“UBIDAY2015”にプレイアブル出展されていた6本をプレイ
2015年11月3日、東京・ベルサール秋葉原にて開催された“UBIDAY2015”。当日行われたステージイベントは別のリポート記事に譲るとして、ここでは試遊可能だった6タイトルのプレイインプレッションをお伝えする。
●『アサシン クリード シンジケート』
(PS4/Xbox One/PC 2015年11月12日発売予定)
ユービーアイソフトの代名詞的存在となって久しい超人気シリーズ。今回プレイできたのはシークエンス4、“不自然な選択”内のエピソード。有害な薬品を製造している工場の中に潜入するミッションだ。工場内にガスを充満させ、敵と施設そのものを無力化する……というミッションの性質上、ロンドンの街なみを堪能することはできなかったが、本作のアサシン、ジェイコブならではのアクションは存分に楽しめた。
まずは“ロープランチャー”。左腕からロープを射出し、これまでのアサシンにはできなかった高速移動を可能にしたこの新ガジェット、これまでに公開されてきた情報だと、屋外での移動で役立つという文脈で紹介されていたが、建物の中の移動でも絶大な効果を発揮することが判明。従来のパルクールアクションでは登れなかったような場所へも行けるようになったおかげで、進行ルートが増加。これまでだったら戦いは避けられなさそうな敵配置でも、ロープランチャーを使った急上昇や高速移動を駆使すれば無傷で抜けられる可能性を感じた。
また、アクションといえば、ジェイコブの素手時の戦闘スタイルも印象的だった。ボクシングのコンビネーションのようなパンチの連打、ガードした相手には頭突きや膝蹴りで体勢を崩させるなど、動きがとにかく多彩。1対1ならまさに“フルボッコ”にする勢いで敵をノックアウトできる。素手での戦いは歴代アサシンの中で最強かも!?
●『ディビジョン』
(PS4/Xbox One/PC 016年春発売予定)
2015年のE3でも話題を集めた、荒廃した近未来のニューヨークが舞台のオープンワールドアクションRPG(プレイ感覚はほぼTPS)。日本でのプレイアブル出展は初ということで、開場と同時に行列ができ、つねに90~120分待ちの盛況さを見せていた。
会場でプレイできたのは3人ひと組で行動し、爆弾を運搬→迎えのヘリを呼んで乗りこむまで耐えきる、というマルチプレイ。会場でプレイしているほかの2グループ+CPUの操る無法者と交戦するという、ほかのTPS、FPSではあまり見られない形式の戦いだった。マルチプレイでの出展ということで、武装やスキルのカスタマイズといったRPG的な要素はなし。それでもキャラクターによってサブウェポンの種類は異なり、自動砲台や特殊なグレネードなど、装備の差別化はなされていた。試遊時には起こらなかったが、ミッション遂行中に味方を攻撃して裏切って“ローグ”状態になり、より多くの経験値を得る、なんてプレイも可能とのこと。製品版ではかなり幅の広い遊びかたができる作品になっていそうだ。
●『レインボーシックス シージ』
(PS4/Xbox One/PC 2015年12月10日発売予定)
7年ぶりに復活した、軍事作家トム・クランシー監修のFPSシリーズ最新作。建物の周辺で展開されるシージ(包囲戦)に特化したゲーム内容で、会場では5対5のマルチプレイ、5人のプレイヤーが協力してCPU操る敵部隊を排除するテロリストハントのふたつが楽しめた。どちらのモードをプレイするにしても、本作はオペレーター(操作キャラクター)の選択がキモになりそう。どのオペレーターを選んだかによって使える武装、とくにサブウェポンの効果が異なり、その影響で戦場での立ち回りかたもおのずと大きく変化するので確認してほしいが、ハンマーで壁をぶち破り、力技で新しい道を作ってしまうスレッジ、スティムピストルで自分や味方を“蘇生”させるドクなど、これまでのFPSの常識を覆す武装が数多く存在する。また偵察ドローン、敵の鼓動を探知して発見する心拍センサーといった、現代の軍事技術を元にした索敵兵器も充実。ただし、こういった便利なガジェットでゴリ押しできるかといったらそうではなく、マルチプレイはリスポーンなし、被弾が即退場に繫がる。テロリストハントのほうも敵が賢く、個々の戦闘能力も高いため、ひと筋縄ではいかない難易度になっている。サブウェポンを使いこなしつつ、ボイスチャットなどで仲間と連携を取って行動することが重要になりそうなゲームバランスだった。
●『ザ・クルー ワイルドラン』
(PS4/Xbox One/PC 2015年11月18日配信予定)
オープンワールド化したアメリカの大地をさまざまなクルマで爆走する『ザ・クルー』の拡張パック。追加された4種類のレースのうち、超大型のクルマを走らせる&宙に跳びあがらせて得点アイテムを集める“モンスタートラック”、マシンを急加速で発進、直線距離のスピードを競う“ドラッグレース”、バイクで街中を激走する“オートバイ”など、3種類のレースで遊べた。車種によって挙動がまったく違うため、それぞれ別のゲームをやっているような感覚になるのが魅力的だった。
●『For Honor』
(PS4/Xbox One/PC 発売日未定)
中世の騎士、バイキング、サムライといった、近接戦闘のスペシャリストを操作して戦うマルチプレイアクション。今回は騎士を操作し、CPUとプレイヤーが操作するキャラクター+像表が入り乱れる集団戦をプレイすることができた。プレイヤーキャラクターがくり出す一撃は重く強烈で、雑兵相手ならは軽く剣をひと振りするだけで倒せる。しかし騎士どうしの戦いとなると、ガードをいかに崩し、斬撃を叩きこむかの駆け引きがメインに。しかし、複数の騎士が集まると、数に劣る側は攻撃を捌ききれずに一気に劣勢に立たされた。中世の世界では銃撃戦で命を奪いあう以上に、仲間との連携や数的優位を作ることが重要になるかもしれない。
●『トラックマニア ターボ』
(PS4/Xbox One/PC 発売日未定)
現実では絶対に走行不可能な、エクストリームなトラックコースを駆け抜けていくレースゲーム。クルマの挙動もシミュレーター系ではなく、いい意味で完全に“ゲーム”に寄った動きで、コースを外れたり、障害物に激突すると気持ちいいぐらい宙をグルグル回りながらクラッシュする。しかしそんな事態を予想してか、本作にはボタンひとつでコース途中のチェックポイントに戻れる機能が搭載されている。落ちると死ぬ系のジャンプアクションのような感覚でプレイできるので、レースゲームが苦手な人にこそ向いていそうな手触りの作品だった。今回はプレイできなかったが、自分の手でコースを作るクリエイトモード、コースが自動生成されていくレース、ふたりで同じクルマを運転するダブルドライバーモードといったバラエティ豊かなゲームモードが収録される予定とのこと。