ネオジオ2タイトルの合同大会が開催
2016年3月19日(土)、秋葉原のe-sports SQUARE AKIHABARAにて、SNKプレイモアのアーケード対戦格闘ゲーム『月華の剣士第二幕 ~月に咲く華、散りゆく花~』(以下、『月華の剣士第二幕』)と『餓狼 MARK OF THE WOLVES』(以下、『餓狼 MOW』)のプレイヤー主催大会“星華饗宴”が開催された。その模様をリポートする。
今回使用されたタイトルを簡単に紹介すると、『月華の剣士第二幕』は『幕末浪漫 月華の剣士』の続編として、1998年に稼動した作品。『サムライスピリッツ』シリーズのように、キャラクターが刀などの武器を使うタイプの対戦格闘ゲームだ。新撰組など、幕末ならではの個性的なキャラクターが登場し、相手の攻撃を跳ね返す“弾き”を絡めた攻防が魅力。キャラクターのバトルスタイルを攻撃力重視の“力”とスピード重視の“技”から選択する“剣質”システムがさらに奥深さを生んでいる。
一方の『餓狼 MOW』は、1999年にSNKプレイモアの看板タイトル『餓狼伝説』シリーズの最新作として登場した作品。登場キャラクターの世代交代が行われ、シリーズの主人公だったテリー・ボガードを除いてすべて一新。新主人公として、テリーのライバルであるギース・ハワードの息子、ロック・ハワードが抜擢されている。また、ゲームシステムは、シリーズの特徴だった奥行きのある複数ラインシステムが廃止されたり、攻撃を受ける直前でガードすることで硬直が減る“ジャストディフェンス”が導入されるなど、これまでのシリーズとは大きくゲーム性を変えた野心作だ。
どちらも稼動から15年以上が経過しているタイトルだが、現在も熱心なプレイヤーコミニティーが存在しており、定期的な大会も開催されている。星華饗宴は、“好きな格闘ゲームをLIVEで楽しみたい。同じゲームが好きな仲間と集まって騒ぎたい”といった現在も同タイトルを愛するファンの想いを、名門ゲームセンターの“ゲームニュートン”、そしてSNKプレイモアがバックアップする形で実現したイベントだ。
2タイトルとも100人近くのプレイヤーが参戦
15年以上もやり込み続ける“レジェンドプレイヤー”だけではなく、近年プレイし始めた新規プレイヤーなど、両タイトルとも100人近くのプレイヤーが大会に参戦。ルールは、“2ラウンド1試合先取”という、複数試合先取が主流となりつつある現在では珍しい、なんとも男らしい緊張感溢れる形式。そんなルールで、予選リーグ→敗者復活プレーオフ→決勝トーナメント(16名)という流れで進行した。
『月華の剣士第二幕』の決勝トーナメントに残ったのは、以下の16名。キャラクターとしては、斬鉄が7人と使用率トップ。剣質はほとんどのプレイヤーが力を選択していたのが印象的だった。
ガリ(斬鉄)
うぃっか(天野漂)
ノブオ(天野漂)
えあ~(李烈火)
RYO(骸)
らいむ(刹那)
ケツバット仮面(斬鉄)
マギー(斬鉄)
白國(嘉神 慎之介)
アメ(斬鉄)
比屋定(骸)
てきとう(斬鉄)
でがらし(斬鉄)
さみどり(斬鉄)
ミナミ(天野漂)
九条(真田小次郎)
現役最強プレイヤーと名高い“さみどり”選手を誰が止めるのかに注目が集まった決勝トーナメント。さみどり選手は、一回戦ででがらし選手との斬鉄同キャラ戦をあっさり勝利。続く二回戦ではレジェンドプレイヤーの九条選手との激戦を制す。準決勝では最強の嘉神使い白國選手を寄せ付けずに勝利し、決勝進出を決めた。このさみどり選手と決勝戦で会いまみえるのは、粘り強い立ち回りを武器に、数々の斬鉄使いを倒して勝ち上がってきた、うぃっか選手(天野)。中野のゲームセンターで若手プレイヤーを育成しながら、みずからもやり込んでいるという関東やる気ナンバーワンとも言えるプレイヤーだ。決勝戦前のインタビューでも「斬鉄を蹴散らします」とやる気満々。対するさみどり選手も「せっかくここまで来れたので勝って終わりたいと思います」と気合十分の様子。1ラウンド目、2ラウンド目ともに、うぃっか選手が序盤でリードするものの、さみどり選手に逆転を許してしまい、さみどり選手が2ラウンド先取。さみどり選手は古参プレイヤーを下し、決勝で関西対関東の構図にも勝利し、完全優勝をおさめた。
※タイムシフトはこちら(決勝トーナメントは06:41:00あたりから、決勝戦は07:28:00あたり)