前日のファンミーティングも大盛況

 2016年11月3日に開催されたユービーアイソフトの一大イベント“UBIDAY2016”。ここでは、2017年2月16日発売予定のプレイステーション4、Xbox One用ソフト『フォーオナー』のステージイベントをリポートする。
 
 本ステージには、『フォーオナー』の開発を手掛けるモントリオールスタジオから、同作のアソシエイトゲームディレクター・Gaelec Simard氏(以下、ギャレック)とローカライズディレクターの岩本けい氏が登壇。改めて、『フォーオナー』の世界観と魅力について、実機プレイを交えて紹介してくれた。

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『フォーオナー』 3つの勢力に属するヒーローの情報や、開発者みずから実機プレイも披露 【UBIDAY2016】_02
▲左から、岩本けい氏、ギャレック氏。ギャレック氏は「初めて覚えた日本語は?」という質問に「生易しい」と答え、会場を和ませた。

 ご存知の通り、『フォーオナー』には、ナイト、侍、ヴァイキングという3つの勢力が登場する。なぜこの3勢力が戦っているのかについて、ギャレック氏は「プレイすると理解できるはず」と語る。設定や世界観にも関わる部分なので、プレイするまでのお楽しみ。

 3つの勢力は、それぞれ特徴のある土地に居をかまえている。それぞれについて、簡単に説明してくれた。これらの土地はアルファテストで登場したものだが、もちろん、これ以外にもさまざまなマップが用意されているとのこと。

<ナイト>
 アッシュクェルドは、全体的に乾いた土地で、中央に火山が位置しているという。そしてシタデルは、唯一食物の生産が可能な場所で、当然いちばん守るべき場所となっている。

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<侍>
 遙か遠い場所から呼ばれた侍。彼らの土地はマヤといい、広大な沼地となっている。当然暮らすには苦労する場所だそうだ。ギャレック氏は、日本の歴史や資料を参考に制作したといい、「ファンタジーの世界なので、間違っていても許してほしい」と話した。

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<ヴァイキング>
 実際のヴァイキングは城を作ったことがないそうだが、本作では、ヴァルケインハイムという雪の大地で、スタッフが想像した城が建てられている。

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◆ヒーローについて

 続いて、各勢力に属するキャラクター、ヒーローについての解説。各勢力ごとに4タイプのヒーローが用意されているが、ギャレック氏によると、実際には3タイプ+ひとつの上級タイプに分類できるそうだ。侍なら、“剣聖”は攻守のバランスがいいヴァンガード、“守護鬼”は防御タイプのヘビー、“大蛇(おろち)”は殺傷能力が高い攻撃タイプのアサシン、そして野武士がさまざまな特徴を併せ持つ上級ヒーローのハイブリッドとなる。

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▲ナイトのヒーロー
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▲侍のヒーロー
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▲ヴァイキングのヒーロー

 この12タイプのヒーローは、それぞれの武器と防具、独自のモーションを持っている。個性的なプレイスタイルに加え、武具のカラーリングなどが可能で、オリジナルのヒーローと育てるためのやり込み要素もあるようだ。

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◆ストーリーモードについて

 マルチプレイでは、3つの勢力でプレイすることになるが、ストーリーモードにも力を入れているとのこと。シングルプレイはもちろん、オンライン協力プレイが楽しむことができ、それぞれ難易度調整もできる。

 また、マルチプレイヤーモードは、大きく3つのルールに分類できる。本作の醍醐味が体感できる“OBJECTIVE”のほかにも、生き残りを競う“KILL”、そして決闘式の“DUELS”が用意されている。対人戦以外でも、AIを相手にプレイが可能なので、練習して腕を磨くといいだろう。

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◆デモプレイ

 ギャレック氏によるデモプレイでは、ヴァイキングが侍の砦のような建物に攻め込むシーンをプレイ。ギャレック氏は「ノルマンディー上陸作戦のように見えるかもしれませんね」と言い、ただ武器を振り回すだけではなく、ときに味方のAIキャラクターと連携し、ときにみずから先陣を切るなど、臨機応変なプレイぶり。最後に敵の大将を見事に討ち取り、会場からは大きな拍手が上がった。上手なプレイのコツとして、やみくもに武器を振り回すのではなく、防御を意識し、体勢に見合ったかまえを取るかが重要だとアドバイスをしてくれた。

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 最後に会場からひとり希望者を選んで、ギャレック氏と2対2の協力プレイ“ブロウル”をプレイすることになった。その“ジョン”さんは、アルファテストには参加できなかったそうで、プレイするのを心待ちにしていたようだ。初めてプレイしたにもかかわらず、すぐにコツを掴んで、3勝1敗で見事に勝利となった。ギャレック氏は、新しい戦闘システムではあるものの、初めて触った人でも直感的にプレイできるのが特徴だと語った。

 アルファテストによるユーザーからのフィードバックを受け、さまざまな調整が施されているであろう『フォーオナー』。いまだベールに包まれた部分も多いが、野心的な新規IPだけに、その発売を期待して待ちたい。