ユーザーとスタッフが一体となって盛り上がった記念イベント
2016年4月17日、オンライン戦車アクション『World of Tanks』(以下、『WoT』)のASIAサーバー開設から4周年を記念し、Wargamingタイトルファンを対象としたオフラインイベント“Wargaming Gathering: 4th Anniversary Party”が開催された。会場は東京・豊洲のCAFE;HAUS カフェハウス。ユーザーどうしや運営スタッフとの交流をメインに据え、大いに盛り上がったイベントの模様をお届けしよう。
『WoT』や兄弟タイトル『World of Tanks Blitz』、オンライン海戦アクション『World of Warships』(以下、『WoWs』)は、第二次世界大戦時を中心に、各国に実在した兵器を使用して戦う硬派なゲーム。抽選で招待された参加者は男性多めだったものの、女性はもちろん、若年層から家族連れまで幅広い層のプレイヤーが来場。会場前には長蛇の列を作っていた。
入場開始時刻になると、つぎつぎにユーザーが入場。イベント開始時にはカフェ内の席はほぼ満席状態となり、「レッツバトル!」の掛け声(乾杯の音頭)を合図にオフラインイベントは始まった。
波乱万丈の4年を振り返る
イベントは、ミリタリーアドバイザーの宮永忠将氏、運営チームの加持太郎氏、『World of Tanks Blitz』アジアプロデューサーのオザン・コチョール氏、『WoWs』プロダクトスペシャリストの畑井翔氏によるトークショーからスタート。トークテーマはASIAサーバー開設から現在に至るまでの歴史の振り返りだ。
2012年4月26日のASIAサーバー開設からPS4版『WoT』配信までの大まかな流れを解説するなかで、開設初日の日本人アクセス者はたったの26人(※)、会社内のデスクの数が一画ぶん少なかったなど、順調な船出とは言いにくい、衝撃的なエピソードを数多く披露。
(※:当時はSEAサーバーと呼ばれており、ポータルサイト自体が日本語未対応の時代。多くの日本人プレイヤーが北米サーバーで英語版を楽しんでおり、わざわざアクセスするサーバーを変えるメリットがあまりなかったのだろう)
『WoWs』では、あまりの誤射の多さゆえに実装が見送りになった巡洋艦“北上”の今後の見通しを始め、かなり気になる部分にまで話が及んだ。なお、北上は今後バランス調整を施して再び実装させる予定らしい。
続いて、その場で質問を募るQ&Aコーナーを実施。「私はPS4版をプレイしているのですが、『ガールズ&パンツァー』とのさらなるコラボ予定は?」などの質問も飛び出した。これには加持氏が「そのような意見があれば積極的に検討していきたい」と回答した後、オザン氏が「PS4版の開発チームには『ガールズ&パンツァー』ファンも多いですから」と補足した。
4周年を記念した新情報が満載!
質問への回答をひとしきり終えると、つぎに新情報の告知となった。それぞれのタイトルに関するおもな内容を掲載する。
■PC版『WoT』
1.技術ツリーの全車両およびさまざまなものがセールの対象に
2.初回勝利ボーナス5倍(2016年4月22日~25日)
3.初回勝利ボーナス3倍(2016年4月25日~27日)
■『World of Tanks Blitz』
1.黒森峰女学園仕様のTigerIが登場
2.Tier1~8までの車両が大セール(4月22日から25日まで)
3.初回勝利ボーナス3倍(4月22日から25日まで)
なお、黒森峰女学園仕様の“TigerI”のTier(戦車のランクのこと)はVI。通常のTigerIはTierVIIなので、マッチングで多少なりとも有利になるだろう。また、オザン氏から「5月のアップデートでトレーニングルームが実装される予定」と告知があり、参加者からは歓喜の声が上がった。
■『WoWs』
1.天候(雨)の追加
2.要塞モードの実装
3.艦艇の装甲厚を港で確認可能に
4.アニメ『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』とのコラボ第4弾が開催
5.初回勝利ボーナス3倍(2016年4月15日~21日)
6.WGG祝賀ミッション開催(2016年4月15日~21日)
“要塞モード”では、フィールド内に武装した要塞が設置。陣地を確保した側の味方となって、相手を攻撃してくれるとのこと。陣地を奪い返すことで標的を変えられるため、陣地の争奪戦に拍車がかかりそうだ。なお、要塞には当たり判定はあるものの、破壊は不可能らしい。
『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』とのコラボでは、新たに戦艦“ヒエイ”が入手可能になる。コラボはゴールデンウィーク明けに開催される見通しとのことだ。
最高のエピソードが生まれた大抽選会
イベントも終盤に差し掛かると、最後の催しものである大抽選会が実施。プレゼントは全18種と非常に多く、中には数万円もするような豪華プレゼントも登場。入場時に配られた抽選カードを握りしめ、自分の番号がコールされるのを待つ。
途中、スタッフ用のオリジナルパーカーに当選した男性が名乗り出るも、当選した番号が書かれたカードは拾ったものであると告白。彼の男気に拍手が響く中、改めて抽選がなされた。
この一連の流れには続きがある。高性能グラフィックボード“Geforce GTX 980Ti”に、その告白をした男性が本来持っていた番号が当選したのだ。パーカー当選時に抽選カードを拾ったことを正直に話していなければ、彼はこの豪華商品をゲットできなかったことになる。『WoT』と『WoWs』の女神は正直者にこそ微笑むのかもしれない。
ドラマチックな展開に会場が大いに盛り上がる中、最後に記念の集合写真を撮ってイベントの全工程は終了。みな満足げな顔で会場を後にした。
自由に飲食をしたり、参加者との交流を楽しんだり、まるでホームパーティーのような親近感溢れるイベントだった。会場内にはWargamingスタッフの姿も多く、雑談に応じたり参加者からの質問に対して積極的に答えたりなど、プレイヤー側の意見を積極的に取り込む姿勢はと熱い心意気を感じさせる。
直近のオフラインイベントとしては、2016年5月4日に福岡で“WG FriendlyshipDay in Hakata”を開催するほか、2016年4月23日には小林源文氏主催の“第二回 ミリGEN祭”に出展予定とのこと。ゲームのアップデートや企画だけでなく、オフラインイベントでどのような盛り上がりを見せてくれるのか、要注目だ。