『サマーレッスン』TGS2015のPVも公開
2015年9月17日(木)から9月20日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2015(17日・18日はビジネスデー)。同イベントの初日となる17日(木)、バンダイナムコエンターテインメントブースにて“鉄拳プロジェクト×サマーレッスン スペシャルステージ すごい技術もお見せしちゃいます!”が行われ、原田勝弘氏、玉置絢氏、そして『鉄拳』20周年記念応援マネージャーの佐野ひなこが出演した。
まずはラッキークロエのコスプレ姿で登場した佐野とともに、ファン感謝祭や佐野が出演するWeb CMといった数々の『鉄拳』20周年を振り返った後、話題は鉄拳プロジェクトが開発を進める、バーチャルリアリティ(VR)システム“Project Morpheus”――もとい“PlayStation VR”を活用したVR技術デモ『サマーレッスン』へと。ちなみにこの正式名称は、9月15日(火)に開催されたSCEJA Press Conference 2015で発表されたものだが(関連記事はこちら)、原田氏を始めとする開発チームはそのことを当日まで知らされていなかったそう(ゆえに今回のイベントに使用されたスライドも、すべてProject Morpheusのまま)。ステージには「そういう話は2週間前までには言っていただきたい! ソニーさん聞いてますかー!」という、原田氏の叫びがこだました。
ここではTGS2015用の『サマーレッスン』出展PVが公開。もはやおなじみの女子学生(2014年版)&外国人ミュージシャン(E3 2015版)の喋るシーンが多く盛り込まれており、より活き活きとした一面が垣間見えるものだ。
さらに、佐野が『サマーレッスン』の両バージョンを試遊した動画もお披露目。何も知らないまま体験したという佐野は、「すごーい!」を連発し、その体験を「吸い込まれて、ホントにその空間にいるように感じました!」と、驚きたっぷりに語っていた。
そしてここで、ステージタイトルにも冠されている“すごい技術”の全貌が明らかに! PlayStation VRを装着せずとも彼女たちに会えるという触れ込みから、ステージ上の大型ビジョンには、2014年版の“あの子”が登場!!
一見合成に見えるが、これはリアルタイムモーションキャプチャー。3Dデータを生放送で流す(!)という試みで、“リアルタイム”とついているだけあり、もちろんステージの出演者と会話をしたり、動きのリクエストに応えたりすることもできる(ちなみに「“中の人”は門前仲町にいます」(原田氏)とのこと)。佐野が便宜上命名した“サマレちゃん(仮)”は、佐野のラッキークロエコスチュームを見て「こういうのが着たい!」とリクエスト。原田氏は「あなたに作るとすごくお金(開発費)がかかるんですよ!」と言いつつも、佐野とサマレちゃん(仮)のじゃんけん対決で、サマレちゃん(仮)が買ったら開発に踏み出すことに。原田氏&玉置氏が真剣な面持ちで佐野に勝敗を託す中、じゃんけん勝負は見事佐野が勝利。サマレちゃん(仮)は「衣装着たかったです~~!」と残念そうだが、生みの親である原田・玉置両氏は「あぶねえあぶねえ!」と本気半分に胸をなでおろしていた。このリアルタイムモーションキャプチャーは、アンリアルエンジン4を活用し、バンダイナムコスタジオの開発技術で実現した新しい技術サービス。これにより、さまざまなキャラクターが今回のようにイベントや生放送に出演できるようになり、原田氏もステージ上から観覧していた関係者らに「どこでも駆けつけますので、ぜひご連絡ください」と呼びかけていた(「早い者順で安くやる!」とのこと)。今後の活用に期待が集まる。
『サマーレッスン』は、TGS2015のプレイステーションブースにて試遊が可能。昨年のTGS2014では出展が取りやめとなっていただけに、ぜひ体験しておきたいところ。出展の詳細はプレイステーションのTGS2015特設サイトでチェックしよう。なお『サマーレッスン』の製品化は決まっていないが、「盛り上げていただいて、声援が大きくなれば製品化もがんばれるかな、と。ぜひ皆さんの力を貸してください」と原田氏。まずは体験してみることが第一のVRだけに、ぜひTGS2015で体験し、その感想を伝えてみてはいかがだろうか。
一方、『鉄拳』では、最新作『鉄拳7』の賞金制公式大会“THE KING OF IRON FIST TOURNAMENT 2015”が開催中。現在予選大会が行われており、決勝大会は12月12日(土)にバンダイナムコエンターテインメント本社にて実施される。11月21日(土)にディファ有明で開催予定の寄席“JAPAN ROUND”は近日エントリー受付開始予定とのことなので、腕に覚えのあるプレイヤーはぜひ参加してみよう。原田氏によれば、決勝大会では「大会以外にも情報が出せるかもしれませんので」。『鉄拳』シリーズの展開もお見逃しなく!