とにかく多くの人に楽しんでもらえるように

『スター・ウォーズ バトルフロント』のプロデューサーにドッグファイトを楽しめる新モード“ファイター・スコードロン”の詳細を聞く【gamescom 2015】_01

 2015年8月5日~9日(現地時間)ドイツ・ケルンにて、ヨーロッパ最大のゲームイベントgamescom 2015が開催中だ。イベントでの注目タイトルのひとつは、エレクトロニック・アーツの『スター・ウォーズ バトルフロント』。会期にあわせて公開された空中戦を楽しめる新モード“Fighter Squadron(ファイター・スコードロン)”がプレイアブル出展されたということで、多くの来場者を集めていた。ファミ通.comでは、今回開発元であるDICEのシニア・プロデューサー、Sigurlina Ingvarsdottir氏に取材をする機会を得た。以下に、その模様をお届けする。まずは、公開されたばかりの“Fighter Squadron(ファイター・スコードロン)”の映像をどうぞ。

『スター・ウォーズ バトルフロント』のプロデューサーにドッグファイトを楽しめる新モード“ファイター・スコードロン”の詳細を聞く【gamescom 2015】_07

――DICEが『スター・ウォーズ』のゲームを手掛けるということで、ゲームファンはワクワクしましたが、開発にあたって注力したことは?
Sigurlina 絶対に失敗しないこと! というのはさておき、念頭においたのは、『スター・ウォーズ』トリロジーの世界観を守ることでした。私たちはトリロジーをリスペクトしているので、それをうまくゲームに取り込んでいって、プレイした人が世界にいると感じられるようなゲームを作ることがいちばん大事だと思いました。

――今回、新モードとして“ファイター・スコードロン”が発表されましたが、その詳細をお教えください。
Sigurlina ドックファイトのモードですね。コックピットの視点から『スター・ウォーズ』の世界観を体験できるようになっています。20対20の混沌としたドッグファイトが堪能できるようになっています。ファンには楽しんでもらえるモードになるのではないかと。友だちと遊んでもらいたいですね。

――20対20の対戦になる?
Sigurlina プレイヤーどうしは10対10で、それに10体ずつのAIが加わります。

――なぜ、そのような仕様に?
Sigurlina AIのほうが基本的に撃ち落としやすくなっているので、よりドックファイトの楽しさを味わえるように、プレイしやすくするために盛り込みました。それに、数が多いほうが、スケールが大きく見えますからね。

――“ファイター・スコードロン”のPVでは、ミレニアムファルコン号が確認できましたが、やはり操作できる?
Sigurlina できますよ。“ヒーロー・パワーアップ”と同じような感じですね。マップに散らばる“トークン”を集めることによって、ミレニアムファルコン号にパワーアップすることができます。ミレニアムファルコン号はとても強力ですが、ただし敵に狙われやすくもなるので、必ずしもミレニアムファルコン号になったほうがいいかというと、そうでもないかもしれません。

――“ファイター・スコードロン”に出てくるXウィングはカスタマイズできるのですか?
Sigurlina マルチプレイでの楽しさに特化しようということで、カスタマイズ要素は入れていません。

――『バトルフィールド』などと比べて、“ファイター・スコードロン”でのXウィングなどの操作がとても簡単だったのですが、これはあえて簡単に?
Sigurlina 『バトルフィールド』はあくまでも『バトルフィールド』で、『スター・ウォーズ バトルフロント』は私たちのゲームです。“ファイター・スコードロン”は、すべてのゲームファンに楽しんでもらいたいということで取り組んだゲームモードです。それで、操作は若干シンプルにしているんです。

――『バトルフィールド』のような歯応えのあるゲームを好むファンからすると、もしかして少し物足りなく感じられるかもしれない?
Sigurlina 熱心なゲームファンのためには、プレイ中にちょっとしたスキルを披露するといった要素も入れています。とはいえ、私たちの目的は皆さんに参加して楽しんでもらうことだったので、その目的は達成したと自負しています。たくさんの『スター・ウォーズ』ファンの方にゲームを遊んでいただきたくて、間口を広げる努力をしました。

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▲ビジネスエリアでは、画面を上下二分割しての“ミッションモード”がプレイ可能だった。

――間口を広げる取り組みとしては、ほかにどのようなものが?
Sigurlina マルチプレイだけだと少し敷居が高いので、初心者の方にも楽しめるように……ということで、“ミッションモード”などを収録しています。こちらは、ストーリーモード的な楽しみかたができまして、コンシューマー版では、画面を上下に二分割して遊ぶことができるようになっています。あとは、“トレーニングモード”や、AIを相手に戦う“サバイバルモード”、“バトルモード”などもありますね。『スター・ウォーズ』ファンの方にも気軽に遊んでいただきたいということで、盛り込んでいます。

――ちなみに、マルチプレイのモードはいくつくらいあるのですか?
Sigurlina 現時点で発表しているのは6つなのですが、まだまだありますよ。詳細はお答えできませんが……。

――いずれも、『スター・ウォーズ』ファンに、「こういうモードを入れたら、ファンの方だったら喜んでいただけるだろうな」という思いを前提に入れたものですか?
Sigurlina そうです。トリロジーに出てきたシチュエーションを実現できるように作っています。“ブラスト”は、10対10の近接戦になりますし、“ウォーカー・アサルト”では、壮大でみんなが入り乱れて戦うモードです。それぞれ違うゲームプレイをしてもらえるようになっていますよ。

――“ファイター・スコードロン”に限らずですが、宇宙空間での戦いは楽しめるのですか?
Sigurlina 現時点ではその予定はないです。惑星での空中戦であったり、地上戦であったりにフォーカスしています。

――『スター・ウォーズ バトルフロント』でお気に入りのフィーチャーはありますか?
Sigurlina “ヒーロー・パワーアップ”ですね。私はダース・ベイダーがお気に入りなので、ヒーローになれるのはうれしいです。

――1回のバトルで、何回“ヒーロー・パワーアップ”は使用できるのですか?
Sigurlina モードによります。モードによっては“ヒーロー・パワーアップ”が使えないケースもありますし。

――ヒーローは、いまのところ、ルーク・スカイウォーカーと、ダース・ベイダー、ボバ・フェットの3人が明らかになっていますが、それ以外には?
Sigurlina まだ全員は発表していません。こちらも詳細はお答えできませんが。

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――『スター・ウォーズ バトルフロント』では、ダウンロードコンテンツの展開などは予定していますか?
Sigurlina ダウンロードコンテンツに関しては、予約してくださった方全員に“ジャクーの戦い”をご提供する予定ですが、それ以外の展開に関しては、現時点ではお答えできないです。

――最後に、ゲームファンに向けてひと言お願いします。
Sigurlina プロダクションの過程も最終段階になり、近いうちにゲームが発売されますが、このゲームの開発をする機会を得られたことを非常に誇りに思います。自分たちの最大限の力を振り絞ってこのゲームが素晴らしいものになるように努力してきたので、皆さんの元に届く日を待ち遠しく思っています。

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