目指すは佐渡島!

 ゲームオンがサービス中のPC用MMORPG『ArcheAge』のオフラインイベント“サービス開始3周年記念「ルシPと行く!東西島ツアー」”。2016年7月23日には、“東コース:金山の島”編のツアーが、新潟・佐渡島にて実施された。

 今回のツアーは、たらい舟あり、砂金採りあり、鉱山見学ありと、佐渡島の観光スポットをめぐりつつ、ファンどうしの交流を深めようというもの。ツアーには『ArcheAge』の日本運営プロデューサー、“ルシP”こと石元一輝氏も同行。ファンに交じって各種アクティビティに興じたほか、旅先から公式生放送に出演(音声で)して本作の最新情報をお届けするといった荒業を披露した。

 そんなイベントに本誌記者も同行したので、その模様をお届けしよう。なお、本イベント中に公開された『ArcheAge』2016年ロードマップなどの最新情報に関しては、先に掲載した下記の記事を参照してほしい。

『ArcheAge』新種族は変身可能! 愛に憎悪をセット! 2016年ロードマップが発表

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▲集合場所のホテルには、ツアー専用のカウンターが設けられていた。
▲新潟港からジェットフォイルで佐渡島へと移動。
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▲天候に恵まれ、波は穏やか。
▲1時間ほどで佐渡島へ到着。
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▲佐渡島の面積は東京23区の約1.5倍で、人口は約6万人。金銀山、佐渡おけさのほか、能楽でも有名。語尾に「っちゃ」をつける方言が特徴的。ゲーム内で流行らせようっちゃ。

さあ、出発! ……の前に、佐渡金銀山が世界文化遺産候補になる!?

 新潟県では“佐渡金銀山”の2018年世界文化遺産登録を目指し、各種取り組みがなされている。そして、この記事を公開する本日まさに、数ある候補のなかから、今年度の世界文化遺産国内推薦が決定するのだ! これはぜひとも、佐渡金銀山に決定してほしいところだ。おもに、「佐渡の世界文化遺産? ああ、ついこのあいだ見てきたよ」という記者の自慢のために! 『ArcheAge』や本ツアーには直接関係ないのだが、ご当地アイドルRYUTist(りゅーてぃすと)による佐渡金銀山応援ソングが配信されたばかりなので紹介しておこう。

「佐渡は世界の宝島」 ~World Treasure Island SADO~

 「心のゴールド見つけよう」という歌詞や、ゆるキャラ&ゆるくないキャラ(おんでこ)のダンスが印象深い。そして、トッキッキかわいい。

 さて、本ツアーの出発時には参加者の元に、佐渡市長・三浦基裕氏が訪れ、「広大な土地と自然を楽しんでください。ようこそ、佐渡へ」と挨拶を述べた。世界文化遺産のあれこれで繁忙を極めているであろう市長の思わぬ登場に、参加者は驚いていた様子。市長のサービス精神なのか、『ArcheAge』と佐渡市に思わぬつながりがあるのか、機会があれば探ってみよう(ジャーナリズム)。

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▲運営プロデューサーの石元一輝氏(中央)と佐渡市長の三浦基裕氏(右)。市長は気さくな方で、このあと参加者との記念撮影にも応じてくれた。写真左は、佐渡市議会議員の広瀬大海氏。

ミッションその1:“たらい舟”を乗りこなせ!

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 ツアー一行は佐渡島の南端に向かい、“たらい舟”を体験することに。これは女性船頭さんが漕ぐたらい舟で海上ををゆったりと進むもので、途中では参加者自らが舟を漕ぐ体験もできる。『ArcheAge』ゲーム内では“ロカの渓流下り”というイベントがあったが、樽がたらいに、渓流が海になったと思えばほぼ同じ(?)だ。というわけで、ロカの渓流下りを制したであろう石元Pは楽勝だと言わんばかりに先陣を切って、たらい舟漕ぎに挑戦!

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▲ゲーム内のロカの渓流下り。
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▲おそるおそる立ち上がり、櫂を握る石元P。なんだか、へっぴり腰だぞ。
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▲漕ぐ。
▲漕ぐ。
▲どんどんバックしていくのだが?

 記者も実際に体験してみたが、舟を前に漕ぎ進めるのはそうとう難しい……というよりまったく無理だった。ベテランの船頭さんが多いなか、記者が同乗した船頭さんは10代という若さのため(そのうえ、かわいらしく)、そちらに集中してしまったせいかもしれない。

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▲石元Pの漕ぎをひと通り眺めたあとは、参加者もエンジョイ。
▲漕ぎ体験中に体を支えてくれる船頭さん(10代)。かわいい。

ミッションその2:採掘して大量の金を持ち帰れ!

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 続いて、佐渡といえば金! というわけで“砂金採り”が体験できる佐渡西三川ゴールドパークへ。川で砂金を採るのをイメージしていたが、それは上級コースとのことで、初級コースは施設内の水場、中級は屋外の人工の小さな川(水路?)、そして上級が自然の川となっている。今回は、中級コースにチャレンジすることに。

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▲砂金採りのゲーム内イメージ。
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▲“必ず採れます採らせます”がキャッチフレーズの砂金採り体験。たぬきのキャラクターがお出迎え。“金”印の巾着を持っていて、ちょっと悪そうだ。
▲こちらは初級コース用の施設。
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▲今回はこちらの中級コースに挑戦。

 ここで、読者の皆さんもいつか役に立つかもしれない砂金の採りかたを伝授しよう。施設のお兄さんの受け売りだが、下記の方法で必ず採れるとのこと。

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【1】専用の容器を、穴が開いている部分を手前にしてセット。
【2】なるべく深くまで鍬を差し込み、砂を採取。山盛りにしよう。
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【3】容器を水平に保ち、円を描くようにしながら軽く揺する。こうすることで比重の重い砂金が、容器の底へ底へと移動していく。
【4】今度は水の中で容器を傾けながら、上の砂を流していく。
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【5】3~4をくり返し行うと、容器内には砂鉄が残る。この状態で注意深く砂をかき分けると……出たー! 砂金や! 金や!

 ゴールドパークのスタッフさんのアドバイスもあり、ツアー参加者も全員が金をゲットできた模様。最初は皆ワイワイと砂金採りに興じていたが、一連の作業に慣れると、金が採れ出すにつれ無言になり、時間いっぱいまで夢中で容器を回し続けていた。金は魔物や! 人を惑わす魔物や!

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▲真剣に砂金採りに取り組む様子。この季節は日差しが強く暑いので、熱中症に注意しましょう。
▲記者もチャレンジ。キラリと光るひと粒の金が!

ちょっとブレイク:石元Pが旅先から公式生放送に出演

 続いての目的地へ移動する途中に昼食時間が設けられるとともに、『ArcheAge』公式生放送の開始時刻となった。この放送では『ArcheAge』の2016年ロードマップが発表され、石元Pは音声のみの出演で情報をお届け。よくある「中継がつながってまーす」って感じですね。冒頭でも触れたが、こちらの発表内容については、下記の記事に詳細を掲載している。

『ArcheAge』新種族は変身可能! 愛に憎悪をセット! 2016年ロードマップが発表

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▲こちら現場です。
▲参加者には放送されたものと同じ画像が印刷された資料が配布された。発表内容への驚きや感嘆の声も。

ミッションその3:金山のダンジョン(坑道)を攻略せよ!

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 ツアーの最後は、佐渡金銀山で実際に掘られた坑道を見学。ここがまさに、佐渡市長が言っていた世界文化遺産登録を目指している金銀山。佐渡の金銀山開発は16世紀なかばから本格化し、江戸時代には日本最大の金銀山として幕府の財政を支えたという。400年以上の歴史があり、なんと平成元年まで現役の金銀山として採掘が行なわれていたのだ。

 今回は、その佐渡金銀山のなかの“宗太夫坑”と呼ばれる坑道を見学する。この坑道は江戸初期に開発されたもので、すべて手掘りだ(見学路で約300メートルある)。見学ルートでは坑道の造りや金採掘の作業手順がわかるのだが、同時に当時の坑夫の過酷な労働の様子が伝わってくる。狭く暗い坑道で来る日も来る日も掘り続け、3~4年で倒れてゆく坑夫が多かったという。金山開発や鋳造の活性化により街は大きくなったのだが、けっきょく潤ったのはお上のみだとか。

 まばゆい金銀小判の裏には闇が潜んでいる、そんな宗太夫坑に足を踏み入れた途端、あたりが薄ら寒く……。「すわ、坑夫たちの怨念か?」と戦慄が走ったが、坑道内の温度はつねに12度ほどとのこと。ひんやりとして気持ちがいいです。中は幅・高さ2~3メートルほどの道が続き、所々で人形を使って当時の作業風景が再現されている。

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▲鉱山のゲーム内イメージ。
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▲坑道内の空気は冷たく、岩壁は水が滴っているところも。まさにダンジョン!
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▲人形がリアル過ぎてびっくりする。
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▲なんかいる! 儀式してる! きっとこのダンジョンのボスに違いない。
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▲絶対やべーよ。やられるよ……いやいや、これは“やわらぎ”と呼ばれる神事で、鉱山の発展や安全を祈願するものだという。
▲ダンジョンクリアー。
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▲佐渡金山“宗太夫坑”入り口にて記念撮影。

石元Pへの質問コーナーもありました

 以上で佐渡島のツアーは終了なのだが、各地のスポットを巡るバスでの移動中には、参加者から寄せられた質問に石元Pが答えるコーナーも設けられていた。ここで、その一部を紹介しよう。

【Q】
労働力の上限値を上げてほしい。
 ▼
【A】
労働力の上限値に関しては、現状修正する予定はありません。運営的側面からの理由としては、ログイン率低下の懸念があるためです。上限値を上げたほうがプレイヤーにとって利便性が高くなるということは、承知していますが、正直難しいところです。

【Q】
国家一強状態を打破するためのヒントをください。
 ▼
【A】
東・西・海賊が手を組んで国家を倒しましょう!

【Q】
装備品の帰属を解除したい。
 ▼
【A】
装備品の帰属解除は予定していませんが、一部イベントアイテムや家具の帰属を解除する手段の実装を、開発サイドに打診しています。

【Q】
暖炉移動のCTを以前のように5分に戻してほしい。
 ▼
【A】
修正はおもに不正対策のためだったが、個人的に日本ではその心配はあまりないと感じているので、前向きに調整を検討したいです。

【Q】
ブルータワーでできることが少ない。
 ▼
【A】
広さがあり高級感は感じられるが利便性が低いことは承知しているので、ブルータワー以外の邸宅を含めて調整を検討したいです。

【Q】
染色できる装備品など、外見の自由度を高めてほしい。
 ▼
【A】
個人的にも強く感じている部分です。アバターの頭装備を非表示にしたときに装備品の頭装備を表示する機能なども考えています。UCCやアバターなど、外見に特化したところを調整したいです。

【Q】
植物のレア素材の用途が少ない。
 ▼
【A】
使われないレア素材や価値の下がってしまったアイテムを利用できるような施策を検討中です。貿易に活用するとしても、生産コストと消費量、報酬などのバランスはかなりシビアに扱わなければいけない部分ですので、慎重にならざるを得ない状況です。

【Q】
おいしい貿易が特定のものに限られ、選択肢がなく飽きてしまう。
 ▼
【A】
最高効率を求めると、どうしてもそういう状況になってしまうと思います。イベントとして限定的に一部の貿易の報酬をアップさせるなら調整しやすいです。

【Q】
蜃気楼の島にある謎の建物・施設は何?
 ▼
【A】
元々はカジノ施設にする予定で、正式サービス前から構想がありました。しかしカジノを導入する場合、日本独自の仕様にしなければならないので保留になっています。

【Q】
ゲーム画面右下に表示されている“日誌”はいつ実装される?
 ▼
【A】
“日誌”はゲーム内から直接、公式サイトに日記を投稿できる機能なのですが、実装するためには公式サイトにかなり大きなテコ入れが必要なので実装を見合わせている状況です。

西コース編のツアーはどうなる?

 『ArcheAge』のオフラインイベントは、石元プロデューサーをはじめとするスタッフとユーザーとの距離感が非常に近いと感じる。お互いがまるで友達どうしのように語り合う様子は、ほかのイベントではあまり見られない光景だ。また、質問コーナーで石元プロデューサーが個人的見解や本音を吐露する場面も印象的で、ユーザーの立場や視点を大事にしていることも伺えた。そうした部分も『ArcheAge』が愛される理由のひとつなのだろう。サービス開始3周年を迎え、2016年ロードマップが発表された『ArcheAge』の今後の展開に注目していきたい。

 さて、8月6日には“西コース:海賊の島”編のオフラインイベントが控えている。こちらも追ってリポートをお届けする予定なのでお楽しみに。

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▲移動の車中では特製のビンゴ大会も実施。
▲すばらしい景観が続く。
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▲帰りは新潟港までフェリーでゆったりと船旅。
▲佐渡島から出港。ウミネコの大群に襲われつつ。
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▲さらば佐渡島! 観光名所はまだまだたくさんあるので、また来たいっちゃ。