20年の歴史が結晶したノートPCを開発
2016年9月15日(木)〜9月18日(日)まで、千葉県・幕張メッセにて開催中の“東京ゲームショウ2016”(15日、16日はビジネスデイ)。初日となる9月15日に、ALIENWAREがブース内のイベントステージで新製品発表会を行った。その模様を、新製品の特徴紹介を中心にリポートしよう。
発表会のナビゲーターは、ALIENWARE社の製品管理担当ディレクターである、ジョー・オルムステッド氏。発表会はスクリーンに新製品のフリップが映し出され、それに沿ってジョー氏が説明するというスタイルで進行した。
発表会ではまず前説として、ALIENWAREの歴史が簡単に紹介された。創立は1996年。業界初のゲーミングPCを開発するなど、つねに「究極のゲーミング体験をゲーマーに提供すること」を目標に、ハイクオリティ、スタイリッシュで象徴的なデザインなどを実現し、20年の歴史を積み上げてきたPCメーカーだ。
全方位に改良がなされたゲーマー専用機
そんなPCゲーム業界をリードしてきた同社が発表する新製品は、ゲーミングノートPC『ALIENWARE 15/17』。ディスプレイサイズが異なる2モデルだが、基本性能は大差ない。以下ではその特徴を簡単に紹介していこう。なおスペックなどの詳細は、ステージのスクリーン写真を参考にしてほしい。
デザインでの特徴は、まずは単純に本体が薄くなったことで、『ALIENWARE 17』は30ミリ、『ALIENWARE 15』は25ミリを実現した。アルミ素材による新型ヒンジデザインで、内部構造にはマグネシウム合金を使ってボディ剛性はさらに向上。キーボードもスチール製で、激しい打鍵にも十分耐えうる設計がなされている。またオーディオ面でも、全体的に性能を改善。周波数が原因のゆがみなどを解消することに成功した。
アイトラッキングやVRなど最新機能も満載
『ALIENWARE 17』にのみ搭載されている注目機能が、“Tobiiアイトラッキング”だ。これはプレイヤーの視線をコンピュータが記憶するという最新技術で、これにより、さまざまなプレイ環境が実現可能。たとえばFPSなどで、「撃たれたときに自分はどこを見ていたのか?」という分析ができたり、プレイヤーがモニターから視線を移すと、マシンの輝度を自動的に落としたりすることもできるという。PCとプレイヤーの関係がより親密に感じられる新機能だ。
そして最後にジョー氏が強調したのが、「初のVR対応ゲーミングノートPCである」ということ。対応しているVRシステムは、OculusとHTC Viveのふたつ。“Ready For VR”アイコンを使用することで、VR対応であることをユーザーがひと目でわかるような仕様になっているそうだ。
VR対応機能が紹介されて、発表会はこれにて無事に終了。ゲーミングに特化したPCモデルが、さらにVR対応という武器を手に入れたことで、今後のユーザーの反響も大いに注目だ。