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ドスパラとサードウェーブデジノスが展開する、ゲーミングPC“GALLERIA”のショールームであるGALLERIA Loungeが、2015年12月4日より、ゲーミングデバイスとGALLERIAアウトレットの販売を開始する。その店舗リニューアルに伴うプレス発表会が、前日となる12月3日に、秋葉原の同店舗を会場として開催された。その模様をお届けしよう。
発表会はゲームプレイヤー兼キャスターのスタン・スミス氏が司会進行を務め、まずは主催者を代表して、サードウェーブデジノスの取締役社長である田中基文氏が登壇。「GALLERIAは、ゲームにタフなPCを提供し続けてきており、そのなかでゲーミングPCを広く知ってもらうため、このラウンジを今年2月に立ち上げました。これからはさらに、ゲームを楽しむライフスタイルをご提案したく、この店舗リニューアルによって新しい1歩を踏み出していきたいと思っています」と、力強く意気込みを語った。
続いての登壇は、来賓の電通スポーツ局 次長・平方彰氏。平方氏は日本eスポーツ協会の理事という立場から、リニューアルのお祝いに駆けつけた。氏は「eスポーツの原点とも言えるPCゲームのユーザーから多大な支持を得ているGALLERIAのフラグシップである同店は、協会としても大いに期待をしています。このラウンジがリニューアルして、もっと発展することが、eスポーツの発展にもつながると思っています」と、Loungeへの期待を込めた挨拶をした。
ふたりの挨拶の後は、リニューアルで具体的に店舗がどう変わるのか、サードウェーブデジノス ブランディング部 部長・升淳氏より説明がなされた。
リニューアルのポイントは大きくふたつ。まずひとつは、ゲーミングデバイス販売の強化だ。「見て」、「触れて」、「試せる」という、“ゲーミングデバイス トライアル”というコンセプトをさらに一歩進めて、その場で購入できる機能をプラスする。
もうひとつは、“GALLERIA アウトレット”の販売開始。サードウェーブデジノスでは、各種の展示会やイベントに、多くのゲーミングPCを提供している。これらのイベントで使用されたPCを、使用実績を明記したうえで、お得な価格でユーザーが購入できるような売り場を展開していく予定とのこと。「たとえばゲーム大会の決勝で使われたPCなら、優勝者のサインを入れるとか、何かしらPCとの一期一会的な出会いを楽しめるような場所をご提供したいと思っています」(升氏)。
ゲーミングPCがVRの未来を担う!?
続いてはゲストトークコーナーとなり、ゲームライターの佐藤カフジ氏が登壇。 “GALLERIAとVRの融合”をテーマに、氏が詳しい最新のVRトレンドを語った。
VR(バーチャル・リアリティ)という言葉こそ、もう20年ほど前から聞かれているが、いまひとつ中身が定着していない感がある。だがいま「今度の波は違うぞ」と多くの業界関係者が受け取めており、2016年にはVRがコンシューマ向けエンタテインメントの大きな注目要素になるのではと、佐藤氏は指摘する。その理由として佐藤氏が挙げたのが、“端末性能の向上”、“安価な高細ディスプレイの普及”、“ゲームエンジン技術の進化”だ。
その背景を踏まえ、氏はふたつのVRデバイスを紹介。スクリーン画面に写されたのは、Oculus Rift、HTC Vive。それぞれのシステムの特徴などが説明された。こうした最新VRシステムを活かすには、やはりGALLERIAのハイスペックなゲーミングPCが最適だと佐藤氏は語った。
またVRに必要なPCの最低スペックといったテーマで、「プレイステーション4でもVRシステムが発売されますが、ギリギリのチューニングで動いているところもあります。PCの場合はもっと余裕を持って、ハイエンドのコンテンツをコントロールできるのが強みです。また拡張性も高いので、VRの進化に伴って対応できるのもすばらしいところですね。そう考えると、こうした店舗でVRコンテンツとPCを合わせていろいろと検討できるのは、PCゲームユーザーならではの特権だと思います」と解説した。
最後に佐藤氏は、VR全般について、「単なるディスプレイ技術じゃなくて、人間の感覚を置き換える技術」とコメント。単にゲーム、エンタテインメントのみならず、幅広いジャンルでの可能性を示唆し、「ゲームは始まりにすぎません」とトークを締めくくった。
リニューアルに関するプレゼンテーションはこれでひと段落……と思いきや、ここで重大発表が。サードウェーブデジノスがプロゲーマー集団“Rascal Jester”へサポート契約することが明らかとなり、この場で調印式が行われたのだ。Rascal Jesterは、『League of Legends』をメインに大会参加などの活動を続けているチームだが、今後『カウンターストライク: グローバルオフェンシブ』にも参戦。マルチゲーミング集団として活動し、サードウェーブデジノスは今後1年、機材提供など多方面でチームを支援していくという。
ステージではRascal Jester代表の大川孝行氏とサードウェーブデジノスの田中基文社長が契約書にサインし、調印が無事に終了。その後、ここまでの登壇者が並んでのフォトセッションが行われ、発表会も終了となった。
発表会二部は店舗内覧兼パーティー
プレス発表会に続いては、会場を実際の店舗に移して、レセプションパーティーが開催された。パーティー会場ではRascal Jesterメンバーによる『League of Legends』のOne on Oneエキシビジョンマッチが観戦できたり、VR体験コーナーで最新VRタイトルがプレイできたりと、さまざまな趣向を楽しみながら、リニューアルされた店舗の概要を知ることができた。
ちなみに会場で出された軽食メニューも凝っており、ゲーマーの体調を意識したオリジナルメニューが多数登場。眼にやさしいブルーベリーケーキや、カカオで疲労回復できるGALLERIAケーキなど、楽しいネーミングの軽食が来場者にふるまわれていた。
▲件のアウトレットコーナー。ゲーミングデスクトップPCやゲーミングノートPCが居並ぶ。右は発表会当日展示されていたなかで、もっとも高スペックのデスクトップPCの価格。同構成の新品から30000円弱安くなっている。
今回の店舗リニューアルで、よりPCゲーマーに親しみやすい場所となったGALLERIA Lounge。PCゲーマーへのサポートを広げるドスパラ&サードウェーブデジノスは、Rascal Jesterとの提携など、eスポーツにも前向きな姿勢を見せている。ゲーミングPCやeスポーツのトレンドを知りたければ、秋葉原に行った際に、ぜひ立ち寄っておきたい場所のひとつとなると言えるだろう。今後の展開も要チェックだ。