“日本アニメ(ーター)見本市”第23弾は安野モヨコ氏原作の『鼻下長紳士回顧録』 平松禎史監督らによる『イブセキヨルニ』の解説コメントが到着

ドワンゴおよびカラーは、日本アニメーションの可能性を探る共同企画“日本アニメ(ーター)見本市”において、2015年5月18日より、第23弾作品『鼻下長紳士回顧録』(原作:安野モヨコ氏)の予告を公開した。

●『鼻下長紳士回顧録』の制作秘話を語る生放送は5月25日より

 ドワンゴおよびカラーは、日本アニメーションの可能性を探る共同企画“日本アニメ(ーター)見本市”において、2015年5月18日より、第23弾作品『鼻下長紳士回顧録』(原作:安野モヨコ氏)の予告を公開した。


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 また、5月25日22時より、制作陣が出演し『鼻下長紳士回顧録』の制作秘話を語る“日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-”を放送する。

以下、リリースより。



<第23弾作品 予告情報>
【配信日】5月22日(金)
【タイトル】「鼻下長紳士回顧録」
【原作】安野モヨコ
【音楽】鷺巣詩郎
【制作】コルク
予告編映像
【作品概要】
 「変態とは、目を閉じて花びんの形を両手で確かめるように、自分の欲望の輪郭をなぞり、 その正確な形をつきとめた人達のことである……」

 20世紀初頭のパリ、逃げられない売春宿で働く娼婦コレットは、同僚たちと暮らしながら、訪れる幾人もの客の欲望を満たす 毎日を送っていた。そんな息苦しい生活の中で、唯一の希望は想いを寄せるレオンとの逢瀬の時間だけ。しかし、レオンが本当に自分を愛しているのか、コレットは確信を持てずにいるのだった……

 閉じられた楽園で力強く生きる女性と、己の欲望をさらけ出す""鼻下長紳士""。愛と欲望が交錯する、美しくも妖しい館へようこそ……


<ニコニコ生放送 番組概要>
■番組名:「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第23回
■放送日時:2015年5月25日(月)22時~23時(予定)
視聴ページ
■出演者:日本アニメ(ーター)見本市公式サイトにて、追って公開します。
■番組内容:「鼻下長紳士回顧録」の制作秘話や作品に込めた想いなどをうかがいます。

<お知らせ>
 日本アニメ(ーター)見本市ファーストシーズン(第1話~第12話)およびニコニコ生放送での作品解説番組「日本アニメ(ーター)見本市 -同トレス-」のタイムシフトが、2015年5月31日(日)24時をもって公開終了となります。

★以下、第22弾作品「イブセキヨルニ」の制作秘話を語った「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第22回レポートをお送りします。


■第22回「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」が放送 「イブセキヨルニ」制作秘話を平松禎史監督らが解説!


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 5月18日(月)、「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の第22回放送を実施しました。番組では、第22弾作品である「イブセキヨルニ」の監督・脚本を務めた平松禎史氏、原作を執筆されたさかき漣氏、京都大学大学院工学研究科教授の藤井聡氏をゲストに迎え、「イブセキヨルニ」の制作秘話に関して語り合っていただきました。


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【平松氏・さかき氏・藤井氏について】

<プロフィール>
■監督・脚本:平松禎史
 アニメーター・演出家。ハタビちゃんはみんなの人気者。
 主な作品:「彼氏彼女の事情」キャラクターデザイン・総作画監督/「アベノ橋魔法☆商店街」キャラクターデザイン・作画監督/「寄生獣 セイの格率」キャラクターデザイン・作画監督/「until You come to me.」監督

■原作:さかき漣
 作家。幼少時より芸術や文学、日本の伝統芸能に親しんで育つ。学生時は哲学専攻に属しながら、趣味で心理学の勉強も。
 著作:「コレキヨの恋文」(PHP研究所)、「希臘から来たソフィア」(自由社)、「顔のない独裁者」(PHP研究所)など。

■ゲスト:藤井聡
 京都大学大学院教授。内閣官房参与(防災・減災ニューディール政策)を担当。
 東日本大震災の前から防災減災の緊急性に着目し、国土強靭化政策の元になる列島強靭化構想を立ち上げ。社会学、心理学、哲学の研究者としても言論活動を勢力的に展開している。
 著作:「プラグマティズムの作法」/「大衆社会の処方箋」(羽鳥剛史氏と共著)/「強靭化の思想」/「〈凡庸〉という悪魔」等多数。


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【イブセキヨルニについて】

 本作の製作のきっかけについて、平松監督は「アニメ(ーター)見本市の企画が動き始めた最初の頃から考えていました。原作の『顔のない独裁者』は、人間そのものを描いている作品です」と語りました。

 原作者のさかき氏は、自身の作品がアニメ化されたことについて「感動しすぎて……本当に感謝しております」と喜びを語りました。


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 近未来を舞台に、政治や経済、哲学など、さまざまな要素が複雑にからんだ物語が展開される「イブセキヨルニ」。番組では、本作を哲学の視点から解説すべく、京都大学大学院工学研究科教授の藤井聡氏が出演。藤井氏は、平松監督が通っている経済塾の講師であるという関係から、「今回のアニメ化に際して藤井先生の本を読み直したりしたので、ぜひ同トレスにも出演いただきたいなと」(平松監督)となり、今回の共演が実現しました。

 平松監督が哲学面から挙げる本作のキーワードは、「自由」「感情と理性」「プラトンの洞窟の比喩」という3つです。平松監督はキーワードについて、「本作の中には自由という言葉がたくさん出てくるのですが、自由といっても何でもいいわけではありません。また、感想を見てみると『怖い』というコメントが多かったのですが、それはどういう怖さなのか。何が怖いのかを理性的に考えてみてください。本作はそういう『感情と理性』のバランスをテーマにしています」とコメント。

 それに対して藤井氏は、「プラトンの洞窟の比喩とは、洞窟の奥で壁を向いている人間が、自分の後ろにある焚き火を通して壁に映る影を本物だと思い込んでいるということ。その中の一人が、それが影であることに気づき、洞窟を出て世界を見て、それから洞窟の奥に戻ってくるのですが、壁の方を向きっぱなしの他の人に見てきたことを教えても信じてもらえずいじめられるのです」とコメントしました。


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【氷川の二度見】
 アニメ評論家の氷川氏が注目ポイントを紹介する「氷川の二度見」のコーナー。今回のテーマは「時系列」。「時間をわざと入れ替えているところがある。夢とか記憶は印象的なことを描くので、結果から原因を覚えていたりする。本作だと、たとえば日本から灯りが消えていったり、少女と老婆などは順番に進んでいる。ところが、死んだススムが起きて、(死んだ)原因を見ている場面もある。結果から原因を見るのか、逆なのか。ここが大事だなと思いました」(氷川氏)


【クリエイターの法則】
 番組の最後には出演者に向けて「あなたにとってアニメとは?」という質問が。

 藤井氏は、「原風景」と回答。
 「パッと見てずっと心に残る。外国の街で初めて歩くのと同じくらいインプレスされる」(藤井氏)


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 さかき氏は、「色彩と響きの共演」と回答。
 「私は小説で五感を書くようにしているのですが、やはり色彩は出せないので」(さかき氏)


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 平松監督は、「感情の静と動」と回答。
 「メリハリから何が見えてくるのかが、アニメーターをやっていていつも楽しい」(平松監督)


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 日本アニメ(ーター)見本市、次回は第23話「鼻下長紳士回顧録」が5月22日(金)に配信予定です。また、作品内容を振り返る特別番組「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」の次回放送は5月25日(月)放送予定です。


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