歩けるVR空間を実現するVRヘッドマウントディスプレイ“HTC Vive”が今月末より予約を開始。海外価格は799ドル

ValveのSteamVRを採用したVRヘッドマウントディスプレイ“HTC Vive”が、製品版の予約を今月末より開始する。

●期間限定で評価の高い2タイトルが付属

 HTCが、PC用VRヘッドマウントディスプレイ“Vive”の予約情報を海外で公開。アメリカ大西洋時間の2月29日午前10時(日本時間3月1日午前0時)より全世界を対象に予約受付を開始し、4月より販売開始することを発表した。海外価格は799ドル(約9万円)で、期間限定で『Job Simulator』と『Fantastic Contraption』の2タイトルが付属する。


 Viveは、Valveが開発したVR関連技術SteamVRを採用し、一定範囲内を自由に動き回れる“ルームサイズ”のVR体験を実現。2本のモーションコントローラーを標準で備えており、視界だけにとどまらない没入感の高いVRを楽しめるのが特徴だ。
 また、ヘッドマウントディスプレイ前面に備えたカメラを利用して、体験を中断して外界を視認できるようにすることで着用中のQOL(生活の質)をある程度確保する“Chaperone”システムを搭載。VRヘッドマウントディスプレイをつけたまま椅子に座ったり飲み物を取ったりもできる(詳細は1月に掲載したリポートを参照されたし)。


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▲モーションコントローラーが標準装備。これにより自分の視覚だけでなく手もVR世界に没入させた体験ができる。四角い箱のようなものは位置検出に使う装置(ベースステーション)で、これらを壁などに設置して赤外線を放ち、HMDやモーションコントローラー側のセンサーで受け止めることで位置を検出する。

 公式サイトに掲載されている必要動作環境は以下の通り。海外ではヒューレット・パッカード、Alienware(DELL)、MSIなどから推奨PCも登場するようだ。

GPU: NVIDIA GeForce GTX 970 または AMD Radeon R9 290以上
CPU: Intel i5-4590 または AMD FX 8350以上
RAM: 4GB以上
ビデオ出力: HDMI 1.4 または DisplayPort 1.2以上
USB出力: 1基のUSB2.0以上のポート
OS: Windows 7 SP1以上

 付属タイトルについて紹介しておくと、まずOwlchemy Labsの『Job Simulator』は、“2050年、ロボットの進化によって人類が労働から解放された世界で、旧時代のお仕事をバーチャルに体験する”というもの。
 デスクワークやダイナーで「書類にハンコを押してみまショウ」といった感じにロボットがガイドしてくれるのだが、それを無視して勝手なことをしてもいいというのがミソで、ゴミ箱からドーナッツを食って吐瀉物を噴射したり、パソコンにコーヒーをぶっかけたり、「現実世界では普通やらないことをバーチャルにやる」という逆転の発想が楽しいタイトルだ。ちなみにHTC Vive以外にもOculus RiftやPSVR向けにもリリース予定。


 もうひとつNorthway GamesがRadial Gamesと共同開発する『Fantastic Contraption』は、オールドゲーマーなら覚えているかもしれない『インクレディブル・マシーン』をVR対応にしたような、要は「ピタゴラスイッチ」的にパーツを組み合わせて、お題となる目的をクリアーする装置を作り出すパズルゲーム(同名のFlashゲームがオリジナル)。
 もちろんプレイヤーがVR空間内でパーツを手に取り、ああでもないこうでもないと装置を組み上げるのだが、VRヘッドマウントディスプレイを被った本人だけでなく、周囲のギャラリーとしてせっかく作ったヘンテコ装置が失敗するのを眺めるのも楽しいのがポイント。Northway GamesではカメラをうまくセットしてVR世界と現実のギャラリーたちをブレンドした新たなVR実況スタイルを模索しており、ゲーム配信者にもその新たな可能性をチェックしてみて欲しいタイトルだ。