みんなの声でよりよい作品に!
競馬シミュレーションゲーム『ウイニングポスト』シリーズ最新作、『ウイニングポスト8 2016』が発売されることが決定! ハードはプレイステーション Vita、プレイステーション4、プレイステーション3、PCの4機種で、発売は2016年を予定している。本記事では、同作の山口プロデューサーに新作についてのお話をうかがうとともに、『ウイニングポスト8 2016』へのユーザーからの意見を募集する。
『ウイニングポスト8 2016』プロデューサー。『ギャロップレーサー』シリーズを手掛け、『ウイニングポスト』シリーズには2010年発売の『ウイニングポスト7 2010』より携わっている。もっとも好きな馬はサッカーボーイ。
シリーズで初めてプレイステーション4に対応
──先日の東京ゲームショウ2015(2015年9月17~20日に幕張メッセで開催)の会場で行われたイベントで、「そろそろ新しい作品を出す」と言及されていましたが、このたび『ウイニングポスト8 2016』が正式に発表となりました。前作『ウイニングポスト8 2015』はプレイステーション3、プレイステーション Vita、PCで発売されましたが、今回はどの機種で発売予定なのでしょうか。
山口 今回は新たにプレイステーション4も加えて、4機種で発売を予定しています。
──プレイステーション4ですと、グラフィック面でのパワーアップに期待できそうですね。
山口 そうですね。ゲーム内容は他機種と同じになりますが、プレイステーション4では、とくにグラフィックに力を入れていきます。馬の質感やレースシーンのターフの緑の表現などについては、CG担当者が自信を持って作っていますので、ぜひご期待ください。また、クロスセーブ機能にも対応していますので、いろいろな機種で楽しんでいただければと思います。
──プレイステーション4版では、グラフィックのクオリティーが向上するということですが、PC版のグラフィックの水準を、プレイステーション4版と同等に引き上げることは考えていますか?
山口 グラフィックの水準を上げると、PCの要求スペックも上がってしまい、いままで遊べていた方が遊べなくなるので、今回は前作同様のグラフィックのクオリティーにしたいと考えています。今後、みなさんのご使用されているPCのスペックが上がっていけば、ぜひとも検討したいと思います。
──PCはプレイする環境が皆さん違いますから、難しいところがありますね。ちなみに、ゲームシステムなどの変更の予定はあるのでしょうか?
山口 はい。プレイのしやすさなどを考慮して、いろいろと改善しようと思っています。
──では、いちユーザーとしてお願いがあるのですが……。レース時に、馬に判別用の印をつけることができますよね? あれを、自分の馬にオートでつけられるようにしてほしいのですが……。
山口 あ、なるほど……。確かに、それはよさそうですね。
──本当ですか!?
山口 そうですね、では、自分の馬にマーカーをオートで付けるかどうか、設定で切り替えられるようにしたいと思います。
──ありがとうございます!
山口 きっと、「こういうふうに変えてほしい!」と思っている方はたくさんいらっしゃいますよね。このインタビューの記事で、そういった方からのご意見を募集することはできますか?
──できます! ぜひやりましょう!
山口 ありがとうございます。では、皆さん、『ウイニングポスト8 2016』へのご意見をどしどしお寄せください。ご要望のすべてを叶えることは難しいと思いますが、皆さんからのご意見で、よりよい作品を作っていければと思いますので、よろしくお願いします。
──記事下部のアンケートフォームからご応募ください!
スーパーホースを大募集
──今回は、『ウイニングポスト』シリーズおなじみの架空馬、“スーパーホース”を新たにユーザーから募集するそうですね。
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山口 そうですね。スーパーホースは、『1』のころはスタッフが考えていたのですが、『2』でユーザー公募をかけて、“ネココネコロガール”などが追加されました。ただ、じつはその後ラインアップをあまり追加しておらず、むしろ史実をなぞるシナリオをメインに据えた『ウイニングポスト7』ではかなり減らしたんです。今回は、約20年振りに、たくさん増やしてみようかということになりました。
──それで、雜誌『サラブレ』や、netkeiba.comとタイアップして公募企画を立ち上げたと。
山口 『2』のときと同じように、皆さんに考えていただきたいと思いまして。いまのところ、募集は2015年10月13日から順次開始する予定となっています。
──ユーザー側は、何を書いて応募することになるのでしょうか?
山口 最低限、馬名と、父馬と母馬の3点を考えていただければ大丈夫です。加えて、脚質を始めとしたさまざまな個性、たとえば「直線一気に懸ける馬だ」とか、「ヨーロッパで活躍する馬だ」とか、そういった特徴や馬名の由来なども添えてもらえるとうれしいですね。ただ、馬名と父母以外は自由記入とするつもりです。
──“スーパーホースの後継馬”という設定で応募することも可能なのでしょうか? シリーズでは、サードステージの仔として“ラストステージ”といった馬もいますが。
山口 それも自由にやっていただいて大丈夫です。おもしろければ、ぜひ採用させていただきたいと思います。
──スーパーホースが追加されることで、これまでのスーパーホースたちに変化はあるのでしょうか?
山口 もちろん、彼らには引き続きがんばってもらいます。前作に登場した馬はすべて、『ウイニングポスト8 2016』にも登場予定です。ただし、能力はちょっと変更しようかと考えています。東京ゲームショウでも言ったのですが、“ネコロネコロガール”など、あまり強くないスーパーホースもいたりするので(笑)。
──スーパーホースが強いと、プレイヤーが勝つのもたいへんになりますので、皆さんにはがんばっていただきたいですね(笑)。ちなみに、サードステージは、父馬のトウカイテイオーがすでに亡くなっていますが、設定を変えるつもりはあるのでしょうか?
山口 これは、チームでも議論がとても紛糾したのですが、変えないつもりです。七冠馬のシンボリルドルフにトウカイテイオーという子どもがいて、テイオーの子どもとして生まれるのが、第3の舞台=サードステージです。父を変えると、馬名の由来と合わなくなってしまいますから、変えないことにしました。サードステージ=トウカイテイオー産駒という印象は、とても強いですしね。ただ、テイオーが2013年に亡くなったことと、史実期間(競馬の歴史で活躍した馬たちが登場する期間)はスーパーホースが登場しないことを考えると、今回が競走馬として最後の登場となるかもしれませんね。
──今後サードステージが競走馬として登場しなくなるのは少し残念ですが、ゲーム内でサードステージの子孫を繁栄させて、パーソロン系の血を繋げてほしいですね。ちなみに、スーパーホースに選出された馬は、『2016』だけの登場となりますか?
山口 いえ、今後も末永く活躍してもらう予定です。時代の変化とともに血統を変えることはあるかもしれませんが、名前や特徴に関してはそのまま受け継いでいこうと考えています。採用された方には、ソフトを進呈させていただきます。また、スタッフロールに名前を入れさせていただくことも考えています。
──それは楽しみですね! スーパーホースは、シリーズではおなじみの“ライバル馬主”の所有馬として登場させるのもアリでしょうか?
山口 それもいいですね。鳳雅輝や相馬百合子といったライバル馬主も、ユーザーさんから「弱い」と言われてしまうことも多かったので(苦笑)、ぜひ皆さんの手で強くしてあげてほしいと思います。
──そのライバル馬主を増員する予定はあるのでしょうか?
山口 じつはそれも考えています。詳細はまだ言えないのですが、シリーズファンの皆さんを「あっ!」と言わせる人物を考えているので、お楽しみにしていてください。
──どんな人物か、楽しみです。それでは最後に、今回の作品にかける意気込みをお願いします。
山口 『ウイニングポスト』はもう20年以上続いているシリーズですが、これまで遊んでくれた方にも、初めてプレイするという方にも楽しんでいただけるよう、『2016』ではシステム面も調整を入れるつもりです。プレイ感覚などもだいぶ変わっていますし、新たなスーパーホースもたくさん導入して、「今回は違うぞ」と思っていただけるような作品にしたいと思っておりますので、発売を楽しみにお待ちください。
『ウイニングポスト8 2016』アンケート
※実施期間は2015年10月26日(月)23時59分までです。
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ウイニングポスト8 2016
メーカー | コーエーテクモゲームス |
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対応機種 | PSVPlayStation Vita / PS4プレイステーション4 / PS3プレイステーション3 / PCWindows |
発売日 | 2016年発売予定 |
価格 | 価格未定 |