『デビル メイ クライ 4 SE』森川智之さんと石川界人さんがダンテとネロを語る!

カプコンのアクションゲーム『デビル メイ クライ 4 スペシャルエディション』が、プレイステーション4&Xbox Oneで2015年6月18日に発売(PC版は2015年6月24日発売)。同作にて、ゲーム版シリーズで初めて追加された日本語音声を担当する、森川智之さんと石川界人さんにインタビュー。

●声優陣の熱演がキャラクターに命を吹き込む

 カプコンから2015年6月18日に発売されたプレイステーション4&Xbox One用ソフト『デビル メイ クライ 4 スペシャルエディション』(以下、『DMC4SE』)(PC版は2015年6月24日発売)。ときには師弟、ときにはライバルのような関係で、『デビル メイ クライ 4』(以下、『DMC4』)のストーリーを盛り上げる2大主人公、ネロとダンテの日本語吹き替えを担当する森川智之さん(ダンテ役)と石川界人さん(ネロ役)に、収録時のエピソードをうかがった。

※本インタビューは、週刊ファミ通2015年7月2日号(2015年6月18日発売)に掲載されたものです。

写真左
森川智之さん(文中は森川)
●1月26日生まれ。第9回声優アワード助演男優賞受賞。トム・クルーズ、ブラッド・ピット、ユアン・マクレガーなど、多数の俳優の吹き替えを担当。また、『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』では、主人公のフジキド・ケンジ役を務めている。

写真右
石川界人さん(文中は石川)
●10月13日生まれ。第8回声優アワード新人男優賞受賞。『翠星のガルガンティア』(レド役)、『境界のRINNE』(六道りんね役)、『終わりのセラフ』(君月士方役)、『ワールドトリガー』(出水公平役)、『ハイキュー!!』(影山飛雄役)などの作品に出演する。

●大人の男と生意気な少年の奇妙な関係性がおもしろい

──森川さんにとって、ダンテとはどのようなキャラクターですか?

森川 強くてチョイ悪で、男なら誰もが憧れる、“こう生きてみたい”という理想像を体現したようなキャラクターですね。自由気ままだけど、すべての所作が渋く決まっていて。自分より強い者はいないという自信に満ちた、まさに主人公にふさわしい存在だと思います。

──石川さんが演じるネロは、そんなダンテと対をなす、『DMC4』の新主人公です。収録時に心掛けた点はありましたか?

石川 ダンテが“誰もが憧れる大人の男”であるのに対して、ネロは“誰もが経験する、やんちゃな少年時代”を体現したキャラクターなので、その点を意識して演じました。強そうな敵に対して、ついつい見栄を張ったり、かっこつけたりして。そこがダンテとは対照的だし、そんなふたりが交わることでおもしろい化学反応が起こるところが、本作の見どころだと思います。

──ダンテの視点から見て、ネロはどのようなキャラクターですか?

森川 生意気な小僧ですね(笑)。とにかく生意気だけど、そこが昔の自分に似ていて、ついついかまいたくなる、放っておけない存在です。

──オープニングでふたりが戦うシーンが描かれていますが、初めてご覧になったとき、どのように思われましたか?

森川 非常にスピーディーで、見応えのある戦闘シーンだったのですが、あまりにも速すぎたので、声をあてるのに苦労しました。「いま、銃を撃ったのはどっちだ?」、「蹴ったのはどっちだ?」と、すべてのアクションを細かくチェックしながら声を入れていったので、吹き替え泣かせのシーンでしたね(苦笑)。

──なるほど(笑)。作中では、ネロがダンテにつっかかるシーンも描かれています。

石川 そこは毎回、大型犬に食ってかかる子犬の気持ちで演じました(笑)。ネロにとって、ダンテはすごく大きな存在なのですが、ただ後を追うのではなく、自分なりに道を切り開くことで、正面から対峙したい相手でもあるんです。憧れの存在であり、越えるべき壁でもあるという、この関係性がいいなと思いながら、声を入れさせていただきました。

●イメージを損なわずに熱演 吹き替えならではのこだわり

──『デビル メイ クライ 4 スペシャルエディション』という作品そのものには、どういった印象をお持ちですか?

森川 すでに完成されたダンテと、成長過程をリアルタイムで楽しむことができるネロ。ふたつの視点で展開していくストーリーがおもしろいですね。それぞれの物語が個別ではなく、お互いに影響し合っているところなど、映画のような感覚で楽しめるのではないでしょうか。

石川 ストーリーもさることながら、やはりアクションの爽快感がたまらないですね。伏線の張りかたやステージ中の仕掛けも凝っていて、まさに“スタイリッシュ”という言葉がふさわしいタイトルだと思います。

──映画やドラマとゲームでは、同じ吹き替えでも演じかたに違いはあるのでしょうか?

森川 海外ドラマなどで吹き替えをする場合、翻訳された台本が用意されますが、その場にオリジナル版の監督や脚本家はいないので、キャラクターの感情はすべて自分自身で考えて、正しい回答が出ないままでも、進めるしかないんです。本作の場合は、もともと日本発のタイトルということもあって、ダンテやネロの感情が非常にわかりやすかった。しかも、監督がその場にいるので、わからない点があればすぐに相談できたのも、やりやすかったポイントですね。

──すでにセリフが入っているゲームの吹き替えと、ゼロから声を入れていく作業では、演じる際の感覚も違いますか?

森川 ゼロから声を入れる場合、現場でオーケーが出ても、完成するまでどのような仕上がりになるかわからない怖さがあります。そういう意味では、本作はすでに作品として完成していたので、感情表現で迷うことはなかったですね。

──石川さんも、本作とほかのゲームの収録で違いを感じた部分はありますか?

石川 やはり、もととなる音声があるのはやりやすいと思いました。森川さんのおっしゃる通り、アニメやゲームの収録では、ゼロから考えて声を入れていくことがほとんどなのですが、自分の考えたアイデアがそのまま採用されることが多いんですよ。それはそれでありがたいことではあるものの、基準となる音声があると、「この感情を表現するには、どう演じればいい?」といったように、自分ひとりでは思いつかなかった芝居のプランが見えてくるので、僕自身にとってもすごく勉強になるんです。とくに本作の場合、アクション中に掛け声を発したり、ジョークを飛ばすシーンがたびたび登場しますが、口の動かしかたや発声が、欧米人のそれなんですよ。そのため、似た雰囲気の声を出すために、まずは表情筋を鍛えて、表情を似せてしゃべるところから始めました。

●完成したムービーを視聴 お互いの演技の評価は!?

──完成したムービーでお互いの声を聞いたとき、どのような印象を持たれましたか?

森川 ダンテに関しては、動いているところを見た瞬間、自分の声だということを忘れて、「渋い! かっこいい!」と思いました(笑)。全編を通して、落ち着いた大人の余裕を表現できたと思うので、ぜひ注目していただければ。一方のネロは、石川君は不安だと言っていましたが、こちらも声を聞いた瞬間に「 完全にネロの声だ」と思えるほど、世界観にマッチしていました。まだ序盤のムービーしか見ていないので、早くプレイして続きを確認したいですね。

──石川さんは、ダンテの声を聞いてみていかがでしたか?

石川 森川さんのほうが収録は先だったので、じつはネロの収録時に、ダンテの声はすでに聞いていたんです。そのときからかっこいいなと思っていましたが、改めて、映像と合わさった状態で見ると、めっちゃくちゃかっこいいですね! ハードボイルドな雰囲気を醸し出しつつ、つねに冷静で、いざ戦いとなるとものすごく強くて。そんなダンテに、ネロは真正面から挑むわけですが、僕も自分が演じたことを忘れて、「負けるな! がんばれ!」と、食い入るように応援してしまいました(笑)。

──日本語音声が楽しみです。最後に、読者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。

森川 本作は『スペシャルエディション』ということで、新規の方はもちろん、オリジナル版で遊んだことがある方でも、新鮮な感覚で楽しんでいただける作品に仕上がっています。ドラマチックなストーリーはもちろん、僕たちが演じたダンテとネロの掛け合いにもご期待ください。

石川 じつは『DMC』シリーズは、今回初めてプレイしたのですが、初心者の僕でも爽快なアクションを手軽に楽しむことができました。ストーリーも秀逸ですし、やり込み要素も満載なので、とことん遊んでもらえるとうれしいです。