日本版提供は2016年第3四半期を予定

 男が目覚めると、そこは見知らぬ地下室。自分が誰なのかすらも思い出せない。唯一頼りになるのは、腕に彫られた「Klaus(クラウス)」というタトゥー。ここはどこなのか、Klausとはなんなのか、そして自分は誰なのか……。

 インディースタジオLa Cosa Entertainmentの『Klaus』は、そんな謎めいた設定から始まるアクションゲーム。海外では2016年1月にプレイステーション4で発売予定で、PS VitaとPCでの展開も予定している。

 本作はノコギリや床に生えたトゲトゲを避けながら、各所の装置のスイッチを入れたり、拾ったキーを使って扉を開けたりして進んでいく2Dプラットフォームアクション。インディーアクション『SUPER MEAT BOY』に影響を受けていて、待ち受ける即死トラップに対して正解の動きやマップギミックを使った回避方法を見つけ出して切り抜けるのが基本だ。

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▲基本はノコギリやトゲに触れないようにしながら、スイッチを入れたり、キーを集めたりしてマップを進んでいくプラットフォームアクション。
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▲『SUPER MEAT BOY』っぽい即死トラップだらけの環境も。セリフが背景の一部として表示されるのも特徴。

 それだけなら割とよくあるインディーゲームだが、死にゲーアクションであることは本作の要素の半分にすぎない。話のひねりやマップの構造からプレイヤーにバックストーリーを推察させるといった部分にも注力しており、ゲームのギミックとしても突然バグった(風の)ステージに飛ばされたり、トラップと主人公キャラクターが逆転して「トラップとして主人公を殺さないように動く」パートがあったり、ひねくれまくり。
 インディーゲームに詳しい人なら、開発チームによる説明「『SUPER MEAT BOY』のアクション要素に『LIMBO』や『THOMAS WAS ALONE』の物語要素を組み合わせた」を聞けば実際どんな感じかなんとなくわかるんじゃないだろうか。なお関係者に確認したところ日本語対応も検討しており、2016年第3四半期にローカライズ版の提供を目指しているとのこと。

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▲バグってるっぽい世界に突然出てくるNullPointerException(ぬるぽ)。どうやら死体を取り除く機能を呼び出すのに失敗しているらしく、トゲトゲの床には死屍累々。あれ、これを踏んでいけば進めるんじゃね?
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▲今月初めにサンフランシスコで行われたPlayStation Experienceにも出展。デモを披露していた。
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▲ゲームが進むとデカバージョンっぽいもうひとりのキャラクター“K1”も操作可能に。
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▲キャラが増えたり、記者が見たステージでは操作対象が入れ替わって「ノコギリを操作して主人公を避けながら進む」パートもあった。