NHN ハンゲームは、PC用アクションRPG『ドラゴンネストR』の大型アップデートを2016年6月22日にリリースする。レベルキャップ解放シナリオの詳細から、注目の新規アクティブ技“覚醒スキル”の中身まで、その全容を一挙公開!

●中~上級者向けのやり込み要素が目白押し

 PC用アクションRPG『ドラゴンネストR』の次期大型アップデートが2016年6月22日にリリースされるが、踏み込んだ内容は明かされていない。そこで、同タイトルの運営を手掛けるNHN ハンゲームに取材を実施し、日本サービスプロジェクトリーダーのYAMAMOTO氏から次期アップデートの全容をお聞きすることにした。

▲日本サービスプロジェクトリーダーのYAMAMOTO氏は、『ドラゴンネストR』のTシャツを着て取材に応じてくれた。

 今回のポイントは、初心者でもすぐに楽しめる『ドラゴンネストR』ならではの遊びやすさを維持しつつ、中~上級者向けの新要素が多数追加されること。レベル上限の解放に伴い新規コンテンツがお目見えするほか、アクティブ技の覚醒スキルがついに実装されるなど、これまでのゲームのありかたがガラリと変わる新要素が山盛りなのだ。

 そうした新要素の具体的な中身を、YAMAMOTO氏のコメントをまじえつつ深掘りしていく。また記事の後半では、同氏から今回のアップデートの全体像をインタビュー形式でお伺いしているので、こちらもぜひご一読いただきたい。

●レベル93キャップ開放シナリオ&新規エリア“ラダメス”を追加

 6月のアップデートにより、キャラクターのレベルキャップが90から93に引き上げられる。つぎなるレベルキャップ開放シナリオのプレストーリーは以下のとおりだ。

 上記のプレストーリーに登場しているラダメスの地が、レベルキャップの開放に合わせて同時オープン。こちらはレベル90以上の冒険者のみが足を踏み入れられる、上級者向けのエリアとなっている。

~ラダメス・背景シナリオ~
 時折起こるミュート川の氾濫と、栄養の乏しい赤い大地…ゆえに南部の領地は、人の住めない土地だった。使える資源すら存在しないため、チャイルドたちもこの土地には興味を示さず、長きに渡り放置されていた。そんな捨てられた地に、避難民の一行がやってきた。チャイルドにより豊かで肥沃な地を追われ、南部の領地に逃げてきた民たちだ。彼らはそこで「奇跡」を起こした。優れた技術力を用い、赤き大地に緑を芽吹かせたのだ。彼らはそこに町を作り、女神ベスティネルの反撃に備えた。

▲荒れ果てた大地に建設された奇跡の町。それがラダメスだ。

<<YAMAMOTO氏コメント>>
 前回のアップデートではメルカ王国というミストランドの新しい地域が開放されましたが、今回はそれに続く第2弾の町です。位置づけとしては、ミストランドの女神派と争う反女神派の本拠地になります。
 土地を追われた反女神派のメンバーの中に高い技術を持った人たちがおり、彼らが中心となって荒れ果てた土地を開拓。居住可能な場所に変えたことから、“奇跡の町”と呼ばれるようになりました。そもそもこの世界は女神により作られたのですが、実際は弱肉強食のルールがはびこる陰鬱な状況が続いています。
 そうした現実に不満を持つ人々が集まって成立したのが反女神派で、プレイヤーはこちらのグループに所属します。

●高レベル向けの3つのダンジョンがお目見え

 ラダメスの町から入場できるダンジョンとして、ボルカノス泥地、ディザン紅野(こうや)、フォグムンド廃湖の3つが追加。ノーマル/マスターの両難度はレベル90から挑戦できるが、高難度のアビスに限り、レベル93の冒険者のみ参加可能となっている。レベル90以降の冒険者の育成をノーマルとマスターで行ったうえでアビスの踏破を目指す……そんな流れを想定した作りだ。

<<YAMAMOTO氏コメント>>
 これまでのアップデートではレベルキャプが10ずつ開放されてきましたが、今回は3つになります。数字そのものは小さくなりましたが、全体の密度でいえば従来の10とほぼ同じ濃さです。装備についても、これまでレベル10おきに追加されてきたものが、レベル93で入ってきます。
 レベル上限を100まで開放しなかった理由は、新規のお客様が“そんなにレベルが高いと追いつけない”と誤解してしまうのを避けるためです。

▲ラダメスの町に設置されたラダメス秘密通路ポータルから、各ダンジョンに入場できる。

 気になるのは、新規ダンジョンを通じて手に入るアイテムの性能。こちらについても詳細が明かされているのでご紹介。以下のとおり、レベル90以上の冒険者が身に着けられる逸品ぞろいなのだ。

◆3つの新規ダンジョンで獲得できるアイテム
◇ノーマル難度
カウダアクセサリー、Lv.90 エピック竜珠、Lv.90 マジックタリスマン、Lv.90~92 レア武器/防具

◇マスター難度
カウダアクセサリー、Lv.90 エピック竜珠、Lv.90 マジックタリスマン、Lv.90~92 レア武器/防具、Lv.90 エピック能力強化紋章プレート、特上級アルテウム

◇アビス難度
アバドニアイヤリング、コアトル武器/防具、Lv.93 エピック竜珠、アビス称号、祝福の石、スペラ

 これらの中でYAMAMOTO氏が狙い目として挙げていたのは、アビス難度で獲得できるアバドニアイヤリング。YAMAMOTO氏によれば、「同じ等級の中でも飛び抜けて強い性能を持っているので、そのぶんかなりのレアアイテムとして設定されています」。最高峰のネストダンジョンだけでなく、通常のダンジョンにも激レアなアイテムを入れてほしいという要望が反映された結果だそうだ。

▲アバドニアイヤリングの性能はかなり高い。
▲エピック等級の武器と防具もぜひ手に入れたいところだ。

 3つの新規ダンジョンの詳細を、それぞれの項目に分けてご覧いただこう。

【新規ダンジョン1:ボルカノス泥地】
 ボルカノス泥地は、ラダメスの町へと向かう通路に用いられる地域。当地への侵入を試みる者を排除するための罠が、反女神派により多数仕掛けられている。

~~ボルカノス泥地・背景シナリオ~
 ラダメスの技術者は、ドリムゴルド渓谷から侵攻してくるカタストロフを防ぐため、ミュート川の水を引き入れ沼地を作り上げた。沼地の至る所に罠が仕掛けられており、捕らえた獲物は決して放さない。敵・味方に関係なく作動する罠により多くの犠牲者が出たが、ラダメスの存在を隠し通せているのはこの罠のおかげと言っても過言ではない。

▲ダンジョン内に、非戦闘員と思しき人々が倒れている。
▲無数の敵だけでなく、エリア内に設置された罠も冒険者の行く手を阻む。

ボス:ボルカ コート コルブギ
 南部の領地を調査するため、【チャイルド】マモンの命令により遣わされた中位チャイルド。だが、南部の領地に到着する前にボルカノス泥地の罠にかかってしまった。長い間、捕らえられていたストレスにより、その気性はかなり荒い。

▲ボルカ コート コルブギは、亀のような見た目。

<<YAMAMOTO氏コメント>>
 ボルカノス泥地は、ラダメスの町へと続く通路という位置づけです。敵が侵入する場合は必ずここを通るため、防御のためのさまざまな罠が張り巡らされています。町を目指す一般の人たちも罠にかかってしまうため、ところどころに彼らの横たわる姿が見受けられます。反女神派にとって“ラダメス”は、そうした犠牲を払ってでも守らねばならない場所なのです。

【新規ダンジョン2:ディザン紅野】
 荒れ果てた大地が舞台のダンジョン。内部はシタデル盗賊団のアジトとなっており、ラストでそのグループのリーダーがボスとして登場する。

~ディザン紅野・背景シナリオ~
 開拓前のラダメスは、ディザン紅野のように荒れ果てた様相だった。草一本生えず打ち棄てられた荒野は、やがて悪名高き犯罪者集団「シタデル盗賊団」の巣窟となった。彼らにとって、「生」とはすなわち「略奪」…

▲ディザン紅野の内部は、おもに細い通路で構成されている。逃げ場が少ないため、ヒットアンドアウェイ戦法で立ち向かうのは難しいかも。

ボス:シタデル カシラ イガリア
 シタデル盗賊団のリーダー。彼女の容赦のない攻撃からは、誰も逃れられない。類まれなるカリスマ性で盗賊団を掌握している。近隣の避難民やラダメス開拓民の食料はもちろん、商人の荷物に至るまで、ありとあらゆるものを略奪する。

▲かわいらしい見た目に油断せず、彼女に襲われたら全力で反撃したい。

<<YAMAMOTO氏コメント>>
 女の子のボスモンスターがひさびさに登場します。彼女は容赦ない性格で、生きることはすなわち略奪することだと考えているようです。

【新規ダンジョン3:フォグムンド廃湖】
 ラダメス周辺の地域を開拓した結果、一部エリアに公害が発生。大量の廃水などが流れ込んだことで生まれたのが、フォグムンド廃湖なのだ。

~フォグムンド廃湖・背景シナリオ~
 ラダメスから流れこんだ廃水により、どす黒く淀んでしまった湖。仄暗く霧の立ち込めるこの場所は、身を隠すのにうってつけである。だが湖と霧には強い毒性が含まれており、長時間身を晒せば、身体に深刻な害を及ぼしてしまう。

▲湖水は汚染により黒く濁っている。
▲機械型のモンスターも出現。ダンジョン内部に潜む何者かが製造したのだろうか。

ボス:フォグム アルジア ネビロス
 元はフォグムンド廃湖の守護者。廃水により汚染され、奇怪な姿へと変化してしまった。湖が変わったのは外界の介入のせいだと考えており、外部の者には強い敵対心と怒りを露わにする。

▲カニとサソリを合体させたような見た目のボスだ。

<<YAMAMOTO氏コメント>>
 ラダメス開拓の裏側を象徴するエリアです。内部は毒に覆われており人々が容易に近づけないため、隠れ家として利用するにはうってつけの場所になっています。そうした部分が、今回のストーリーに関係してきます。

●新規ネストダンジョンの名称は“リバース・タイフーンネスト”

 今回のアップデートでは、ネストと呼ばれる最高難度のダンジョンにも新たなタイプが追加される。リバース・タイフーンネストと名付けられたこの新規コンテンツは、かつて冒険者たちが足を踏み入れたタイフーンネストの復刻版ともいうべき存在だ。

▲冒険者たちは、ふたたびこの門を超えて過酷な戦いに身を投じることになる。

【リバース・タイフーンネスト入場条件】
入場レベル:Lv.93
入場人数:1~4人
入場券:なし
難度:ノーマル/ハードコア
入場案内クエスト:Lv.93以上で、セントヘイブンの噴水前にいる【旅人】フリーのところで受諾可能
週間クリア可能回数:難易度ごとに3回まで
復活可能回数:ノーマルは無制限/ハードコアは3回

▲時空の庭園ポータルから“多次元空間:再誕II”ポータルを選択すると入場できる。
▲リバース・タイフーンネストは全4ステージ構成。ダンジョンに突入すると、まずは農耕具にも似た武器を持つモンスターがお出迎え。
▲第2ステージは、竜の頭のような見た目の敵が無数に現れる。
▲第3ステージでは広間でモンスターと対峙することに。
▲巨大なひとつ目のモンスターが第4ステージで待ち受ける。
▲戦いの最後で、冒険者はタイフーンと再会を果たすことに。

<<YAMAMOTO氏コメント>>
 レベル60キャップ時代にリリースされたタイフーンネストのリメイク版になります。通常、ネストダンジョンはノーマルとハードコアが別々の時期に公開されるのですが、今回は同じタイミングで入ります。ただし、レベル93まで育成しないと入場できないので、アップデート実施後すぐにはプレイできません。
 ダンジョン内部は、かつてのタイフーンネストからギミックが新しくなっていたり、あるいは途中で出現するボスの仕掛けが変化していたりします。ラストに登場するタイフーンも攻撃パターンが新しくなっているので、いままでにない感覚で戦えるはずです。とはいえ、以前のタイフーンネストをベースに作られているので、これまで蓄積してきた知識は十分活用できます。

 リバース・タイフーンネストで獲得できる報酬は、下のとおり。これらのアイテムの強さについて、YAMAMOTO氏によればレベル93で活用できる逸品とのことだ。

▲リバース・タイフーンネスト報酬リスト

<<YAMAMOTO氏コメント>>
 通常のダンジョンでは出ない、エピック等級の装備品/アクセサリー/レベル93相当の紋章が手に入ります。レベル90までキャップが開放されて以降、エピック等級の中でも強さが異なるタイプが追加されてきましたが、今回もこの流れに従い、“至高のコアトル”と“烈躯のコアトル”も双方で強さが違ってきます。
 具体的には、後者よりも前者のほうが性能が上という味付け。ノーマル難度では強めの武器/防具が獲得できる一方、ハードコア難度では高性能なアクセサリーが手に入るというバランスになっています。

▲左がノーマル難度の報酬品。右がハードコア難度を通じて得られるアイテムだ。