ミラノの世界大会への切符を賭けた熱い戦いの模様をリポート
2016年1月30日~1月31日、千葉・幕張メッセにて開催中の、ゲーム実況とゲーム大会の祭典“闘会議2016”。30日のレッドステージで行われた『ウイニングイレブン2016』日本最強決定戦“闘会議GPマスターズ”の模様をお届けする。
本大会の優勝者は、2016年5月28日にイタリア・ミラノで開催される“ウイニングイレブン世界大会”の出場権が与えられる。ちなみに、同日、ミラノにあるサッカースタジアム“スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ”では、リアルサッカーの祭典、UEFAチャンピオンズリーグの決勝が行われる。つまり、世界的なサッカーのイベントと同日・同地で開催される大会に、出場できる栄誉を手にできるというわけだ。
オンライン予選開催を勝ち抜いてきた4人の強豪が、幕張の“闘会議2016”レッドステージの舞台に登場。それぞれ、大会に賭ける意気込みを次のように語ってくれた。
ゆう選手「ここまで来られたので、2連勝して優勝したいと思います」
DJ FUMIRATCH選手「PS3勢の意地を見せたいと思います」
ひのん選手「優勝するために来たので、頑張って優勝して帰ります」
はしまこ選手「ぼろ負けしないように頑張りたいです」
本大会の公式ルールは以下のとおり。勝敗を決する必要があるため、延長・PKありのほか、ケガ無し、各種コンディションはフラットとされている。使用チームはクラブ/ナショナルチームから自由に選択可能となっていたが、今回は4人中3人がドイツ・ブンデスリーガ バイエルンミュンヘンを選択。はしまこ選手のみ、フランス リーグ・アンのパリ・サンジェルマンを選んでいた。
チーム:現在ある全てのクラブ/ナショナルチームが使用可能
試合毎のチーム変更もOK、対戦相手と同じチームの選択もOK、
※LIVE UPDATEは反映させない。
ゲーム設定:試合前 ハーフタイム:制限時間3分内 ポーズ時:1分以内
試合レベル:スーパースター 試合時間:10分 延長あり PKあり
選手交代:3人 ケガ:無し
スタジアム:コナミスタジアム 時間帯:夜 季節:冬 天候:晴れ
芝の長さ:普通 ピッチコンディション:普通
◆ペナルティに関して…
SHAREボタン、PSボタンの誤入力に関して、1、2回目を注意、3回目で失格。
◆OPTIONボタンの誤入力について…
試合進行の妨げになる遅滞好意と審判が判断した場合は、失格。
準決勝の第1試合は、DJ FUMIRATCH選手対ゆう選手。4-3-3のフォーメーションで、レヴァンドフスキをセンターフォワードに据え、リベリとロッペンを両サイドでセカンドトップに配するする布陣のゆう選手に対し、DJ FUMIRATCH選手は4-3-2-1的なフォーメーションで、センターフォワードはレヴァンドフスキと同じながら、セカンドトップにリベリとゲッツェを配し、ロッペンをサブに回すという布陣で、キックオフ。
試合はゆう選手が先制するも、その後DJ FUMIRATCH選手が同点に追いつき、ゆう選手が追加点をあげて2対1で前半終了。後半に入ると、DJ FUMIRATCH選手が続けて2点を取り、逆転に成功するなど、試合はシーソーゲームの様相を呈すも、その後ゆう選手の反撃で2点を返され、激しい点の取り合いとなったゲームは4対3でゆう選手が勝利を収め、決勝進出の最初のカードを手にした。
続く準決勝第2試合は、バイエルン・ミュンヘンを操るひのん選手に対し、今回の出場者のなかで唯一異なるチーム、パリ・サンジェルマンを選んだはしまこ選手の対戦。試合開始後はチーム力で上回っているバイエルン・ミュンヘンがやや押し気味に試合が展開されているなか、前半7分にロッペンが先制ゴールを決め、1対0とひのん選手が一歩リード。はしまこ選手はすかさず、センターバックのチアゴ・シウバをロッペンのマンマークに付ける修正で対応を行うものの、変幻自在のドリブルを駆使するひのん選手がやや優勢に試合を展開。しかし、これ以降はスコアが動かず、1対0のまま前半終了。後半、イブラヒモビッチをセンターにポジションチェンジしたはしまこ選手の反撃により、後半の25分に試合は同点振り出しに。その後は膠着状態のまま、前後半90分が終了。延長戦でも決着がつかず、勝敗はPK戦に委ねられることに。
ともに1本ずつミスしたままた5人のキックを終え、PK戦もサドンデスに突入。6人目の先行、バイエルン・ミュンヘンのゲッツェが決め、リーチを決める。続くパリ・サンジェルマンのキッカーはマクスウェル。ゴール右隅を狙ったシュートを見事ノイヤーが止め、PK戦5対4という結果で、準決勝第2試合はひのん選手が勝利を収めた。
ゆう選手対ひのん選手という、PS4の予選大会を勝ち抜いてきたふたりが駒を進めた決勝戦は、バイエルン・ミュンヘン対バイエルン・ミュンヘンという、まさにがっぷり四つの組み合わせで、これまでの試合とは打ってかわって、点が入らない緊迫した試合展開に。このまま延長戦に突入かと思われた後半ロスタイム、ミュラーからのパスに飛び出したゲッツェがゴールを決め、その直後に試合終了。『ウイニングイレブン2016』日本最強決定戦“闘会議GPマスターズ”は、ひのん選手が劇的なゴールで優勝を決めた。
大会優勝を決め、世界大会出場の切符を手に入れたひのん選手に、勝利後のコメントを伺った。こちらで、その内容を紹介する。
−−まずは優勝おめでとうございました。いまの率直なお気持ちを聞かせてください。
ひのん選手(以下、ひのん) 優勝できてうれしいのと、ほっとした気持ちです。
−−先ほどの副賞のネイマールのユニフォームを着られていますが、どんな気分ですか。
ひのん 最高にうれしいですね。
−−ひのん選手は普段サッカーをやったり、見られたりはするんですか。
ひのん そうですね、よく見ますし、フットサルもやっています。
−−今回、バイエルン・ミュンヘンを使われていましたが、好きなチームはどこでしょう。
ひのん 実際だと、レアル・マドリードですね。
−−それなのに、レアルは選ばなかったんですね。
ひのん やはり、攻撃力は高いですが、ディフェンス面で不安があったので、今回は総合力の高いバイエルン・ミュンヘンを選びました。ノイヤーを始め、ロッペン、リベリ、レヴァンドフスキと、バランスが取れていますからね。
−−5月、イタリア行きが決まりました。意気込みを聞かせてください。
ひのん イタリアは行ったことはないですが、すごく楽しみです。がんばって優勝したいと思います。
−−これまでの『ウイイレ』の世界大会では、日本代表が勝ったことがないそうなので、ひのんさんにはぜひ活躍して、朗報を聞かせていただきたいと思います。
ひのん そうなるようにがんばります。ありがとうございました。
世界屈指のゴールキーパーとしてその名を馳せ、『ウイニングイレブン2016』のなかでも最高クラスのキーパー、ノイヤーを配し、攻撃陣も世界最高のドリブラーのひとり、ロッペン、リベリのほか、エジルやミュラー、ゲッツェなど、多くのスター選手を揃え、攻守のレベルが高次元でまとまっているバイエルン・ミュンヘンを出場選手4人中3人が選ぶなど、チーム力が揃っているうえ、アナログパスやCPU選手を巧みに操るなど、さまざまな高等テクニックも飛び出した高レベルな大会で、どの試合も一方的な展開になることなく拮抗した試合展開が行われ、本物のサッカーを見ているように緊迫した試合が楽しめたことを最後に述べておく。
2016年5月28日に、イタリアのミラノで開催される『ウイニングイレブン』世界大会で、ひのん選手の朗報が聞かれることをいまから期待して待っていたい。