ファイアーエムブレム 手強いシミュレーション♪ あのCMソングを全員で大合唱した“-愛と勇気の25周年記念- ファイアーエムブレム祭”をリポート

2015年7月24日~25日に行われた『ファイアーエムブレム』の25周年記念イベント“ファイアーエムブレム祭”のリポートをお届け。

●コンサート・トークショー・ミニドラマとボリューム満点!

 2015年7月24日~25日、TOKYO DOME CITY HALLにて、『ファイアーエムブレム』シリーズのイベント“-愛と勇気の25周年記念- ファイアーエムブレム祭”が行われた。

 ファミコン用ソフト『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』が発売されてから25年。シリーズにとって記念すべき節目の年に開催されたこの“ファイアーエムブレム祭”は、コンサート・トークショー・ミニドラマから成るイベントで、多くの『ファイアーエムブレム』ファンが会場を訪れた。本記事では、25日夜公演の模様をお届けする。

▲エントランスに展示されていた“神剣ファルシオン&封印の盾”(左)、“封剣ファルシオン&炎の台座”(右)は、武器声優として知られる羽鳥健一さんが手掛けたもの。

▲大人気の物販ブース。来場者には、アンナさんが商品を紹介してくれる“アンナ商会 公式商品カタログ”が配布された。

▲お祝いのお花もいっぱい!

▲ゼロ&ロンクー、ラズワルドをイメージしたと思われるファンからのお花も。

■名曲の数々が生演奏で蘇るコンサート

 コンサートでは、編曲と指揮を藤原いくろう氏が、演奏を東京フィルハーモニー交響楽団が担当。セットリストは後述するが、楽曲は“光を継ぐ者編”、“英雄王編”、“人竜と聖魔編”、“蒼き暁と覚醒編”と、世界観ごとに分かれたパートで披露された。個人的にとても感慨深かったのは、『聖戦の系譜』の「アグストリアの動乱」と「獅子王エルトシャン」をオーケストラの演奏で聴けたこと。シグルド編の悲哀が込められているような切ない旋律に、プレイ当時、子ども心に感動したことを覚えている。また、“蒼き暁と覚醒編”の「I」メドレーで、『覚醒』屈指の名曲と名高い「「I」~為」が演奏されたことも印象深い。演奏時にスクリーンに映し出されていた映像が、クロムとルフレのイラストだった点もすばらしかった。

■アドリブ満載のミニドラマ

 コンサートの合間に披露されたのは、『ファイアーエムブレムif』のミニドラマ。アクア役のLynnさん、ヒナタ役の市来光弘さん、サイゾウ役の新垣樽助さん、ラズワルド役の木島隆一さん、オーディン役の高橋英則さん、ルーナ役の世戸さおりさんが出演し、“異国の音楽祭”へ向かう一行のやり取りを演じた。

 音楽祭で歌を披露するアクアの護衛として、白夜王国からはヒナタとサイゾウが、暗夜王国からはラズワルドとオーディンが同行。だが、違う国の者どうし、なかなか意気投合できず、“闘って勝ったほうがアクアの護衛をする”と戦いを始めてしまう。困り果てたアクアを、通りかかったルーナが護衛して会場まで連れて行く……というストーリーだ。

 劇中、ラズワルドがアクアのことを「サクラ様」と言い間違えてしまうハプニングが起こり、会場は笑いに包まれた。サイゾウが「白夜王国なら切腹ものだ」と突っ込むなど、ラズワルドは周囲からいじられまくり、かなり焦っていた(ミニドラマ後、木島さんがLynnさんに再度謝った際、Lynnさんはアクアの声で「許すわ」とカッコよく答えていた)。

 また、オーディンが自分の名を名乗るときに“漆黒のウー……”と言ったり、みずからのことを異邦人だと語るアクアに対し、ルーナが“その気持ちはわかる”と答えていたりと、『覚醒』プレイ済みのファンなら気になる発言もちらほら。ああ、早く8月20日配信予定の追加マップ<見えざる史実・前編/後編>をプレイしたい!

 このミニドラマの後、会場に着いたアクアが歌を披露する……という設定で、アーティストの蓮花さんが登場。『if』のテーマ曲である「if~ひとり思う~」を歌い上げ、会場は静謐な空気に包まれた。

■開発者&ゲストトークショー

 トークコーナーに登場したのは、インテリジェントシステムズの成広通ゼネラルプロデューサー、樋口雅大プロデューサー、前田耕平ディレクター、森下弘生サウンドディレクター、任天堂の横田弦紀ディレクター、イラストレーターのコザキユースケ氏。司会はゲームクリエイターの桜井政博氏が務めた(桜井氏は『if』3シナリオをクリアー済みとのこと!)。

 『ファイアーエムブレム』の開発者がファンの前でトークを行う機会はなかなかないため、来場者は皆トークに聞き入っていた。『聖戦の系譜』で結婚システムが生まれたのは、当時人気を博していた恋愛シミュレーションや競馬シミュレーションに対し、同じ“シミュレーション”ゲームとしてオマージュがあったから……というエピソードが語られたりと、貴重なお話がつぎつぎと飛び出す。最新作『if』については、コザキ氏が、カムイが裸足なのは、囚われの人物であるというイメージから(加えて、変身するのに便利そうだから)だと、キャラクターデザインの意図を語った。サウンドについては、白夜王国は平安時代風、暗夜王国は北欧風のテイストにした、と森下氏。透魔王国は水をイメージした、透明感のあるシンセサイザーで音を作っていったとのこと。

 また、トークショーの途中で、スペシャルゲストとして、『if』でカムイ(主人公)男を演じた島崎信長さん(島崎さんの“崎”の字は、正しくは山+ 立+可です)と、アクアを演じたLynnさんが登場。ふたりとも『if』を男主人公でプレイ中で、島崎さんは誰と結婚するか迷い中。Lynnさんはアクアと支援S直前の状態で、このままカムイとアクアを結婚させてよいか悩んでいたが、周囲の勧めで、夜公演が始まる前に楽屋で結婚させたと語り、会場を沸かせた。

 そして、既報の通り、『ファイアーエムブレム』の新たなコミカライズ作品が、2015年9月より月刊ヤングマガジンにて連載開始することがコザキ氏より明かされた。詳細の発表を期待して待とう。

■そして最後は……勝ってくるぞと勇ましく!

 コンサート、ミニドラマ、トークショーのすべてが終わり、いよいよイベントも終了……と思われたが、最後にうれしいサプライズが! ソリストとコーラス隊の皆さんがステージに登場し、東京フィルハーモニー交響楽団の皆さんが楽器を構える。この構図、これはもしかして……? そう、最後の最後に演奏されたのは、『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』、『ファイアーエムブレム 封印の剣』のCMで使われたボーカル入りの楽曲「ファイアーエムブレムのテーマ」! スクリーンには歌詞が表示され、来場者もいっしょに口ずさむことができた。この曲を生演奏で、フルで聴くことができると思っておらず、記者も思わず目頭が熱くなってしまった。

 出演者の皆さんからは、「つぎは30周年で!」という声が上がったが、いちファンとしては、26周年でも27周年でもイベントを開催してほしい。まだまだ聴きたい曲も、語ってもらいたい開発秘話もあるからだ。次回はぜひ、『紋章の謎』の「進撃」を演奏してもらいたいな……と個人的に思ってます!

▲来場者に配られた『ファイアーエムブレム サイファ』のカード。終演後に見返すと、また感慨深い。

“-愛と勇気の25周年記念- ファイアーエムブレム祭”セットリスト
◆メインテーマ
ファイアーエムブレム メインテーマ

◆光を継ぐ者編
アグストリアの動乱
獅子王エルトシャン
最後の聖戦
エンディング バラード

◆英雄王編
暗黒竜と光の剣 ストーリーメドレー
外伝 ストーリーメドレー
神竜伝説
新たなる歴史を刻む者

◆人竜と聖魔編
封印の剣 烈火の剣 聖魔の光石 バトルメドレー
Suspicious~三竜将のテーマ
草原の風
さまざまな想いを胸に

◆蒼き暁と覚醒編
Life Returns
絆 永久に
僕の名はマルスだ~…少し、むずがゆいな
「I」メドレー

ファイアーエムブレムのテーマ(CMソング)