スクウェア・エニックスのプレイステーション Vita用ソフト『サガ スカーレット グレイス』(2016年12月15日発売予定)の最新情報が到着。今回は、主人公キャラクターのひとりであるウルピナ、バルマンテの冒頭シナリオを紹介。また、武器と技、モンスターなど、バトルに関わる要素についても詳細をお届け。
各主人公のプロローグ
本作では、4人のキャラクターの中からひとりを主人公に選び、ゲームを進めていく。各主人公にはそれぞれ冒頭シナリオが用意されており、プレイヤーの行動&選択によりさまざまなシナリオへ派生していく。前回はレオナルドとタリアの物語を紹介したが、今回はウルピナとバルマンテの物語を紹介しよう。
■ウルピナの物語
帝国四将軍家の筆頭、名門ユラニウス家の娘ウルピナは、幸せな未来を夢見る女の子。彼女には武門の家を背負って立つ、天賦の才が与えられていた。
思い悩む年頃のウルピナの目の前で、故郷シルミウムは炎に包まれ、最愛の兄アントニウスが何者かに連れ去られる。
だが、彼女が初めて経験する大事件も、世界全体を変えてしまう巨大な異変の前触れでしかないことを、ウルピナはまだ知らない。彼女の運命を導くのは、ユラニウス家の守り神である星神か、はたまた異変をもたらした邪神ファイアブリンガーなのか。
ウルピナの戦いが今、始まる。
■バルマンテの物語
コハン城の法定処刑人バルマンテは、執政シグフレイの恐怖政治の中で、死刑を宣告された人々の首を黙々と落としていく。
だが、そのシグフレイも首を落とされる日がやってくる。シグフレイは穏やかな顔でバルマンテに言い残す。
「七度甦り、正義を為すよ」。
バルマンテの巨大な斧が、シグフレイの首に振り下ろされた。
数か月後、バルマンテの耳にシグフレイという人物の噂が届く。半信半疑なバルマンテは、シグフレイの部下だった書記官アーサーに引きずられるように、コハン城を後にする。
シグフレイの首を七度落とすため、バルマンテの旅が始まる。
キャラクター紹介
■モンド
「姫が星神に選ばれたのだとしたら、名誉なことです。しかし、守役としては、姫にそのような大きなものを背負って頂きたくはありません」
ユラニウス家の老臣。代々ユラニウス家に仕えているが、彼の実家は東方イルフィー海にある。11歳の時にユラニウス家にやってきてから40年以上にもなる。現当主マクシミアスの子供の頃の遊び相手に始まり、常にそば近くで戦ってきた。跡継ぎアントニウスの守役も務め、今は娘のウルピナの守役である。
東方の習慣に従って、髪は短く刈っている。マクシミアスよりは一回り小柄だが、剣・槍・斧と様々な武器を使いこなす熟練の戦士である。若いころから、定期的に世界各地を旅して情報収集を行っていて、経験も知識も豊富な武将だ。
ウルピナとは家族のように打ち解けた関係。ウルピナのボケとも突込みとも取れる言動にも、余裕の受け答えが出来る。
■パルム侯爵
「父も墓の下で悔しがっていることでしょう。ああも長生きして当主に居座られては、あれこそ老害というものですよ」
帝国は地方の要所に侯爵領を設置し、帝国全土への交通網を維持していた。パルム侯爵領もその一つで、帝都アスワカンからイルフィー海の港湾都市ゼーニャへの要地を占めている。
隣接するユラニウス家とは代々友好的な関係を保ってきた。最近、代替わりした新侯爵はかなりの変わり者として知られている。
部下に厳しく、ちょっとした落ち度も見逃さない過酷な人物。近隣との伝統的な友好政策を改めて、領土や影響力の拡大を狙っているようだ。政治家としては計算高く、行政家としては巧みな手腕を持っている。戦士としても槍の扱いに優れている。
ユラニウス家の娘ウルピナには興味津々という風にふるまうが、それが本心なのか、政治的な演技なのかは分からない。
■アーサー
「確かに、そう考えれば、シグフレイが君に執着する理由も分かるよね。僕もシグフレイに利用されている、っていうことになるんだけど」
コハン城の法務担当書記。執政シグフレイの行った恐怖政治の最中、死刑執行書類を書きまくった。その後、シグフレイの死刑執行書類も彼が担当。シグフレイ事件の渦中にいたのだが、どうやったのか上手く泳ぎ切ってコハン城の書記の職を保っている。
シグフレイの噂を耳にすると、バルマンテを旅に誘いだした。怯えているのか、興味本位なのか、その真意は計り知れない。
常に美女がそばにいるような典型的なチャラ男。戦いなんか真っ平御免、というようなキャラに見える。だが、法執行を通じて裏社会にも顔が効くという黒い一面も持っている。
■アスラナ
「そうよ。私が石の中から産みだしたの。完璧な作品が作り出せたら、彫刻は命を得て動き出す。私はそう考えているわ」
自称天才芸術家。その才能は本物で、彫刻の技術は天才。彫像を石化した人間と間違える人が後を絶たない。
完璧主義者で、自分の肉体も完璧にコントロールするべきと考えている。自分の肉体美を追及するために、日々のダンスに余念がない。
静かな制作環境を求め、ビキニロ辺境州の森の奥のアトリエで制作に打ち込んでいる。そのアトリエに迷い込んだものを待っているのは……。