試遊するときに見てほしいポイントを解説
唐突に今回のあらすじ! 東京ゲームショウ2015のソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアブース、PlayStation VRコーナーに試遊出展されている『真・三國無双7 VR DEMO』をプレイした週刊ファミ通編集者の北口徒歩2分は、王元姫のおっぱいのVR感に超ビビった。それで、いてもたってもいられなくなり、コーエーテクモゲームスで『真・三國無双』シリーズを手掛ける鈴木亮浩氏のもとへと走ったのだった!
※唐突すぎてわからないぞという方は試遊プレイの模様をチェック
『真・三國無双7 VR DEMO』王元姫のおっぱいがド迫力!(バトルも迫力満点だよ)【TGS2015】
──いやー、王元姫のVR感、とても驚きました。そもそも、VRのプロジェクトを始めることになった経緯はどのようなものだったんですか?
鈴木 シブサワ・コウ(コーエーテクモゲームス取締役会長、襟川陽一氏のペンネーム)の鶴の一声です(笑)。話が出たのは、確か、去年の年末ごろだったと思います。今年3月のGDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)で、当時”Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)”と呼ばれていたPlayStation VRが本格的に発表されましたが、その前に、ソニー・コンピュータエンタテインメントさんから内々に見せてもらっていたんです。当社は、新ハードに積極的に取り組んでいくという社風ですので、そのときも「ぜひやろう」となりまして。
──では、なぜデモのタイトルとして『真・三國無双7』を使おうと?
鈴木 そこは、IP(知的財産)としての強さがポイントになりました。VRということで、日本はもちろん、海外にもアピールできるものにしたかったので、海外でも『Dynasty Warriors』というタイトルで展開している、『真・三國無双』に白羽の矢が立ったんです。
──なるほど。この『真・三國無双7 VR DEMO』は、攻めてくる敵を待ち受けるのが基本ということで、従来の『無双』シリーズから、システムを大きく変えていますよね。その理由は?
鈴木 いちばんの理由は、いわゆる3D酔いへの対策ですね。
──あー、わかります……。僕はかなり弱いほうなので……。
鈴木 最初はもっと自由に動けるように作っていたのですが、それだと、3D酔いに対して弱い方がきびしいだろうと。そこで、ソニー・コンピュータエンタテインメントさんから3D酔いの対策に関する助言をたくさんいただき、さらに社内で検討を重ねた結果、あの形に落ち着きました。VRの演出は、物体が手前から奥に迫ってくるというシチュエーションでもっとも効果を発揮するので、それを考えると自分が前に進んでいくほうがいいのですが、前に歩き続けながらのプレイは、物理的に難しい。かといって、自分の位置が変わらないまま、カメラだけ前に進むと酔いやすくなってしまう。そこで、プレイヤーは静止して、敵が迫ってくるという形にしました。
──敵の弓矢がたくさん飛んで来るのも、“手前から奥”の演出のひとつなんですね。
鈴木 その通りです。矢を自分に当たらないように、かつたくさん飛ばして、臨場感を演出しています。
──矢が飛んできたり、槍の切っ先がこちらに向いていると、「おっ」となりますものね。
鈴木 そういった工夫は、ほかにもいろいろしています。たとえば、敵を倒したときに、持っている武器や盾を放り投げますよね。『真・三國無双7』では上に投げていたのですが、その飛ばしかたを変えたり。
──本作を体験する方は、そこにも注目ですね。ちなみに、本作ではパートナーが趙雲と王元姫のふたりから選べるから、このふたりを選んだ理由はあるのでしょうか?
鈴木 そこは人気ですね(笑)。
──やはり(笑)。いやー、プレイリポートにも書かせていただいたんですけど、王元姫の胸がほんとに……。
鈴木 リポート、読みましたよ(笑)。
──ありがとうございます! 胸のボリューム感もそうですし、顔に立体感があるっていうのも本当にすごくって。
鈴木 そう言っていただけると、うれしいです。じつは、あのシーンは、ちょっとした秘密があるんですよ。
──な、なんですか!?
鈴木 訓練(チュートリアル)の画面よりも、王元姫たちが話し掛けてくる画面のほうが、キャラクターに寄れるんです。前にグイッと乗り出すようなこともできますよ。
──自分で寄れるんですか! マジか~。それは試してみなきゃいけませんね。しかし、キャラクターの間近に寄れるとなると、その分、モデリングの精緻さがより要求されそうですが。
鈴木 ですから、モデリングはハイクオリティーにしましたね。服の質感なども、表現力が上がっていると思います。
──あ、服で思い出しました。あのー……スカートの中って覗けるんでしょうか……?
鈴木 はい(笑)。
──えええええええええええええ! 見りゃーよかったああああああああああああああ。
鈴木 ははは(笑)。
──そうか見えるかぁ~。作り込んでたか~……。
鈴木 PlayStation VRをつなげているコードの長さの関係上、そこまで大きく動き回ることはできませんが、回り込めば背中が見えたりもしますよ。
──そんなことも!? もう1回見ます!
鈴木 やっぱり、VRは体験しないと、そのすごさが伝わらないと思います。ですので、東京ゲームショウにお越しの方は、ぜひ体験してみてください。