『テイルズ オブ ベルセリア』をエンディングまでプレイした2名の編集者が、感じたことを率直に語り合ってみた。

●ふたりの編集者がざっくばらんに語り合う

 2016年8月18日発売予定のプレイステーション4&プレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ ベルセリア』。本作のサンプルROM(製品版と同等)をエンディングまでプレイした2名の編集者が、感じたことを率直に語り合ってみた。物語のネタバレはないので、少しでも参考になれば幸いだ。

 ※読まれる方によってはネタバレと受け止められるかもしれない内容も含みますが、週刊ファミ通の記事でお伝えしてきた内容からは逸脱しておりませんので、あらかじめご了承ください。

【ゲーム概要】
“感情と理(ことわり)”をテーマにしたRPG。秩序のためには犠牲もいとわない救世主・アルトリウスと、民衆から支持されるその救世主を家族の仇として復讐せんとする女性主人公・ベルベットとの戦いを描く。

 
【編集者プロフィール】
 ◆川島KG……週刊ファミ通編集者。ゲームキューブ版『シンフォニア』で初めて『テイルズ オブ』シリーズを遊んでハマる。以来、仕事でかれこれ10年以上、シリーズを担当してきた。
 ◆藤田きなこ……ファミ通ソーシャル編集部などを経て、現在は週刊ファミ通の書籍チームに所属する編集者。『デスティニー2』以来、プライベートや各部署の仕事でシリーズを楽しんできた。


発売前から抱いていた“期待”

川島KG(以下、川島) 前作『ゼスティリア』のとき、僕は週刊ファミ通の記事を担当して、藤田さんはそのころ別部署にいたから個人的に遊んでいたよね。今回『ベルセリア』をプレイして、どう感じた?

藤田きなこ(以下、藤田) 単刀直入に言うと、予想外におもしろくてビックリしました。ストーリー構成的にもシステム的にも、前作で個人的に気になっていたところがほぼ解消されていて、なおかつ最新作ならではのおもしろさをしっかり追求している感があって、すごく楽しめました。

川島 なるほど。僕はむしろ、“ビックリ”とは逆で、いろいろな意味を込めて“ホッとした”かな。『テイルズ オブ』シリーズはこれからも続いてほしいし、そうなるための大きな役割を『ベルセリア』が担っていると思っていたから、おもしろくて本当に良かったっていう……。

藤田 あ、じゃあ川島さんも楽しめたんですね。川島さんはサンプルROMが届いてからクリアーするまでがけっこう速かったから、「速すぎない? ちゃんと遊んだの?」と思ってました。

川島 寝る時間も惜しんで遊んだよ! 『ベルセリア』は、プレイする前から「おもしろそう」と思わせてくれる情報がけっこう出ていたのも良かった。たとえば、感情のままに突き進む女性主人公(ベルベット)と、純真無垢な少年(ライフィセット)が出会い、旅をともにする中で心を通わせていき……という展開は、ある意味では王道というかベタなんだけど、だからこそ遊ぶ前から魅力がわかりやすかったし、そのうえで『ベルセリア』のテーマにもつながっていて、ストーリーラインが明快だった。

藤田 確かに。ベルベットと、敵対する“聖寮”に属するエレノアとの関係もそうですよね。本来はけっして相容れない間柄であるはずの2人が、とある事情からいっしょに旅をすることになって、ベルベットの事情や聖寮の真実を知ったエレノアの心境に、少しずつ変化が……。プレイヤーが期待するような衝突なり交流なりが描かれていく中で、2人の意外な一面も見えてきたりして、この先どうなるんだろう、早く見たい! というモチベーションが最初から最後まで続きました。

 
川島 ベルベットの過去の回想から始まる、ゲーム開始直後の流れから引き込まれたね。あれを見たら、それこそベルベットに“感情”移入したくなる。さらに言うと、優しく穏やかだったベルベットにあれほど強い復讐心を抱かせてまで、“理(ことわり)”を貫かんとするアルトリウスはいったい何を考えているのか、確かめたくなった。まぁ、ベルベットは仇敵の道理など知ったことではない勢いで突き進むけど。

藤田 目的を果たすためにここまで吹っ切れる主人公も珍しいですよね。川島さんは、パーティーキャラクターでは誰がいちばん気になりました? 私は、アイゼンかな。たぶん、『ゼスティリア』を遊んだ人のほとんどが気になっているキャラクターだと思うんですよ。彼の情報が公開されたときはすごく驚きましたし! パーティーの中ではいわゆる大人な立ち位置だけれど、彼もまた譲れないもののために戦っていて、そういったときに見せる表情がカッコよかったですね。あと、外見と声優さん(森川智之さん)が個人的にどストライクです!

川島 アイゼンは女性ユーザーからの人気も高そうだね。個人的な思い入れを言えば、僕は断然、ライフィセット。先日のイベントで声優さん(浅倉杏美さん)も言っていたけど、この少年の成長していく姿がすっごく愛おしい。僕はあんまりフィギュアとかを買うタイプじゃないんだけど、ライフィセットのフィギュアやぬいぐるみが出たらぜひ買いたい。

藤田 川島さんの風貌でぬいぐるみとか(笑)。

川島 いいでしょ別に! ライフィセットに限らず、『ベルセリア』のパーティーキャラクターはみんなイイ味出してる。ふだん、いろいろなゲームを遊んでいると、一部のキャラクターが好きになれなかったり、遊んで初めて「こういうキャラクターだったのか!」と思い知ることもあって、ぶっちゃけた話、『ゼスティリア』もそういうところはありつつ僕は楽しんだけれど、『ベルセリア』は、発売前の情報で感じ取れるキャラクターのイメージから大きく変わるようなことはないと思う。みんな、期待に応えてくれた。しいて言うなら、やっぱりライフィセットかなぁ……この子の成長が、思っていた以上に愛おしくて。

藤田 どれだけライフィセットが好きなんですか(笑)。でも確かに、ライフィセットは『ベルセリア』の物語ですごく大きな存在になりますよね。彼以外のパーティーキャラクターは、最初から芯がブレないというか、自分の中の譲れないものがしっかりしている。ライフィセットも旅をする中でそれが芽生えていくんだけど、そうした彼らの変化が、お互いの内面に影響を与えているようにも感じられました。

次ページに続く)