『GRAVITY DAZE』ってどんなゲーム?

 本作は、2012年2月にプレイステーション Vitaで発売されて好評を博した『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動』(以下、『GRAVITY DAZE』)のプレイステーション4版。と言われても、どんなゲームかわからない人もいると思いますので、まずは簡単な説明から。
 広大なヘキサヴィルという街で移動やバトルを行う、3人称視点の3Dアクション・アドベンチャーなのですが、大きな特徴となるのが“重力を操る”というシステム。主人公のグラビティ・キトゥンは、重力を自在に操る能力を持っており、重力の向きを変えることで、任意の方向に“落下”できるのです。行きたい方向に落下することで、広大な街を高速移動したり、敵に勢いのあるキックを放ったり――。こんな感じで重力を操るアクションを駆使して、ヘキサヴィルで起こる数々の事件を解決し、物語を進めていくというゲームです。だいぶざっくりですが(笑)。

プレイステーション4版『GRAVITY DAZE』プレイインプレッション おもしろさがひとまわりレベルアップで新鮮な驚きが!_01
プレイステーション4版『GRAVITY DAZE』プレイインプレッション おもしろさがひとまわりレベルアップで新鮮な驚きが!_04

プレイステーション4版はここが違う!

 で、このプレイステーション4版ですが、プレイステーション Vita版とどこが違うのか? 大きな変更点は以下の3つ。
・グラフィックの高精細化とフレームレートの向上
・ギャラリーモードの追加
・プレイステーション Vita版で発売された追加ミッションを収録
 これだけ見ると「うん。リマスター版だね」と思う人も多いでしょう。じつは僕もそうでした(笑)。プレイステーションやプレイステーション2ならともかく、もともとキレイなプレイステーション Vitaのタイトルが、どれだけ変わるのかと。でも、実際にプレイを始めてみたら、ヘキサヴィルの景色を見ただけで、印象がまったく違うんです。背景のモデルにもかなり細かいところまで手を加えてあるとは聞いていましたが……すごいよ、コレ。ただ解像度を上げただけではなく、明らかに違いがわかるレベル。“ここが違う”と言っておきながら、漠然としていて申しわけないのですが(笑)。

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 プレイステーション Vita版を遊んだことがある人なら、ひと目見ただけで「あれ?」と思うはず。主人公のキトゥンも、高精細なモデルになったことで、よりかわいさUP! それらが秒間60フレームで滑らかに動くのは感動モノです。
 操作は、プレイステーション Vita版とは一部ボタンが異なるものの、ほぼ同じなので、まったく違和感なくプレイできます。モーションセンサーを使う操作では、手もとだけ動かせばいいので、プレイステーション4版のほうが楽ですね。プレイステーション Vitaで本体を左右に傾けると、目線も動かさないといけませんが、テレビ+コントローラーの場合、コントローラーを動かしてもテレビ画面が向きを変えるということはありません。飛び回る(正確には“落ちる”ですが)のも快適で、楽しすぎです!! また、あまり視線を動かす必要がないため、より物語の世界に浸れますね。

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プレイステーション Vita版をプレイした人にもオススメ!

 プレイした印象としては、迫力やスピード感などが増したことで、『GRAVITY DAZE』の根幹となる重力アクションまわりのおもしろさが、ひと回りレベルアップした作品という感じです。やっていることは同じでも、新鮮な驚きを受けるはずです。また、本作で追加されたギャラリーモードもすごいボリュームで、担当編集者も見たことがないような設定資料や初期のイラストが拡大して閲覧できるという、ファン必見の内容。プレイステーション4で初めてプレイする人はもちろんですが、プレイステーション Vita版をやり込んだ人でも楽しめると思いますよ。

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