北米プレイヤーの質問に吉田氏がその場で回答!

2016年10月14日~2016年10月15日(現地時間)の2日間、アメリカ・ラスベガスにて開催された『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)の大規模ファンイベント“FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2016 Las Vegas”。2日目に行われた、出張プロデューサーレターLIVE in LAS VEGASの模様をお届けする。

 『FFXIV』の未来図をプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏みずからが語る、プロデューサーレターLIVEが開催。今回は“FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2016 Las Vegas”のステージイベントの一環として“出張版”と銘打ち、ラスベガスの会場から全世界に向けてオンエアされた。

『FFXIV』“マハ最終章”のバトルはエアシップ上からスタート! 出張プロデューサーレターLIVE in LAS VEGAS_01
『FFXIV』“マハ最終章”のバトルはエアシップ上からスタート! 出張プロデューサーレターLIVE in LAS VEGAS_02
▲アシスタントディレクターのマット・ヒルトン氏(写真左)が進行役を務めた。
▲通訳は、英語ローカライズリードのマイケル・クリストファー・コージ・フォックス氏(写真右)が担当。吉田氏(写真左)の発言を、軽妙な言い回しで英語に翻訳していた。
『FFXIV』“マハ最終章”のバトルはエアシップ上からスタート! 出張プロデューサーレターLIVE in LAS VEGAS_03
▲吉田氏のひとつひとつの発言に、場内のファンは大きなリアクションで反応。『FFXIV』ファンイベントを心から楽しんでいる様子がひしひしと伝わってくる。

 この日の放送のテーマは、“一問一答”。パッチ3.4をプレイして感じた疑問や要望を北米エリアのファンから事前に募集し、その中から選ばれた質問にプロデューサー兼ディレクターの吉田氏が答えていく形で進行した。

『紅蓮のリベレーター』でお目見えする高難度レイドにも言及!

 それでは、一問一答の様子を紹介していこう。質問の回答者は、すべて吉田氏だ。

Q.機工城アレキサンダー:天動編(以下、天道編)で、開発時の裏話や苦労話が聞きたい!

A.天動編は、時間を操るというシナリオ上のコンセプトが、コンテンツ内に十分反映できていると思っている。この経験を活かし、『紅蓮のリベレーター』で開幕する新しいレイドも、テンションが高まる内容にしていきたい。
 ちなみに、天動編3層のQTE(ボタンを押してボスから飛び降りるギミック)は、入力のタイミングが当初ものすごくシビアで、初挑戦の際は必ずといっていいほど戦闘不能になった。これを是正すべく、ゲームパッドのボタンからマウスのクリックまで、あらゆる入力でステージに飛び降りられるよう指示をした。ただし、チャットだけは「叫び声で飛び降りるのはおかしい」という話になり、例外的に操作から外した。

Q.今後、プレイヤー自身の選択によってストーリーが変化することはありえる?

A.同様のフィードバックを多くいただいているので、『紅蓮のリベレーター』では、プレイヤーのジョブを見て選択肢が変わる処理をいくつか入れている。ただし、誰か(特定の登場人物)が途中で退場することがあったとしても、レイズで蘇生できないと思う。

Q.暗黒騎士のアンリーシュの効果がPvPコンテンツに合わせて調整されたが、オートアタックが途切れる効果がPvEでも発生している。これをもとの操作感に戻してほしい。

A.パッチ3.4公開後、たくさんのフィードバックを頂戴した。現在は、アンリーシュで付与したバインドの効果を自身の攻撃で壊してしまわないために、オートアタックが中断する仕組みになっている。フォーラムで「この仕組みは仕様どおり」と回答したそうだが、PvPは従来どおりオートアタックが停止する一方、PvEは以前の操作感に戻す調整をパッチ3.45で加える。

Q.冒険者小隊を、ふた組同時に任務へ派遣したい!

A.かなり複雑なパラメータコントロールを行っているためすぐには難しいが、技術的には実現可能。冒険者小隊コンテンツは今後もアップデートしていくので、前向きに検討する。
 現在、小隊のメンバーの中から3人を選抜して、光の戦士といっしょにダンジョンで訓練できる企画を進めている。2チームの同時派遣可能は、その後になりそう。ちなみに、(既存の)すべてのダンジョンで訓練を行うのはおそらく不可能。なぜなら、たとえば光の戦士がボスに飲み込まれたとしても、小隊のメンバーは助けてくれないから。比較的ギミックの少ないダンジョンから利用可能になるとは思うが、「サスタシャはもういやだ」とスタッフに話をしている。

Q.デュエルが行われる空間は四角いのに、英語の名称が(円形であることを示す)デュエリングサークルとなっている。表記が間違っているのでは?

A.PvPチームに伝えておく。

Q.冒険者小隊のメンバーに話しかけるとステータスが表示されるだけで、なんとなく味気ない。彼らと会話できるようにしてほしい。

A.開発チームでもかなり議論したところではある。小隊メンバーの(セリフの)テキストを性格別にリスト化したところ、ものすごく膨大な量になってしまった。これを実現させようとすると、実装が年明けごろになってしまう。今後、パッチ公開の合間に少しずつセリフを増やしていければとは思っている。

Q.取り外した邸宅の外装を、再度表示させる機能がほしい。

A.ハウジングのデータをできるだけ小さくしているせいで、邸宅の見た目を保存する領域が現状ではひとつしかない。このため、“予備を取っておく”みたいな処理はいまのところできない作りになっている。
 現在ハウジングチームは、新しいハウジングエリアを作るために全力を挙げている。『紅蓮のリベレーター』向けの居住エリアが完成して、家の中に置ける調度品の数を無事に増やせた後であれば、(外装の再呼び出しが)実現できるかもしれない。

『FFXIV』“マハ最終章”のバトルはエアシップ上からスタート! 出張プロデューサーレターLIVE in LAS VEGAS_04
『FFXIV』“マハ最終章”のバトルはエアシップ上からスタート! 出張プロデューサーレターLIVE in LAS VEGAS_05
『FFXIV』“マハ最終章”のバトルはエアシップ上からスタート! 出張プロデューサーレターLIVE in LAS VEGAS_06
▲パイッサを模した新しいハウジングの外装。左からS、M、Lサイズの邸宅だ。

Q.エギ向けのミラージュプリズムを開発していると以前発表されたが、いまの進捗状況を教えてほしい。

A.現在作業中で、実装のメドは立っている。エギの姿を別のエギに切り替える仕組みは、間に合えばパッチ3.5でリリースできる予定。最初は、カーバンクルをタイタン/ガルーダ/イフリートの見た目に変えられるようになる。プレイヤーの皆さんは長らくカーバンクルを使っていないと思うので、この機会にぜひかわいがってあげてほしい。今後、ラムウやセフィロトなどのエギも順次追加していく予定。

Q.デュエルが終了した後すぐに再戦できるよう、アクションのリキャストをリセットしてほしい。

A.そのリクエストは理解できるので、すごく前向きに検討する。ただし、リキャストのリセットを悪用されないように慎重に実装する。

Q.零式:天道編で獲得できる装備を染色できないのはなぜ?

A.染色できないのは、コストが原因。今回は、ノーマル版と零式の装備のデザインをできるだけ変えるように努めた結果、染色を可能にする作業が行えなかった。キャラクターモデリングチームに「どこかのタイミングで何とかならない?」と聞いてみるが、彼らもたくさんの装備を日々制作しているので、そこはご理解いただきたい。

『FFXIV』“マハ最終章”のバトルはエアシップ上からスタート! 出張プロデューサーレターLIVE in LAS VEGAS_07
『FFXIV』“マハ最終章”のバトルはエアシップ上からスタート! 出張プロデューサーレターLIVE in LAS VEGAS_08
『FFXIV』“マハ最終章”のバトルはエアシップ上からスタート! 出張プロデューサーレターLIVE in LAS VEGAS_09
▲つぎのシーズナルイベント“守護天節”でもらえるヴァンパイアベスト。胴装備なので、ズボンや靴は報酬には含まれない。
▲吉田氏は「昨年の(守護天節イベントの)報酬がホウキだったので、今年は椅子に乗って飛べるようになる」と語っていた。なお冒険者の座りかたは、現在調整中とのことだ。
▲今年の星芒祭では、このようなコスチュームがもらえる。