南條さんの質問攻めに吉田氏もタジタジ!?
『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)の最新情報が公開されるプロデューサーレターLIVEの第26回が、東京・秋葉原のエオルゼアカフェにて2015年12月23日に開催された。同作で“クルル”のボイスを務める声優の南條愛乃さんがスペシャルゲストとして登場し、エオルゼアでの楽しい生活や『FFXIV』への熱い思いを語ったのだ。
このコーナーはラジオにちなんで“エオルゼアフカフェより愛をこめて”と銘打たれ、プレイヤーから寄せられた質問に南條さんが答える形式で進行。当初は「まさかこんな日が来るなんて」と緊張気味の南條さんだったが、放送が進むにつれてテンションが上昇。同作の熱心なプレイヤーにふさわしく、『FFXIV』への思いのたけをぶつけまくったのだ。これに対し吉田氏は「急に突っ込まれ始めたぞ」と苦笑する場面もありながら、南條さんの質問や要望に丁寧に答えていった。ここでは、やりとりの中から、ゲームの情報に関係する部分をピックアップしてお伝えしていこう。
南條愛乃さん(以下、南條) 装備用のお気に入りボタンを付けてほしいです!
吉田直樹氏(以下、吉田) (自分が)大事にしているものだぞ、という(印を付ける)機能ですね。開発の中では“最強ボタン”みたいなものをやろうという話はしています。ボタンをひとつ押したらとりあえず(最強の)装備がバーンと着くような感じです。でもその機能を入れた場合、アイテムにひとつずつマークを付けることになります。そうすると、アイコンが印だらけになってしまいそうで……。
南條 リテイナーさんどうしで荷物のやり取りはできないんですか?
吉田 自分のカバンを経由せずとも、リテイナー間でアイテムを移動させる機能ですよね。なんという恐ろしいことを(笑)。リテイナーはプレイヤーの方の大切な荷物を扱っており、彼らの所持品を同時に動かしたりすると、データ不整合が起きたりしてしまいます。
南條 アーマリーチェストが満杯で、外した装備をひとまず所持品に入れていたのですが、その結果、装備品だけで所持品の3ページ目くらいまで埋まってしまいました。助けてください!
吉田 必要であればまた取りにいけばいいんですよ(笑)。やることが増えたと思えばいいんです。僕はしばらくこの格好をしないだろうなと思った時点で、(その装備を)捨てるかマテリア化するかしています。
南條 物理(現実)世界と同様に、エオルゼアも季節に合わせて木々などの風景が変化してほしいです。たとえば、遠くにある山が紅葉するとか、街以外の場所にも雪が降ったりしませんか?
吉田 シーズナルイベントで雰囲気を出してはいるものの、街から一歩外に出るといつもの風景が広がっている。これを変えてほしいということですよね。すごいがんばれば作れないわけではないのですが……。じつは生態系として、季節や状況を環境シミュレーションするという試みがすでにあって、(ゴーサインを出せば)やれるのですが、(実現できたとしても)現実世界のどの地域の時間に合わせるのかという問題が発生してしまいます。そのうえ、四季の変化を作ってはみたものの、(実際にそれを見て楽しむには)現実世界で本当に3ヵ月くらい待たねばなりません。(エオルゼア全域ではなく)どこか1ヵ所だけ(実際の季節と)連動しているところがある、というくらいであれば可能かもしれません。
南條 (現実世界の)飛行機雲を見て、“飛空艇雲”があったらいいなと思いました。
吉田 いま聞いたネタは、たぶんつぎ(に向けて)やってくるのでは。虹などの空をこだわって作っているスタッフたちが実際にいますし。手が空いたところで、ときどきそういうのを入れてくれればと思っています。(担当者は)いまのやり取りを聞いてるはずです(笑)。
南條 カメラの仕様が(パッチ3.1で)だいぶ変わり、私も/groupposeを活用しています。ですが、どうやっても自分のキャラクターが画面の真ん中に来てしまいます。景色などを入れるために、自分にフォーカスを合わせたまま(カメラの位置を左右などに)ずらすことはできませんか?
吉田 UIチームのあいだで新しい同盟ができたらしく、彼らがいろいろやっているようなので、(いずれ)入ってくるのではないかと思います。彼らは「景観カメラのスクリーンセーバーモードみたいなことをやる」と勝手に言ってました(笑)。
日本を含む3ヵ国でふたたびファンフェスティバルを開催!
ゲストの南條さんによる“エオルゼアフカフェより愛をこめて”の後は、プロデューサーレターLIVE恒例のお知らせコーナーへ。全部で13の告知が行われた。
最後に、“ファイナルファンタジーXIV ファンフェスティバル”が2016年から2017年にかけて開催されることが明かされた。チケットの購入方法など詳しい情報は、今後順次発表していくとのことなので続報に注目したい。
後半戦も以上で終了。南條さんをスペシャルゲストに迎えて行われた第26回プロデューサーレターLIVEは、これにてお開きとなった。
南條 このような場に呼んでくださってありがとうございました。いちファンとして「好きだ! 好きだ!」と言っていたらラジオが始まり、クルルさんに出会い、そしてプロデューサーレターLIVEにも呼んでいただけました。この後も『FFXIV』を楽しく遊ばせてもらおうと思ってますので、クルルさんともども可愛がっていただけるとうれしいなと思います。
吉田 『蒼天のイシュガルド』のPRから始まった2015年ですが、リリースを迎えた後ちょっとお休みをいただきつつ、パッチ3.1と3.15をリリースし、今年も皆さんに支えていただいた1年になったと思います。本当にありがとうございます。来年(2016年)もパッチ3.2からのスタートになりますが、(左手でチョキを作りながら)これくらいには出せる感じですので、楽しみに年越しを迎えて、また来年元気にゲームの中やイベントでお会いできる1年になればいいなと思っております。