オリジナルのストーリーも楽しめる『レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
2016年9月15日(木)〜9月18日(日)まで、千葉県・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2016(15日、16日はビジネスデイ)。9月15日に開催された、ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントのプレス向け発表会の模様をお届けしよう。
本発表会では、2016年10月13日に発売を予定している、プレイステーション4/プレイステーション3/プレイステーション Vita/Wii U/ニンテンドー3DS用アクションゲーム『レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を中心に、Steamで配信中のPCゲーム『LEGO Worlds』(早期アクセスゲーム)、そして好評配信中のiOS用アプリ『バットマン:アーカム・アンダーワールド』の3タイトルが紹介された。
まずは、開発元であるTT Gamesのアソシエイト・プロデューサー、ティム・ワイルマン氏が登場。氏が手がける『レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を、実機デモで紹介した。
『レゴ 』シリーズは、有名映画の名シーンを忠実に再現しながら、設備をブロックで組み立てたり、敵に倒されるとバラバラのブロックになるなど、レゴブロックらしいユーモアもたっぷり含んだ人気シリーズ。本作は、昨年公開された映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を、レゴブロックで描きつつ再構築したアクションゲームだ。なお音声は日本語吹き替えで、さらにプレイステーション4/プレイステーション3/Wii U版は英語音声も収録しており、英語音声、日本語字幕という環境でも楽しめる。
ワイルマン氏は、「『レゴ 』シリーズが初めて登場してから12年、ゲーム業界では環境が色々変化し、クールなことがあり、テクノロジーの進化もありました。本作は、そのすべてを反映しています」とアピール。そのクールな要素のひとつとして、ステージ開始時に流れる、映画『スター・ウォーズ』ではおなじみの、宇宙に文字が流れてストーリーが語られるシーンが紹介された。『スター・ウォーズ』関連のゲームではよく再現されている超有名なシーンだが、本作では「文章のフォントも背景の星も、そして文字が消えるタイミングも、すべて映画と同じにした」とワイルマン氏。
本作は、全12ステージで原作映画を再現。それに加えて、原作映画のエピソード6とエピソード7の間をつなぐ、オリジナルストーリーが7ステージ収録されているという。こちらはゲームオリジナルの内容だが、「オフィシャルなストーリーととらえてもらってもいい」とワイルマン氏。本作はルーカスフィルムとガッチリ連携して作成されており、オリジナルストーリーに登場するエリアの一部は、なんと映画の次回作に登場するものもあるそうだ。
前作から改良されたポイントのひとつに、バトルシステムがある。格闘攻撃は連続攻撃が可能になり、さらには映画でも重要な位置づけのブラスターを本作でもフィーチャー。ブロックに隠れながら銃撃戦が楽しめる、カバードシューターのようなアクションも可能になったのだ。
注目したい新要素が“マルチビルド”だ。これまでの作品では、ステージに積み重なっているバラバラのブロックは、ただ組み立てるだけの仕掛けであった。だが本作では、バラバラのブロックから、何を作るか複数の中から選択できる。ゲームクリアー用のアイテムを作るか、謎解き用のオブジェクトにするかなど、選択の幅が広がったわけだ。なお一度組み立てても、壊してバラバラの状態にすれば、再び何を作るかを選択できる。この作り直しは3回まで行えるそうだ。
『レゴ 』シリーズといえば、多彩なキャラクターも見逃せない。本作に登場するキャラクターはなんと200名で、それぞれが固有のアビリティを所持している。特定のアビリティを使用しないと、突破できないトラップもあるそうだ。ちなみに、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から200名が出場しているわけではなく、映画の過去エピソードのキャラクターもゲスト出場するとか。過去作の人気キャラで『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の世界を冒険するという、映画ではあり得なかったIFも体験できる。
また、飛行ユニットも大きく進化した。これまでは決められたルートを自動的に飛行するというシステムだったが、今作ではオープンワールドのマップを自由に飛べるセクションも存在する。より自由な行動で空中戦を楽しんだり、宇宙船で隠されたアイテムを探索するなど、さらに遊びの幅が広がったわけだ。
ちなみに乗り物は全部で20種類存在。「色違いの機体も存在するので、どんどんアンロックして集める楽しさも味わえます」(ワイルマン氏)。
続いて、同じくTT Gamesが手がけるPCゲーム『LEGO Worlds』が紹介された。こちらは現在、Steamにて早期アクセスゲームとして配信中。まだ開発中の作品で、日々アップデートで新しい要素が追加されているそうだ。
本作の概要をざっくり説明すると、レゴブロックで作られた世界を自由に探索するサンドボックスゲーム。地面や建物はもちろん、木や動物、さらには空に浮かぶ雲も、すべてレゴブロックで構築されている。
本作の世界はランダムに生成され、生物やキャラクター、建物などが生成される。キャラクターからはクエストを受けられ、達成するとアイテムがアンロックされていく仕組みだそうだ。
ブロックは実在するレゴブロックが200種類も登場。大きな木や建物など、完成したブロックのオブジェクトを自由に配置できるばかりか、小さなブロックを組み立てて自分でオブジェクトを作ることも可能。また地形(ブロックだけど)も自由に変えられる。
乗り物も多彩で、クルマからドラゴンまでその種類は多彩。ワイルマン氏は“ドリラー”というドリルが付いた乗り物がお気に入りだとか。これを使えば自由に穴を掘ることができ、トンネルや地下空洞などを簡単に楽しく作成できるそうだ。
ちなみに本作は、日本でのサポート予定は残念ながら未定だそうだ。とはいえ、現在は日本からでもSteamで購入でき、さらに日本語も収録されているようなので、気になった人は自己責任で試してみるのもいいだろう。
3作目に紹介されたのは、『バットマン:アーカム・アンダーワールド』。こちらは現在好評配信中のiOSアプリ。その名の通りバットマンを題材としたゲームなのだが、おもしろいのは主人公がバットマンではなく、ヴィラン(悪役)ということ。基本無料の戦略シミュレーションで、「MOBAに近いシステム」とワーナーの広報さん。ハーレイ・クインやリドラー、スケアクロウなど魅力的なヴィランたちに指示を出し、暗殺や金庫強奪といったミッションにチャレンジしていく。アジトを強化していく要素も楽しめるそうだ。
いずれも気になる3作品だが、前述の通り『バットマン:アーカム・アンダーワールド』はすでに配信中のため、遊びたい人はアレコレ考えずに、ひとまずダウンロードしてみてはいかがだろうか。なおティム・ワイルマン氏には独占インタビューも慣行、『レゴ スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の気になるポイントや良作を作り続ける秘訣をくわしく聞いてみた。こちらは週刊ファミ通の誌面にて近日掲載予定なので、ぜひそちらもチェックしていただきたい。