『バイオハザード』の世界で思う存分バトれ!
2015年9月17日~9月20日の期間、千葉県の幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2015。カプコンブースでは、プレイステーション4用ソフト『バイオハザード アンブレラコア』(以下、『アンブレラコア』)がプレイアブル出展されている。対人戦に特化した、新たな『バイオ』である本作をプレイした模様をお届け!
一見シンプル……だけど奥が深すぎ!
“コンペティティブシューター”である『アンブレラコア』を簡単に説明すると、短時間でケリがつく対戦型TPS(三人称視点シューティング)。「なんだ、そういうゲームならほかにもあるじゃん」と軽視したそこのキミ! よく考えてみたまえ。『バイオハザード』である以上、ふつうのTPSなわけないでしょ? そう、本作のフィールド内には、ウィルス感染者(ゾンビ)が大量にうろついているんですよ。しかし、プレイヤーの分身である兵士たちも、わざわざそんな場所で戦う以上、ゾンビ対策をしていないわけがない! まずはその装備から説明しましょう。
ゾンビバイル……ゾンビを狩るためにデザインされた近接武器。コレを壁の凹凸に引っかけることで、高所への移動手段にも使える! スゲェ!
ベイトガード……特殊樹脂で作られた防御手段。ゾンビに噛み付かせれば“ゾンビシールド”になる。さらに銃弾まで防げちゃう! スゲェ!
ゾンビアイゼン……頑丈な靴。地面に這いつくばったゾンビを容赦なく踏み潰せる。スゲェ!
ゾンビジャマー……背中に背負う装置で、強烈な電磁波を発することでゾンビの感覚中枢を麻痺させ、ゾンビから発見されなくなる。スゲェ!
どれも特徴ある装備ばかりだが、最後に挙げたゾンビジャマーが、『アンブレラコア』をめちゃめちゃおもしろくしている要因だと思う。ゾンビジャマーが機能しているうちは、ゾンビにぶつかろうが、密着しようが襲われない。これを利用して、ゾンビの群れの中に隠れることだってできちゃうんです!(さすがにゾンビを銃で撃ったりすると襲われるけど)そこでまず最初に、ゾンビの集団にまぎれてゆっくり動いてみたところ、敵に発見されずにしばらく生き残れました。こいつは便利! もちろん、ある程度慣れた相手には目視でバレちゃうんだろうけど……。
まあ、隠れてばかりでは勝てないので、今度は匍匐前進でステージ内を探索してみることに。この匍匐前進のスピードが、思いのほか早くてビックリ! 匍匐前進というと、ゆっくりなイメージがありますが、本作の匍匐前進は小走りくらいの速さなんです。そこで記者は「通常の移動は全部匍匐前進でいいんじゃね?」と考えたのだが、すぐにこの考えが、素人がハマりがちなトラップだということに気付かされました。そう、自分自身は低い壁にすっぽり隠れたまま移動できるんだけど、背中のゾンビジャマーが丸見えになりやすいんですよ。そして皆さんのお察し通り、ゾンビジャマーを撃ち抜かれて、周囲にいる大量のゾンビに襲いかかられました。こうなると、もう人間どうしの戦いどころじゃなく、“目の前のゾンビをどうやって対処するか?”ということに集中せざるを得なくなるわけです。
書き忘れましたが、本作でのフィールドは比較的狭く、“ココにいれば安全”みたいな場所は存在しません。そして、画面内のミニマップには、ソナーのように音を感知するレーダーが表示されています。慎重に忍び足で行動しているうちは居場所を察知されにくいところが、ゾンビ相手に発砲したり、走って逃げたりしていたら、相手に速攻バレてしまうんです。
もちろん、ヘッドショットを成功させる腕があれば、ゾンビジャマーの破壊などせずとも相手を倒すことができますが、ハンドガンやゾンビバイルを構えているときは、自動的にベイトガードで頭を守る姿勢を取るため、意外とヘッドショットを狙いにくいんです。ゾンビジャマーの破壊を狙うか、己の腕を信じてヘッドショットを狙うか、はたまたゾンビバイルで接近戦を挑むか……いろいろな戦術を考えるだけでも楽しい! いやー、よくできているシステムですね。
リアルなサバゲーの感覚を楽しめる“アナログカバー”
『アンブレラコア』のもうひとつの特徴が“アナログカバー”だ。壁の近くで×ボタンを押すとカバーアクション(物陰に隠れる)を行えるが、問題は隠れたその後。左トリガーを強く押すと、壁から身を乗り出して銃の狙いをつけるが、左トリガーを少しだけ軽く押すことで、ちょっとだけ身を乗り出す。こうすることで、壁からはみ出た部分が少しだけになり、敵から撃たれにくくなるわけです。もっとも、こちらも消極的な姿勢を取ることになり、銃撃の精度が威嚇程度になってしまうんですが。
さらに、身を乗り出す前にしゃがめば、壁の下のほうから身を出すことになり、さらにその姿勢からナナメ上を狙って撃つ……なんてことも可能。記者はサバイバルゲームを体験したことがあるのだが、そのときに取った行動がまさにコレ。壁を挟んで相手と撃ち合いになるときは、相手の意表をついたほうが生き残れるんです。もちろん、物陰にずっと隠れてるフリをしつつ、回り込んで相手の反対側から急襲するといった戦術もアリ。狭いフィールドならではの頭脳戦がめちゃめちゃ楽しい! ほかには、シャッターを少しだけ開けて隙間から発砲したり、匍匐前進でめっちゃ狭い通風孔のような場所に潜り込んだりと、もし自分がリアルでそこにいたらできそうなことが大抵行えました。
ちなみに、試遊で体験できたのは3対3のチーム戦なので、自分が囮になったり、互いの死角をフォローしながら移動するといった連携も堪能できた。エイムに自信がなくても、ゾンビバイルで接近戦を挑めば十分活躍できるし、FPS、TPSに慣れてない方でも十分に楽しめるゲームだと思います。1戦は長くても3分程度で終わり、負けても「悔しい! だが次は負けない!」とサクサク連戦できるのもイイ。なお、時間切れが迫ると互いの居場所が丸見えになるので、時間切れ自体が珍しいと思います。さらに、自分が倒されてしまった後は全体のマップを見ながら、生き残っている味方にボイスチャットでアドバイスを送ることもできるため、まったく退屈しませんね。
気がつけば、記者はすっかり夢中になり、「もう1回!」、「もう1回!」と遊びまくってしまった。チームワークを活かして勝利する喜び、ゾンビバイルを持った者どうしで殺り合う緊張感、開始早々にふたり倒された後の逆転劇……など、1戦ごとにドラマが生まれることは間違いない。ああー、もっと戦いたい!!
バイオハザード アンブレラコア
メーカー | カプコン |
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対応機種 | PS4プレイステーション4 / PCWindows |
発売日 | 2016年初頭発売予定 |
価格 | 未定 |
ジャンル | TPS / コンペティティブシューター |
備考 | オンラインプレイ専用 |