新システムや新キャラクターも登場!
歴史的・文化的な価値を多く持つ東京国立博物館 法隆寺宝物館に、『ペルソナ5』の怪盗団が参上!? 本日2016年7月19日(火)、悠久の歴史を刻む宝物に囲まれながら、同作の完成披露プレミアが開催された。
本イベントでは、“潜入捜査員”もとい抽選で選ばれたラッキーな20名(!)ファンによる『ペルソナ5』の試遊会のほか、同作の最新情報を発表するステージも。特設サイトで予告されていた“7つの新発表”の全貌が明らかになった。
[関連記事]
・『ペルソナ5』最新情報まとめ 特番アニメや協力者に関する情報を一挙大公開!
・『ペルソナ5』アクション、戦闘、アニメシーンなど序盤の様子をたっぷり収録した映像が公開
・『ペルソナ5』 Production I.Gが手がけるオープニングアニメのフルバージョンが初公開!
・『ペルソナ5』8週連続TVCMの放送とコミカライズ連載を発表
・『ペルソナ』シリーズ初のオーケストラコンサートの追加公演の開催と体験型展覧会“ペルソナ20thフェス”の詳細が発表
・『ペルソナ5』特番アニメ『PERSONA5 the Animation -THE DAY BREAKERS-』の放送日が決定 TOKYO MXでは9月3日19時より
・『ペルソナ5』 全国5会場でプレミアム&店頭体験会の開催が決定!
・『ペルソナ5』怪盗団の協力者、御船千早(声:松来未祐)や三島由輝(声:阪口大助)ら7キャラクターが公開
ステージパートは、もはやおなじみとなった芸能レポーター・東海林のり子さんの中継から幕開け。どうやら会場外ではパトカーの音も聞こえていた(?)そうで、「中の様子が心配です!」という東海林さんの迫真のリポートが響き渡る。一方、館内でイベントの様子をリポートしていたのは、『ペルソナ』好きとしても知られるアナウンサーの松澤千晶さん。館内には非常ベルが鳴り響き、松澤アナが完成したばかりの『ペルソナ5』ゲームソフトが盗まれないかと警戒するも、そこへ「ようこそ東京国立博物館へ! パーティーは楽しんでいただいているかな?」との不敵な声が。予告通り、怪盗団がオタカラを盗み出すべく会場へやってきたのだ!
そして会場&ニコ生では、OPムービーや全国体験会の開催など、“7つの新発表”の全貌がつぎつぎと明らかに。詳しくは既報をご参照いただきたいが、ここで特筆すべきはゲーム序盤の物語がまるまるプレイ動画という形で公開されたこと。美麗なアニメーションから始まり、カジノらしき華やかな場所から逃走するミッションに挑む主人公の姿が映し出され、手に汗握る『ペルソナ5』の物語に引き込まれていく。果たして彼らが起こした事件とは? “あの世界”とは? 序盤だけでも本作のキーワードが多数盛り込まれ、物語が気になること請け合い。その続きは、実際にゲームをプレイして堪能しよう。
続いては開発者インタビュー映像で本作の概要が語られる。本作ディレクションを務める橋野桂氏によると、『ペルソナ5』の物語の構造は「回想劇」。ふつうの高校生がいかにして世直し怪盗団を結成するに至ったのかを軸に、彼らの世直し活劇が呼ぶ破滅をいかにして回避するのか、というサスペンスをも意識して序盤は作られたという。ちなみに気になるボリュームは、ファンが期待する以上になっているとのことだ。
新システムに関しては、『ペルソナ4』の“コミュ”の進化版となる“コープ”が登場。怪盗活動のために相手を活用するいわば取引、ギブアンドテイクで、主人公が出会う人々といかにして協力関係“コープ”を結んでいくかがカギとなるようだ。遊びやすさについては「どんな方でも『ペルソナ5』を最後まで楽しんでいただけるモードも用意している」(橋野氏)とのこと。お披露目された序盤部分では、最初は4つの難易度から選べることも明らかになった。
続いてのインタビュー映像は、キャラクターデザイナーの副島成記氏。注目ポイントは「キャラクターの作り込み、とくに主人公」とのことで、目つきやポーズ、怪盗服のときの仕草に至るまで、従来より自己主張の強いデザインが意識されているという。主人公に限らず、キャラクターはそれぞれに美学やスタイルを持っているが、そんな彼らの性格をいかに落とし込むかがキャラクターデザインのキモ。リアリティーのある日常と“パレス”と呼ばれる異世界の怪盗活劇、その二面性はキャラクターデザインの観点からも意識されているのだ。
さらに『ペルソナ』シリーズといえば、スタイリッシュな音楽も魅力のひとつ。目黒将司氏によると、『ペルソナ5』は『ペルソナ4』に比べて等身が上がったため、リアリティーが要されたという。目黒氏はそれに頭を悩ませていたが、そんなときに初期のジャミロクワイのような「ゆるいアシッドジャズ」が合うのではないか、と思いついたそう。一方、戦闘時にはシリーズおなじみの、ロックテイストの楽曲が用いられている。
ステージでは、ゲーム本編に関する新情報も続々と解禁。本編とは別の無現ダンジョン“メメントス”では、モルガナがバスの姿と化した(!)モルガナカーに乗って、クエストに挑むことができる。お披露目された映像では、怪盗団の面々がモルガナカーに乗って、砂漠をひた走るアニメーションも確認できた。このように、“メメントス”では車を運転しての探索が可能。このダンジョンでは、パレスを持たない者も改心させることができるようで、怪盗団に寄せられたリクエストに応えていく……というものになるようだ。
加えて、本作に登場する新たな協力者、もといキャラクターも一挙に7名が公開。そのプロフィールは教師からゴシップ記者、政治家まで多種多様だが、占い師である“御船千早”のキャストボイスが松来未祐さん、女流棋士“東郷一二三”のキャストボイスが磯村知美さんであることが明かされると、集まったファンからは歓声も上がっていた。
新発表の映像が終わるとカメラは会場に切り替わり、なんと会場の『ペルソナ5』ソフトが盗まれてしまった! 「目的のオタカラ、『ペルソナ5』完成版一式、確かに頂戴した!」という不敵な声が流れるなか、ここで全国体験会の開催が決定。7月31日の東京会場を皮切りに、大阪(8月7日)、仙台(8月11日)、名古屋(8月20日)、福岡(8月27日)での開催が告げられた(詳細はこちら)。なおこれらは一部とのことで、体験会は順次追加予定。9月15日の東京ゲームショウが体験会の終点となる予定で、発売日でもある当日は、幕張メッセに怪盗団の面々が現れるかも!? こちらも詳細を楽しみにしておこう(怪盗団予告サイトもオープン)。
イベントの最後には、橋野氏とアトラス取締役の平岡直人氏が登壇。「期待に応えられるよう、スタッフ一同力を振り絞って完成にこぎつけることができました。開発チームとしてはやりきれたかなと思います」(橋野氏)、「お待たせして申し訳ない気持ちではありましたが、それを超える手応えをもってプレミアを迎えられた。少しでも手にとっていただき、我々の『ペルソナ5』を知っていただけたら」(平岡氏)とメッセージを寄せ、イベントを締めくくった。
なお本イベントに出展された試遊内容は、バトル体験編とゲーム序盤体験編。ファミ通.comでは、追ってプレイインプレッションをお届けする。