家庭用ゲーム機向けにブラッシュアップされたゲームシステム

 2016年2月11日、東京・神田フラックスにてXbox One用シューティング『雷電V』のメディア・ブロガー向け先行体験会が行われた。ここではその模様をお届けする。

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▲会場の神田フラックスは、ふだんはSFバーとして営業しているお店。等身大アイアンマンをはじめ、さまざまなSFグッズと『雷電V』のポスターが並ぶ。

 『雷電V』の完成版が初めてお披露目されることとなった本イベント。そのため、この日はゲームシステム、ゲームモード、Xbox Oneだからこそ可能な試みなど、さまざまな情報が明らかにされた。

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▲縦スクロールシューティングゲームとして25年という長い歴史を持つ『雷電』シリーズだが、家庭用ゲーム機に特化したタイトルとして発売されるのは、じつは今回が初めて。
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▲ゲームシステム面の解説は第一開発部の森岡氏(写真左奥)が行い、実機でのプレイを代表取締役の駒澤氏(写真右)が担当。

 まずゲームシステムだが、『雷電』シリーズでは初となるライフ制を採用。ダメージをくらっても武器のパワーが落ちることがなく、最大10レベルまで武器がパワーアップするなど、アーケードゲームの『雷電』シリーズに慣れ親しんだ人にとってはなかなか大胆と思えるシステムを採用。難易度はプラクティスからベリーハードまで6段階用意されているなど、間口の広さを意識した作りになっていた。

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▲自機はバランス型、パワー重視、スピード特化の3タイプ。さらに各タイプに3種類×2のメインウェポンが用意されている。

 そしてプレイ中のゲーム画面を見てもらえばわかるのだが、画面の左右にさまざまな情報が表示されているのも『雷電V』ならではの特徴。その中でもとくに注目したいのが、画面左側に表示される、スコアグラフ。これはXbox Oneのクラウド機能を活用したシステムで、オンラインに接続した全『雷電V』のユーザーのプレイ情報を取得してグラフ化。これによってほかのプレイヤーやフレンドを意識してプレイできるのはもちろん、ステージの“死にやすい場所”、“スコアの稼ぎどころ”などの把握もできる。また、LTで情報を切り替えれば、ステージ攻略のヒント、自分のプレイを細かく分析したパーソナル情報なども見ることが可能になっている。

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▲『雷電V』の基本的なゲーム画面。非常に情報量が多い。
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▲スコアグラフは自分の成績に加え、全国トップのプレイヤー、フレンドのグラフなども確認できる。スコアが大きく折れ曲がっているところは得点を稼げなかった=ミスをした(弾を撃てなかった)場所、だから危険! といったように、スコア以外の情報も読み取れる。
▲パーソナル情報を表示させれば、敵の撃破率やボムの使用回数をはじめ、敵弾をギリギリで避けた“ニアミス回数”、どれだけステージの前方に滞在できたかを示す“画面上滞在時間”などマニアックなデータも確認できる。
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▲画面右にはパイロットとオペレーターとのやりとりなど、『雷電V』の世界観やシナリオを補強するテキストが表示される。ちなみにキャラクターデザインはことぶきつかさ氏。

 そしてXbox Oneならではの機能といえば、CHEER(チアー)システムも見逃せない。これは同じ時間に『雷電V』を遊んでいるプレイヤーに応援する(初期設定だとYボタンを押す)ことでゲージが溜まり、最大時に解放すると超強力な攻撃が出せるというもの。ステージの攻略に役立つうえに、ゲームプレイ後はCHEERを送ったプレイヤーのゲーマータグも確認できるとのこと。フレンドを探すツールとしても役立ちそうだ。

プレイ感覚は『雷電』シリーズの伝統を踏襲&初心者にも配慮

 家庭用ゲーム機向けに改良されたポイント、Xbox Oneのオンライン機能を駆使したさまざまな新システムが導入されている『雷電V』だが、自由に曲がるプラズマレーザーをはじめとしたメインウェポン(旧作にはないような武器も用意されていた)、弾幕よりも速い弾で自機を追いつめる敵の攻撃パターンなど、ゲームの手触り自体はシリーズの伝統を大事にした作りになっているように感じた。そのためノーマル以上はシューターであってもかなり歯ごたえのある難易度になっていると思われるが、敵がまったく攻撃してこないプラティクス、敵弾の多くを自機の攻撃で相殺できるベリーイージーなど、初心者向けの難易度も充実していたのも印象に残った。

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▲個人的に『雷電』シリーズといえばコレ、ぐにゃぐにゃ曲がる紫のプラズマレーザー。

 そしてこの日はストーリーモードに加え、ソフト発売と同日に無料アップデートで追加される、ボスミッションモードもプレイできた。これはストーリーモードに登場する大型ボスと、さまざまな条件で戦えるモード。内容は各面のボスと1対1でふつうに戦うミッションにはじまり、複数体との連戦、移動速度の低下や自機の使用できる武器(ボムの数に制限、バルカンのみで戦うなど)かった状態でボス撃破に挑むものなど多彩。初心者~中級者はクリアーを目指すことで、上級者はスコア稼ぎを含めたやりこみで楽しめそうな内容になっていた。

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▲全ステージクリアーに長い集中力を要求されるストーリーモードとは違った、短時間で激しい戦いを味わえるボスミッションモード。

 体験会の最後には、2月から始まった“Xbox One 至高のゲーム体験プレゼントキャンペーン”に『雷電V』も選ばれていることがアナウンスされた。『雷電V』に興味がある読者は、キャンペーン内容、ソフトと同日に発売されるXbox Elite ワイヤレス コントローラーの情報もあわせてチェックしてみてはいかがだろうか。

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▲『雷電V』が発売される同日(2月25日)に発売される縁もあってか、今回の試遊会ではXbox Elite ワイヤレス コントローラーも展示されており、使用も可能だった。
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▲左スティックを長めのタイプに換装してのプレイはシューティングゲームと相性がよさそう。CHEERボタンを押しやすいパッド裏側に配置できたりもするので、『雷電V』をプレイするにはアーケードスティック以上に向いているかもしれない。