秋風の吹く東北地方が熱く燃える!
任天堂より、発売中のWii U用ソフト『Splatoon(スプラトゥーン)』。本作の全国大会“第2回Splatoon甲子園 2017”東北地区大会が岩手県盛岡市のイオンモール盛岡にて開催された。
“第2回Splatoon甲子園 2017”とは、4人1チームでチャレンジする、4人対4人のチーム対抗トーナメント戦。全国8都市で地区大会が開催されており、それぞれの地区の代表チームに選ばれると、2017年2月11日・12日に千葉・幕張メッセで開催される“闘会議2017”全国大会に招待される。これまでに東海地区大会と北海道地区大会が開催され、今回は3回目の地区大会。肌寒い秋風が吹きすさぶ盛岡が、56チームによる熱く燃える戦いがくり広げられた。
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各ブロックのトーナメントを勝ち上がり、準決勝にコマを進めてきたのは“Gift”チーム(Aブロック)、“お米食べろ!”チーム(Bブロック)、“シオカラーズ親衛隊”チーム(Cブロック)、“クモの巣の中”チーム(Dブロック)の4チーム。
準決勝第1試合は、“Gift”チーム対“お米食べろ!”チームの対決。準決勝からは3ゲーム制で、2本先取したほうが勝利となるため、これまで以上に白熱したバトルがくり広げられることに。
準決勝第1試合、最初の対決ステージは“デカライン高架下”。各ブロックを勝ち上がってきたチームどうしの対決ということで、一進一退の激しい攻防がくり広げられるなか、初戦は“Gift”チームが勝利。ハコフグ倉庫ステージで争われた2本目は、連携を武器に“お米食べろ!”チームが取り返し、五分の戦績に。勝敗の行方は3戦目に突入することとなった。最終戦のステージは“キンメダイ美術館”。“Gift”チーム優勢で試合は進んでいき、そのまま試合時間も終了。1戦目、2戦目と激しい戦いを行っていた両チームだが、3戦目を制した“Gift”チームが勝利を収め、決勝の部隊にコマを進めた。
準決勝第2試合は、前回の東北地区大会で3位だった“シオカラーズ親衛隊”チーム対“クモの巣の中”チーム。1本目のステージは“マヒマヒリゾート&スパ”。序盤は“シオカラーズ親衛隊”が押し込むものの、中盤に“クモの巣の中”チームが盛り返し、見た目五分といったところで試合終了。結果は、45.8%と42.4%と僅差で“シオカラーズ親衛隊”が勝利。続く2本目のステージは“ショッツル鉱山”。試合開始直後から優勢に進める“シオカラーズ親衛隊”が2本目も連取し、見事決勝進出を決めた。
東北地区の代表が決まる決勝戦は、“Gift”チーム対“シオカラーズ親衛隊”の対決。決勝戦を前に、「相手が前回3位なので、今回は2位で我慢してもらいます」と意気込みを語る“Gift”チームリーダーに対し、“シオカラーズ親衛隊”リーダーは「ボコします!」と、試合開始前から激しい舌戦がくり広げられるなか、いよいよ注目の第1戦がスタート。
ナイターステージの“モズク庭園”で行われる1戦目は、試合開始直後に“Gift”チームがステージ中央を押さえ、そこから“シオカラーズ親衛隊”の陣地を攻めていくという展開に。開幕ダッシュの勢いそのままに、相手陣営のリスポーンポイントまで攻め込んだ“Gift”チームが、56.2%対30.6%と大勝で1戦目を勝利。
続く2戦目のステージは、“デカライン高架下”。1戦目と同様、“Gift”チームは開幕ダッシュで相手陣営の出口を押さえ込むように一挙に攻め上がり、そこから陣地を広げていくという、さきほどの試合と同じように圧倒するかに見えた2戦目だが、後のない“シオカラーズ親衛隊”もボムラッシュを利用することで盛り返し、試合は互角の戦いがくり広げられていった……ように見えたのもつかの間、圧倒的な攻撃力とチームワークで、“Gift”チームがみるみる陣地を拡大していき、48.0%対39.0%と連勝を決め、見事第2回Splatoon甲子園 2017”東北地区大会優勝を手にした。
前回3位で、今大会も好成績で決勝進出を果たした“シオカラーズ親衛隊”を寄せ付けない一方的な展開で勝利を収めた“Gift”チームの、初動の勢いで相手を押さえ込む戦い方は、攻撃は最大の防御を具現化したかのような戦術で、実況陣も舌を巻くほど。ニコ生のコメント欄ではその抜群のチームワークと圧倒的な攻撃力を例えて、「まるで軍隊蟻のよう」というコメントまで飛び出していた。
最後に、“Gift”チームのリーダーは「ずっと練習につきあってくれたみんなのお陰で勝てました。東京に行って“ばぼにゃんず†”を倒してきます」と、決勝大会での活躍を誓っていた。
次回の“第2回Splatoon甲子園 2017”地区大会は2016年11月5日、大阪府のイオンモールりんくう泉南にて、近畿地区大会が開催される。会場やニコ生で、激しい戦いをチェックしよう。
※画像は生放送番組をキャプチャーしたものです。
[2016年10月22日23時10分 インタビューを追記しました]
■優勝チーム“Gift”のメンバーにインタビュー
--試合を見ていて、個々の強さもそうですが、チームワークが優れていましたね。
ゆたろ もともと僕とキングスライム君が前線を荒らして、やなぎ君とネッソ君がフォローするって役割は決めていたんですが、その中でネッソ君が塗りとキルを両立してくれていたので、その辺りが連携があるように見えたんじゃないかなと思います。
--とくにステージや対戦相手ごとの戦術は決めていなかったのですか。
ゆたろ 初動と押さえるべきポイントは決めていたんですが、今日の決勝戦のように押し気味になったときにどうするかといったことは、詳しく決めていませんでした。
--皆さんはどういった集まりのグループなんでしょうか。
ネッソ 元々はゆたろ君とやなぎ君と自分の3人は仲がよかったんですが、この3人で甲子園に出ようという話をしていたときに、もうひとり誰かいないかというところで、自分の知り合いのキングスライム君も誘いました。
−−そこから練習をしていったんですね。
ゆたろ 対抗戦を3回やっただけです。あとは話し合ったくらいで、練習という練習はやってないですね。
キングスライム ゆたろ、やなぎ、ネッソの3人とはもともと『スプラトゥーン』は以前に遊んでいて、こういう奴らなんだなというのはわかっていましたから(笑)。
−−ダイナモなんかはお互いにフォローしなくちゃならないですよね。その辺りは?
キングスライム がんばりました(笑)。
−−まかせておけば安心ということですね。
ゆたろ 後ろが安心できるので、僕らが前に自由に出て行けますよね。僕らがやられても、絶対にフォローに入ってくれますからね。
−−決勝戦2戦目の“デカライン高架下”はここまで攻めたら守るといった防衛ラインが決まっていますよね。ふたりが自陣取りに行って、ひとりが相手の陣地を攻めるといったタイミングが抜群でしたが。
ゆたろ とくには決めてなかったんですが、相手の前線がいなくなって、ボムラッシュもなくなったので、できるだけ前にいって、敵の陣地を塗り返してポイントを稼いだ後は、塗り効率のいいふたりがポイントを稼いでいって、逆転できたのかなと思います。
−−お互いになんとなく、いまが行き時かなって感じていたんですね。
ゆたろ 最後の20秒くらいはみんな、イカの枚数がちゃんと上を向いていたと思うので、そこの判断力がよかったなと思います。
−−最後に全国決勝大会の意気込みを聞かせてください。
ゆたろ “ばぼにゃんず†”をぶっつぶします。以前から仲良くさせてもらっていて、お互いに地区予選大会での検討を誓っていたんですが、両チームとも決勝大会に出ることが決まったので、公式の場で倒します。