“アニメ マーケティング白書 2017”は12月15日発売
カドカワは、2016年春夏に放送されたアニメ番組124作品に関する調査結果・分析をまとめた“アニメ マーケティング白書 2017”を、2016年12月15日に発売。これにともない、リアルタイム、録画、オンデマンドといった視聴形態別ランキングなどが好評された。
以下、リリースより。
カドカワ株式会社は、2016年春夏放送のアニメ番組124タイトルに関する調査結果・分析をまとめた『アニメ マーケティング白書 2017』を12月15日に発売します。本書では、弊社が運営するユーザーリサーチシステム『eb-i』を用いて、全国47都道府県在住の男女5~69歳を対象とした調査を実施。アニメ視聴者の男女・年代別分布のほか、リアルタイム・録画などの視聴形態別の分析、消費嗜好・余暇に対する考え方など、豊富なデータを掲載し、さまざまな切り口から個々の作品における特徴を解き明かします。アニメ業界に携わる方に向けた、今後のビジネス展開を読み解くための一冊となっています。
視聴形態別(リアルタイム・録画・オンデマンド)ランキングを発表!
2016年4月~9月に放送されたアニメを視聴形態別に調査しました。リアルタイム視聴では、視聴者数、視聴比率ともに、週末の夕方に放送されている作品がTOP3に並びました。録画視聴は、深夜アニメが多い傾向の中、朝に放送されているタイトルもランクインしています。また、オンデマンド視聴では、低年齢層向けの作品が多くなっています。
録画視聴者数第1位は、「ワンピース」。多くの人が毎週欠かさず視聴!
「録画」での視聴者数が最も多かったのは、「ワンピース」となりました。本作品は、フジテレビ系列にて毎週日曜朝9時半からの放送ですが、深夜帯ではないにも関わらず、リアルタイム視聴より録画視聴が上回っています。これは、“毎週欠かさず見たい"、“繰り返し見たい"といった視聴者が多いことが理由と考えられます。
年代別視聴者割合で最も多い年代は10代ですが、20代~40代でも大きな差はなく、幅広い層より支持を得ている人気作品であると言えます。なお、男女別で見ると、男性が約6割を占めています。
また、「ワンピース」視聴者の、“余暇に求めるもの・生活意識"を調査したところ、“現実世界より、夢や物語の世界にひかれる"と答えた人が全体の平均より多いという結果になりました。作品自体が、夢や冒険をテーマにしていることからも、視聴者の特色がよく表れています。
5~9歳の視聴者数第1位は「妖怪ウォッチ」!オンデマンド視聴者数ランキングでもトップ。
『eb-i』では、5~9歳の低年齢層を対象とした調査も行っています。この年代のアニメ視聴者数第1位は「妖怪ウォッチ」で、5~9歳が同番組視聴者全体の約4割を占めています。また、この年齢の保護者世代である30代~40代の視聴者割合も全体の約3割となり、親子で視聴されている作品であることが伺えます。さらに、「妖怪ウォッチ」は、オンデマンド視聴者数ランキングでも1位になりました。さまざまなビデオオンデマンドから配信がされており、動画で視聴しやすい環境が整っていることが要因のひとつと推察されます。
なお、視聴比率ランキングでは、「レゴタイム」が1位、2位に並びました。同番組における視聴者の約半数が5~9歳となっており、「妖怪ウォッチ」同様、低年齢層に支持を多く集めています。
<調査概要>
『アニメ マーケティング白書 2017』のデータは、カドカワ株式会社が週単位で継続して行っている、エンターテイメント分野の消費動向調査『eb-i(Entertainment Business Insight)』の結果を用いています。保有する国内26万人パネルから、全国47都道府県の5~69歳(14歳以下は保護者の代理回答)の男女1万人超のモニターを対象に、週次でWeb調査を実施。
アニメ視聴者数は、調査対象人数を基に、日本の人口分布に合わせた値から算出しています。また、視聴比率は、全体の視聴者数のうち、該当の条件にあてはまる視聴者数が占める割合となっています。
調査対象期間:2015年9月14日~2016年10月2日
URL:こちら
◆『アニメ マーケティング白書 2017~視聴者プロファイルから見るペルソナ分析~』 概要
発行:カドカワ株式会社 マーケティングセクション
発売日:2016年12月15日
価格:28,000円+税
総頁数:PDF(CD-ROM)880頁(予定)
本書の紹介ページ:こちら
<目次>
I. 本書について
II. 報告対象タイトル一覧
III. 日本におけるアニメ視聴の概況
IV. アニメ視聴者 プロファイル(視聴者数/年齢帯別/男女比率/年齢帯別比率/アニメ接触本数クラス比率/ 他ジャンルへの接触など)
V. 個別タイトル分析 1 (2016年4月~2016年9月)(基本属性/視聴本数クラス分析/視聴形態クラス分析/他のエンタメジャンルへの接触状況/余暇に求めるもの・生活意識・消費選好/消費ポテンシャルなど)
VI. 個別タイトル分析 2 (2015年10月~2016年3月)(基本属性/視聴本数クラス分析/視聴形態クラス分析/他のエンタメジャンルへの接触状況/余暇に求めるもの・生活意識・消費選好など)
VII. キッズレポート
VIII. データリスト(男女・年齢帯別/聴本数クラス・視聴形態別/エンタメジャンル別/消費ポテンシャル商品別)
IX. eb-iについて
※『eb-i』では2016年4月以降、5~9歳の聴取を開始しました。そのため、2016年3月以前と2016年4月以降でレポートを分割しています。