――リムサ・ロミンサの居住区でも泳げますか?

吉田 それもノーコメントにしておきます。ハウジングエリアに関しては、フランクフルトで新しいハウジングエリアが発表できると思いますので、そこに目を向けていただければと思います。


●『FF』シリーズ30周年と『紅蓮のリベレーター』

――赤魔道士のお話しの中で、『FF』シリーズ30周年のお話がありましたが、2017年は『FFXIV』にとってどんな1年にしたいとお思いですか?

吉田 『紅蓮のリベレーター』で安定というより、つぎへのステップに弾みをつけるものという形にしたいです。『FFXIV』が完成したとは思っていないですし、テーマパークとしてまだまだ足していきたい要素もあります。時代のニーズやお客さまのニーズに合わせて、これからもチャレンジしていきたいので、挑戦者のつもりでがんばります。たぶんですが、『紅蓮のリベレーター』が30周年記念タイトルの第1弾になるのではないかと……。そんな記念タイトルのつもりで、『紅蓮のリベレーター』をリリースしたいと思います。

――その中でも今回、アライアンスレイドで松野泰己氏と雨宮慶太氏がゲストクリエイターとして開発に参加されるのは、いままでにないチャレンジだと思うのですが?

吉田 『FFXIV』をガチで遊んでくださっているゲーム業界の方、クリエイティブ業界の方が本当に多くて、「俺にも作らせてよ」という情熱を持った方といっしょに制作できるのはいいですよね。スペシャルゲストクリエイターと呼んでますけど、超大型新人が開発に加わるという気持ちですかね。僕も仕事になったら遠慮しないほうなので、松野さんにも「スケジュールわかってますよね?」とか、心を鬼にして言ってます(笑)。松野さんにしてみれば、イヴァリースアライアンス(『FFXII』の世界観を踏襲する作品群)という世界のサーガがもう一度『FF』に。雨宮さんは、『FF』初参戦ながらも、そのアーティスティックな部分が加わるということで、ちょうど新しい血と、歴史のある血が混じり合って新しいものを提供できればなと思っています。

――どんな経緯からいっしょに制作されることになったのですか?

吉田 松野さんとは、今年(2016年)の春過ぎくらいから話をボチボチしていて、機会はある程度固めていくので、よろしくお願いしますという話はしていました。雨宮さんの場合は、メディア通して、注目している作品はなんですか? と聞かれたときに『牙狼』と言っていたのがご縁になりました。

――アライアンスレイドは、『紅蓮のリベレーター』(パッチ4.0)から遊べるのでしょうか?

吉田 アライアンスレイドはパッチ4.1からの予定です。ですが、けっこう形になってきているので、情報公開というか、PRは早めにできるのではないかと。パッチ4.0リリースのころには、けっこうお話しできると思いますよ。『蒼天のイシュガルド』のときは、パッチ3.1まであいだが空いてしまいましたが、今回はそうならないように最初から予定を組んでいるので、テンポよく4.0シリーズを進めていこうと思っています。ですので、アライアンスレイドも、『紅蓮のリベレーター』リリース後すぐに来ると思っていただいて大丈夫かと思います。


●プロデューサーレターLIVEで『牙狼<GARO>』とのコラボレーションを発表

――雨宮氏の『牙狼<GARO>』とのコラボレーションに備えて、いまから戦績を貯めておいたほうがいいですか?

吉田 貯めておいたぶんだけ早く手に入ります。(コラボ装備は)戦績で交換するだけですので。

――コラボ装備フルコンプリートを目指すのはたいへんですか?

吉田 1ジョブぶんを揃えるだけでしたら。お好きなジョブ、カッコイイと思うデザインの装備から取得していっていただければと思います。

――これからPvPが盛り上がりそうですね。

吉田 そうなってくれるといいのですが、まずはあまり揉めないようにしていただきたいな(笑)。

――『牙狼<GARO>』のモーションはないのですか?

吉田 モーションはないです。『牙狼<GARO>』コラボは、『妖怪ウォッチ』コラボよりも長く続ける予定なので、そのあいだにリクエストがあれば、雨宮さんに「監督、みんな欲しいって言ってるよ」と言えるのかなっと(笑)。今回の『牙狼<GARO>』コラボは、『牙狼<GARO>』本編の皆さまも演出だったり、音やCGを提供していただいて、それを開発チームでローポリ化してという作業をやったので、ほぼテレビと変わらないクオリティーになっていると思います。どうしても一部ディティールが潰れるところはありますが、監督が最初のチェックで、凄すぎて何も言うことはない、と言っていたほどなので、楽しんでいただけると思います。

――ちなみにマウントは、アチーブメントで手に入れられるとのことですが、それも今からやっておいたほうがいいですか?

吉田 既存のアチーブメントに足すわけではないので……。