ついに新種族が登場!
2016年7月22日、ゲームオンはPC用MMPRPG『ArcheAge』においてプレスカンファレンスを実施し、2016年内に実装予定のコンテンツ概要を発表した。
2016年7月23日に正式サービス3周年を迎えた本作。コンテンツの拡充だけでなく、複雑になってきたアイテム群の整理を行うなど、遊びやすくするための調整も加えられるようだ。
■新種族の追加
いちばんの目玉は、3年間サービスを続けてきて初となる新種族の追加だ。東西の大陸に1種族ずつ新たな顔が登場することになる。
ハリハラ大陸(通称、東大陸)の新種族は、頭に生えたツノが特徴的な“ウォーボーン”だ。男性はゴツく、女性はクール&セクシーな雰囲気。背景ストーリーに出てくる最初の遠征隊のひとり、オーキッドナによって生み出されたというバックボーンを持っている。
ヌイア大陸(通称、西大陸)の新種族はファンタジー作品にとってはおなじみの“ドワーフ”。モノづくりが大好きで、資源が豊富な鉱山を拠点にしている。彼らが信仰するオローも最初の遠征隊のひとりで、肩書きは“貪欲な探究家”。職人的に物事を突き詰めるという意味では、発明好きなドワーフに近いのかもしれない。
ウォーボーンとドワーフの共通の特徴に、“レベル30以上になると変身できる”というものがある。これはすでに十分育っている既存種族との格差を緩和するためのシステムだ。変身の効果時間中はステータスが固定値となり、通常のスキルが使えなくなる代わりに、変身時限定のスキルで戦える。
変身すればレベル30時点でも高レベルの敵プレイヤーともある程度は戦えるが、レベルキャップ近くまで育成した後に変身すると、逆に弱くなるケースもあるらしい。この辺のバランスは今後の調整しだいだが、基本的にはレベル30~50前後の遊びやすさをフォローするための要素と考えておくのがよさそうだ。
■新マップ解放
新種族の実装にともない、それぞれの出発地点も含めた新マップが解放される。3~4エリアほどを想定しており、いままでとは趣きの異なる特殊なマップも用意される。「住宅地の土地が足りない問題もかなり解消されるはず」とは石元氏の弁。実装時にはインスタンスダンジョンは増えないようで、今後の課題とのこと。
■補助適正“憎悪”実装
『ArcheAge』では10種類の中から3つ選んだ“適性”によって職業や習得スキルが決定されるのだが、新たな適正として“憎悪”が新実装される。
憎悪は既存の適性を補助するもの。適性のレベルを55にしてから専用クエストをクリアーすると、3つの適性からひとつを選んでセットできる。すると、専用スキルが解放されるのだという。別の適性への付け替えも可能だそうだ(この辺の流れは調整中のため、変更の可能性もあり)。
アタッカーやタンカー、ヒーラーの人気職は固定化されてきているのが現状だが、どの適正に憎悪を付与するかによって、戦いかたの幅が広がるのは間違いないだろう。
【【実装予定の憎悪スキルの例】】
・近くの敵をターゲットして発動させ、武器防御が発生すると武器を装備解除する。一定範囲の敵に連鎖して効果が発生するため、複数の敵の攻撃力を下げられる。PvPで猛威を振るいそうだ。
・詠唱した時間に応じてダメージが変動する。ほかのゲームで言うところの溜め系スキルをイメージするとわかりやすい。
■新PvP バトルロイヤル
最大12人で戦う新PvPコンテンツが“バトルロイヤル”だ。一般的にフリーフォーオールとも呼ばれ、自分以外はすべて敵。“饗宴の園”をイメージした専用エリアに入場した後、エリア内に出現するモンスターや敵プレイヤーを倒すとポイントが加算され、終了時のポイントを競う。
■エスティンの祝福
『ArcheAge』ではレベルアップ時に固定値でステータスが上昇するため、最終的にはどのキャラクターも同一ステータスになる(キャラごとの個性は装備で出すのが基本)。
“エスティンの祝福”はステータスの総量を保ったまま任意のステータスを上げ下げできるシステムだ。たとえば、精神を10ポイント下げて力を10ポイント上げるなどして、特化型キャラクターを作成できる。
■住民システム
住居を建築可能な地域に一定以上の建築物を所有していると、その地域の住民になれるシステム。住民は地域ごとに特色のある専用の施設を利用可能だ。リアルで例えると“マンションのオーナーが所有する私設図書館を利用できる”みたいな感じだろうか。
施設の種類は何タイプか存在。石元氏によると「戦争が起こりやすい地域なら、敵勢力に一定ダメージを与えるような施設もあります」とのこと。
■熟練度の上限を解放
熟練度の上限値が18万から23万に上昇。カンストさせた熟練度によって、より強力(もしくは特殊)なアイテムを製作可能になる予定だ。『ArcheAge』ではすべての熟練度をカンストさせることはできないので、何を極めるか慎重に選びたい。
■その他の調整事項
ほかにもさまざまな調整が予定されているが、いま話せるのはひとまずここまで。これらはすべて2016年内に実装する方向で動いているものの、大型アップデートで一気に導入するか分割するかは未確定のようだ。
やはり注目は“新種族”と“憎悪”だろうか。新種族の実装タイミングで休眠ユーザーも復帰しやすそうだし、補助適正はキャラ強化の可能性を広げてくれた。正式サービス3周年を迎えた『ArcheAge』はどう進化していくのか。今後の発表が気になるところだが、ひとまずウォーボーン女子を心待ちにしたいと思う。衣装の腰回り、どうなってるんですかね。
【おまけ】
『ArcheAge』のGMは、ゲーム中の歴史上(もしくは伝説)の人物である“最初の遠征隊”のメンバーの名前をつけている。オーキッドナは妖艶なお姉さんだが、GMオーキッドナは男性である。それを踏まえたうえで、僕と石元氏の益体もない会話をどうぞ。
――オーキッドナってかっこいいお姉さんなんですね。GMオーキッドナの反応はどうですか?
石元氏 喜んでましたよ。あの画像と同じポーズとったらおもしろんじゃないですかね。
――いつコスプレさせるんですか?
石元氏 家にあるものとかでコスプレする海外の人が話題じゃないですか。あんなのやったらおもしろいと思うんですけど。