スマイルブームが、新作ゲーム開発ソフト『Smile Game Builder(スマイル ゲーム ビルダー)』をひっさげGDCに初出展【GDC 2016】

BASICを駆使してゲームが作れる『プチコン3号』などでおなじみのスマイルブームがGDCに出展! 果たしてその目的は?

●北米の若者たちにもゲーム作りに興味をもってほしい

 2016年3月14日~18日(現地時間)、アメリカ・サンフランシスコ モスコーニセンターにて、ゲームクリエイターの技術交流を目的とした世界最大規模のセッション、GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)2016が開催。日本企業のスマイルブームが、GDC Playエリアに出展を果たした。スマイルブームといえば、プログラム言語BASICを駆使してのゲーム開発が楽しめる『プチコン』シリーズでおなじみ。会場では最新作にあたるニンテンドー3DS用ソフト『プチコン3号』(北米では『Smile BASIC』)を出展。来場者からの大きな注目を集めていた。そもそも、「コンシューマー機で、BASICが駆使できる」ということで海外でも『Smile BASIC』に対する人気は高く、今回の出展に際しても何人もの“濃い”『Smile BASIC』ユーザーが足を運んでくれたのだとか。『Smile BASIC』を知らなかった方からは、「こんなソフトあるんだ!」という驚きの声が上がることもしばしばだったとか。

 とはいえ、なぜGDCへの出展することになったのか? 代表取締役 小林貴樹氏に聞いてみると、「アメリカに進出するぞ! みたいな感じですね(笑)」とのこと。もともとさらなる市場開拓という意味では、海外進出は必須という判断があったところに、たまたま札幌市が海外に進出する企業を支援する助成金事業を展開していて(スマイルブームの本社は札幌市)、それに受かったのだとか。そう、スマイルブームは「海外進出を真剣に考えています」(小林氏)なのだ。

▲スマイルブームの皆さん。右から3人目が小林貴樹代表取締役。

 さて、スマイルブームではGDCの出展にあわせて、新規タイトルを発表した。Windows 向けのアプリケーションソフトウェア『Smile Game Builder(スマイル ゲーム ビルダー)』だ。こちらは、プログラムの知識などは一切必要とせずにRPGを作れるというゲーム製作ツールだ。3Dのモデリングデータを作成することなしに、立体的な3Dマップを使用したRPGが作れるのだ。

 「本作は、『プチコン』シリーズとはぜんぜん違うものになっています。プログラムの知識がなくても、パネルの組み合わせみたいなものでゲームが作れるようになっています。2Dベースで昔ながらのマップを書くのですが、“選んだ範囲の高さを変える”という機能があって、それで立体的なマップが3Dモデルを使わなくてもできるというのが最大のウリになっています。モデル自体はたくさん用意しておくので、“あとは自由に配置してください”という感じですね。3Dの知識がなくても、わりと立派な3Dの景色が作れます」と小林氏。『プチコン』シリーズが「極端にプログラムができる“濃い人”向け」(小林氏)だとすれば、「できない人向け」なのが、『Smile Game Builder(スマイル ゲーム ビルダー)』なのだという。実際のところ、同作はGDCに来場した学生さんにすごぶる受けがよいのだとか。

▲ボランティアでスタッフとしてGDCに参加している学生さん(と記者は推測)も休み時間にスマイルブームブースを訪れ、『Smile Game Builder(スマイル ゲーム ビルダー)』に興味津々の様子。

 「スマイルブーム設立時からのテーマですが、“若者たちにゲーム業界にきてほしい”ということで、昔から新しいツールを順次作っていました。今回タイミングがあって、『Smile Game Builder(スマイル ゲーム ビルダー)』を発表できたわけですが、今後もご要望をいただければ、どんどん新しいツールを作っていきたいと思っていますので、どしどしご要望ください」(小林氏)とのこと。なるほど、スマイルブームの北米進出の大きな目的としては、「海外の若者にもゲーム業界に来てほしい」という思いがあったわけだ。

 『Smile Game Builder(スマイル ゲーム ビルダー)』は世界同時期に2016年内にリリース予定とのことで、世界中のゲームクリエイター候補生や愛好家たちを喜ばせそうな予感。

 以下、『Smile Game Builder(スマイル ゲーム ビルダー)』の発表に合わせて公開された画面写真をご紹介。