開発期間5年! ひとりの男の執念が生んだ狂気のダンジョンエクスプローラー
探索は、ビデオゲームの古典的テーマのひとつ。起源となる『メトロイド』と『キャッスルヴァニア』シリーズにあやかり、ゲーマーのあいだでは“メトロイドヴァニア”と呼ばれるジャンルを築いている。
本作もメトロイドヴァニアタイプのゲーム。ジャンプとショットのオーソドックスな横スクロールアクションだが、ゲームデザイン、グラフィック、音楽、プログラミングのすべてが、Thomas Happ氏たったひとりで作られたことは驚異的だ。
物語のテーマも探索にある。主人公の科学者Traceは実験中の事故に巻き込まれ、謎の惑星で目を覚ます。不思議な女性の呼び声に従って、惑星の探索を開始する。やがて過去の自分と向き合い、自己の内面を探求し始めることに……。
有機的なビジュアルデザインや科学者というヒーロー像は、1980年代SFの王道モチーフだ。目新しさこそ少ないが、“自己の探求”というテーマは、メトロイドヴァニアというジャンルに見事にマッチ。ワンマン開発こその圧倒的統一感をご堪能あれ!
▲Trace(右) 事故に巻き込まれた科学者。戦闘・探索もそつなくこなす、白衣のナイスガイ! その正体はいったい……。
1980年代テイスト満載!
王道SFアドベンチャー
登場武器は20種類以上! 場面に応じて使い分けろ
Traceが惑星で発見した生体兵器“Axiom Disruptor”は、通常ショットのほか、パーツ装着によって多様な武装が追加可能。敵の撃退だけではなく、スイッチのオン・オフにも武器を使用するため、地形やボスに応じて使い分けよう。紹介するのはごく一部で、パーツは探索で発見する。コンプリートはクリアーには必須ではないが、収集自体が楽しい!
Nova
トリッキーな二段仕込み散弾銃
ボタンを押すと弾丸が発射、再び押すと6方向に破裂する散弾銃。連射不可でダメージ効率は悪いが、隠れた場所の敵やスイッチに有効。序盤のお供。
Kilver
高威力、広範囲、便利な貫通性能
終盤まで使える強力な近接武器。壁を貫通する電撃は、探索でもボス戦でも重宝する。突発的な戦闘にも強く、常時装備しておきたい。効果音も爽快だ。
Lightning Gun
目標をサーチしてロックオン
後半に入手できる自動サーチ型レーザー。威力は強いが射程は短く、敵単体にしか効果がない。そのため、ザコ戦よりもボス戦に真価を発揮。
アイテムを駆使して惑星を踏破せよ!
探索アイテムも豊富だ。岩盤を掘削するドリル、壁をすり抜ける白衣、定番のワイヤーフック、小さな隙間を探索するリモートドローン。アイテムの入手とともに探索範囲が広がるのは、メトロイドヴァニアの醍醐味。通過した地点も慎重に調べてみよう。
キーワードはバグ?
テーマは探索だが、もうひとつのキーワードは“バグ(glitch)”。本作では、レトロゲーム時代のバグをビジュアルとしてあえて組み込んでいて、物語においてもキーとなっている。バグが発生した原因は何か? Traceはなぜこの世界にいるのか? 機械的複製が生み出す意識の謎に迫れ。
Axiom Verge
メーカー | Thomas Happ Games |
---|---|
対応機種 | PSVPlayStation Vita / PS4プレイステーション4 / PCWindows |
発売日 | 配信中 |
価格 | Steam版は1833円[税抜](1980円[税込]) |
ジャンル | アクション・アドベンチャー |
備考 | PS Vita、PS4版は国内未配信 |