心臓が止まる気しかしないVRにも対応予定。
ロンドンの新興スタジオLilithが、ホラーアドベンチャーゲーム『Allison Road』のクラウドファンディングをKickStarterで開始した。希望額は25万ポンド(約4583万円)で、締め切りの日本時間10月22日午前1時28分までに集まれば出資成立となる。
プラットフォームはPC/Mac/Linux/PS4/Xbox Oneで、一番最初にリリースされるPC版は2016年末を予定。PC版の製品が手に入るのは15ポンド(約2750円)以上、コンソール版が手に入るのは20ポンド(3667円)以上の出資から(日本版の本体でプレイ可能かは不明)。また2016年中旬にPC用デモ“Lucid Dream Experience”をリリース予定で、そのプレイ権も用意されている(通常35ポンド/早期出資者25ポンド)。
『Allison Road』は、一人称視点のホラーアドベンチャーゲーム。マンチェスターの郊外にある家で目覚めたプレイヤーが、静かに迫る異形の存在から生き延びるのが目的だ。今年6月にプロトタイプ版のプレイ映像が公開され、“比較的普通の一軒家が舞台+フォトリアル(写実的)なアートスタイル+探索ベース”というコンセプト上の共通点が多い『P.T.』の配信中止から間もないこともあって、大きな話題を呼んだ。
『P.T.』は『サイレントヒルズ』に繋がるプレイ可能なティザープログラムとして制作された作品だが、『Allison Road』はメインクリエイターのクリス・ケスラーが試作を続けた後に、正式な製品化を目指してLilithを今年設立。今回のクラウドファンディングも、製品化に向けた資金獲得のために行われるものだ。
インディー開発ながら制作陣には業界のベテランが集まっており、メインの舞台となる家の中の雰囲気はなかなかのリアリティ。だからこそその空間の中に突如現実にはありえない異形の存在が出てきた時の恐怖感が倍増するというもの。ちなみにゲーム本編にはこの家以外の場所も出てくるという。ゲーム全体は5-6時間のプレイ内容を予定。
VRヘッドマウントディスプレイへの対応も予定しているそうなのだが、ちょっと被るのをためらってしまいそうな怖さ。VR対応はPC向けヘッドセットを念頭に置いているものの、PS4向けのVRヘッドマウントディスプレイであるPlaystation VRへの対応も検討している模様だ。
なおメイン言語は英語で、37万5000ポンド以上の出資額が集まった場合、仏独西伊にくわえて出資者投票によってふたつの言語の字幕対応が行われる。というわけで日本からの出資がすごい集まってみんなで投票すれば、日本語対応も可能ということ。『バイオハザード』や『サイレントヒル2』からの影響も語られているので、ぜひ対応して欲しいものだが……。