人生最後の旅立ちに、せめてひと筋の潤いを。“おくりびと”系アドベンチャー『A Mortician's Tale』【Day of the Devs】

Laundry Bear Gamesの『A Mortician's Tale』を紹介する。

●死化粧師として、遺体に刻まれてきた歴史に向き合う

 2016年11月5日、サンフランシスコでDouble Fine Productionsが主催するインディーゲームイベント“Day of the Devs”が行われた。同イベントの出展作から、Laundry Bear Gamesの『A Mortician's Tale』を紹介する。

 タイトルにある“Mortician”とは、葬儀屋のこと。というわけで本作で描かれるのは、運ばれてきた遺体にエンバーミング(防腐処理や死に化粧)を施して最後の旅立ちのための身なりを整え、お葬式で故人について遺された人々の話に耳を傾け、土葬または火葬で送り出すというお仕事だ。

 なかなかヘビーな題材なのだが、“Death Positive”という考え方(死を誰にでも訪れるものとして肯定的に捉える)に基いているということもあってか、薄紫系統でまとめられたカラーリングをはじめ、絵柄は結構ポップ。
 それでもエンバーミングのシーンで顔剃りを行い、目を閉じたり、口に綿を詰めたり、血を抜いて防腐剤を注入し、全身に行き渡るようにマッサージしていく内に、なんとも言えない厳かな気分になってくる。実際、えぐくなりすぎず、ライトにもなりすぎない、いいバランスの表現だと感じた。

 対応プラットフォームはPC/Macで、海外で2017年の早い時期にリリースを予定。公式サイトのプレス用ページに掲載されている説明によると、さまざまな背景を持つ8人の遺体が登場するとのこと。

▲主人公はタトゥーが決まってるゴスっ娘。