話題の2大アクションRPGが同時に体験できる貴重なイベント!
2015年11月14日、大阪ビジネスパーク円形ホールにて“FROM SOFTWARE presents ファン感謝デー in OSAKA”が開催された。今回はフロム・ソフトウェアが開発を手掛けた『DARK SOULS III(ダークソウルIII)』と『Bloodborne The Old Hunters(ブラッドボーン ジ オールド ハンターズ)』の合同イベントであり、2016年3月24日発売予定の『ダークソウルIII』と、2015年11月24日配信予定(完全版は2015年12月3日発売)の『ブラッドボーン ジ オールド ハンターズ』が発売前に、しかも同時に体験できる貴重なチャンスというだけあって、あいにくの雨模様ながら朝8時から並んでいる方も。
長い列を作っていたファンを出迎えたのは、『ダークソウルIII』の騎士を再現した特大スタチュー。日本で作られたもので、今回が初お披露目とのこと。アパレルブランド“DOWBL”とのコラボTシャツも飾られているほかにも、東京ゲームショウ2015のブースでも見られた『ブラッドボーン』の使者や、狩人の1/6スケール・スタチュー(いよいよ通常版が2015年12月発売予定!)が飾られていた。着色済みの狩人スタチューは、ゲームの世界観を見事に立体化していてなかなかの迫力だ。これはファンならずとも欲しくなる。
会場内には、それぞれ20台の試遊台が並んでおり、さっそく多くのファンが列を成していた。出展されたバージョンは東京ゲームショウ2015のものがベース。東京ゲームショウ2015に行けなかったので、今回初めて触ったという人が多く、なかなかの歯応えだったはず。しかし、皆一様に倒されても笑みを浮かべているのは、さすがフロム・ソフトウェアのファンイベント。よくわかっていらっしゃる! なかには、PlayStation LIVE Circuit 2015やオンラインネットワークテストにも参加した人も来場しており、友人と役割分担(「俺は剣を使うから、おまえは斧でプレイして」といった感じ)して『ダークソウルIII』の試遊に臨んでいる人がいたのも、ファンイベントならでは。女性の来場者が多かったのも印象的(しかも上手い!)だった。
戦技の奥深さを確認! 『ダークソウルIII』ステージイベント
本イベントでは、それぞれのタイトルのステージイベントも開催された。まずは、『ダークソウルIII』。フロム・ソフトウェアの宣伝担当である小倉康敬氏が登壇し、本作のポイントを解説。さらに、イベントに出展されている試遊版を実際にプレイしながら、今回の大きなポイントである“戦技”をあらためて紹介してくれた。戦技は武器固有のアクションで、使用する武器によって異なる性能を発揮できる要素。バトルアクスであればしばらくのあいだだけ攻撃力がアップし、グレートソードなら踏み込みからつぎの動作につなげられる。使用する際には、HPとスタミナとは別の戦技/魔法ゲージ(いまは“FP=フォーカスポイント”と呼ばれているようで、小倉氏いわく「集中力みたいなイメージ」とのこと)を消費する。また、プレイアブルキャラクターのひとりである“魔術学院の刑吏”が持つ槍の戦技(多段ヒットが狙えるダッシュ)や、速射できる魔術の短矢と、魔術を一時的に強化する杖の戦技“詠唱”を組み合わせた攻撃なども披露された。武器に個性を持たせることで、キャラクターに入り込むというロールプレイのおもしろさと、戦略の奥深さが増しているのはまちがいない。何しろ、敵も戦技を使ってくるのだから。
また、2015年10月に行われたネットワークテストでは、参加者からたくさんのフィードバックを頂戴したので、いろいろと仕様を調整しているとのこと。今回のイベントはシングルプレイのみの出展だったが、マルチプレイの内容はまだまだ変わっていくのかもしれない。
さらに、パッケージ版の数量限定予約特典には特製の地図ポスターにオリジナルサウンドトラックCDが付くのだが、サントラにはゲーム内のすべてのBGMが収録されているとのこと。これはファンなら絶対に入手すべきだろう!
日本語対応も発表! 『ブラッドボーン ジ オールド ハンターズ』ステージイベント
つづいては、『ブラッドボーン ジ オールド ハンターズ』のステージイベント。ソニー・コンピュータエンタテインメントから、『ブラッドボーン』プロデューサーの山際眞晃氏と宣伝担当の北尾泰大氏が登壇。全世界で累計販売本数が210万本を突破した『ブラッドボーン』の大型ダウンロードコンテンツ、『ジ オールド ハンターズ』の魅力を紹介してくれた。既報の通り、『ブラッドボーン』が日本語に対応することが発表され、その豪華な声優陣に会場ではどよめきが。実機でゲールマンと人形に話しかける様子が披露されたが、けっして世界観を破壊するようなイメージではなかった。本作のディレクターであるフロム・ソフトウェアの宮崎英高氏が監修しているのだから、そこは間違いない。どのキャラクターを誰が演じているのかは、いまは秘密とのことだ。
ここで、今回のイベントで出展された『ジ オールド ハンターズ』の試遊版は東京ゲームショウ版よりも難度が上がっており、新たな武器として回転ノコギリが加わっていることが判明! そこで、来場者の中から1名の方に、ステージで実際に遊んでもらうことになった。すでに本編を3周しており、試遊版ではボスを倒したプレイヤーが立候補。時限火炎瓶と回転ノコギリを駆使して、山際氏が「まるで仕込んだ方のようだ」(もちろん違います)と感心したほどの、ポイントを押さえたプレイで会場を沸かせた。
『ジ オールド ハンターズ』には、“醜い獣ルドウイーク”を含めてボスが3体プラスαが用意されており、ボリュームもたっぷりとのこと。ある条件を満たせば本編中盤で体験できるが、難度は本編後半に設定されているそうなので、しっかり準備をして挑んだほうがよさそうだ。
超絶コスプレイヤーさんも会場を盛り上げる!
本イベントを盛り上げてくれたのは、試遊とステージイベントだけではない。その完成度の高さで会場を沸かせてくれた、コスプレイヤーの皆さんだ。見事にストレイド様を再現したレジさん、20キロを超える重装備で上級騎士の威厳を見せたNANONANONANOさん、狩人をノコギリ鉈(きちんと変形します!)まで再現したアリーヤMAXガムテさんが参加。『ダークソウル』と『ブラッドボーン』が共演するという、ファンイベントならではの光景には、来場者も大喜びだった(関係者も写真を撮りまくっておりました)。
難問続出! 豪華賞品を懸けたカルトクイズ大会
そして、この合同イベントのメイン企画(?)が、年代によっては懐かしのオープニングとともにスタート。それが“第1回 ダークソウル&ブラッドボーン カルトクイズ 大阪地区予選”だ。もちろん全国大会があるわけではないが、カルトクイズというだけあってかなりの難問が揃っていた。携帯電話を使って解答するクイズで、正解数と解答までの時間で競うルール。上位3人とキリ番(100位、50位、20位)を獲得した方に賞品が授与されるだけあって、いつの間にか会場を埋め尽くしたファンが、携帯電話を握りしめて参加! 1位の賞品には、2タイトルそれぞれのデザイン担当がイラストを描いた超貴重な色紙が入っているのだから、それも当然か。ほかにも、ファンならのどから手が出るほど欲しいグッズが揃っているだけあって、会場の熱が一気に高まる。MCを務めた梶仁彦氏ご自身も両作をやり込んでいる生粋のプレイヤーだけあって、笑いも絶えない大会となったが、クイズの難度は相当なもの。さすが、フロム・ソフトウェアのイベントだ。いい意味で意地が悪い! まだ名古屋のイベントが残っているので、問題の内容は明かさないが、マニアックなものから「こりゃダメだ!」と電話を投げ出したくなるような引っ掛け問題もあるので、要注意とだけお伝えしておく。ラスト問題にはあっと驚く(?)仕掛けも待っているぞ。
そんな難関を見事に1位で突破したオドンさん。もちろん両タイトルともすでに予約済みで、『Demon's Souls(デモンズソウル)』からすべてのシリーズをプレイされているそう。本イベントでも、両タイトルともボスを倒している猛者で、優勝するのも当然の方だったのだ。「ほかのアクションRPGをプレイしても、けっきょく戻ってきてしまう」ほどフロム・ソフトウェアの作品が大好きで、「これからもいいゲームを作り続けてほしい」とエールを送ってくれた。
2015年10月に行われたPlayStation Live Circuitの札幌会場で、小倉氏が北尾氏に声を掛けて実現したという本イベント。『ダークソウルIII』と『ブラッドボーン ジ オールド ハンターズ』といえば、いまのアクションRPGを代表する2タイトルと言ってもいいだろう。そんなゲームを同時に遊べるだけでなく、ファンが集って笑い語れる時間はそうそうない。2015年11月21日には、愛知・名古屋インターナショナルホールでも開催される。5時間なんてあっという間に過ぎるので、東海地方のファンも関西のファンに負けずに盛り上がろう! クイズ大会だけでも参加する価値はある?