PS4初のガンダムゲーム『ガンダムバトルオペレーションNEXT』開発者に直撃!

2015年4月30日に突然発表され、ゴールデンウイーク中にベータテストが実施された『ガンダムバトルオペレーションNEXT』。本作が目指すもの、本作に込めた思いを、開発者に聞く!

●PS4初のガンダムゲームはF2P(フリー・トゥ・プレイ)!

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 ゴールデンウイーク開始早々の2015年4月30日、バンダイナムコエンターテインメントからの突然の発表に驚いたゲームファンは多いことだろう。PS4、PS3向けのオンライン専用フリー・トゥ・プレイ(F2P)タイトル『ガンダムバトルオペレーションNEXT』(以下、『NEXT』)が発表され、即日オープンベータサービスが実施されたのだ。PS3でサービス中の『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』(以下、『バトオペ』)と共通の名前を冠しながらも、新たなタイトルとして開発されているという『NEXT』。本作のコンセプトや、突然のベータテスト実施の狙いなどについて、開発のキーマンたちに詳しくお話しを訊いた。

※本記事は週刊ファミ通5月28日号(2015年5月14日発売)に掲載されたものです。
※このインタビューは、ベータテスト実施の直前に行ったものです。

【『ガンダムバトルオペレーションNEXT』とは?】
 『ガンダムバトルオペレーションNEXT』は、2015年内のサービス開始を目指して開発中の、PS4/PS3向けオンライン専用タイトルだ。基本は5対5のチームバトルで、制限時間内に相手チームの戦力ゲージをゼロにするか、戦闘時間の終了時点で戦力ゲージの残量が多いチームが勝利となる。PS4では初のガンダムゲームとなる本作だが、PS3版とのマッチングも可能。また、正式サービス開始後は、“宇宙世紀から最近のガンダム作品まで”をコンセプトに、宇宙世紀だけでなく、さまざまなガンダム作品のモビルスーツが順次追加配信されていく予定だ。
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【写真右】
バンダイナムコエンターテインメント CS事業部 プロダクションディビジョン
第1プロダクション 1課 アシスタントマネージャー
薄井 宏太郎氏
(文中は薄井)

【写真左】
B.B.スタジオ 第1開発部 ディレクター・プランナーチーム
プランナー
小澤友尚氏
(文中は小澤)


●『バトオペ』の名を冠しながらも新たな方向性のタイトルに!

――まず、タイトルの発表とベータテストのスタートが同時というのが驚きました。これにはどんな狙いがあったのでしょう?
薄井 おかげさまで、『バトオペ』は3年間、お客様に支えられて、いま現在もサービスを続けることができています。『NEXT』でも、同じように長く続けていくためには、お客様といっしょに作りあげていきたいな、と。そのためには、なるべく早く出して、いろいろご意見を聞き、しっかりまとめた形でリリースをしたいという思いがありました。


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――参加者を限定しないオープンベータということで、対応もたいへんだと思いますが?
薄井 『バトオペ』のときはクローズドでやりましたし、じつは今回も、最初は人数を絞った形でやろうと思っていたんです。でも、なるべく多くの方からいろいろなご意見をお聞きしたいということで、期間は短いのですが、思い切ってオープンベータという形で実施することに決めました。

――ゲームファンとしてはうれしいことですが、大きなチャレンジですね。
薄井 今回は、PS3とPS4の両方に対応していること、日本でもアジアでも一気にスタートしていることなど、いろいろとチャレンジをしすぎているところがあります(笑)。ですので、楽しみでもあり、不安でもあり、というところですね。

――配信されたベータバージョンは、開発進行度としてはどの程度のものなのでしょう?
薄井 現段階で言えば、2割か3割程度というところですね。やりたいことはたくさんあって、サービスインのときでも100%になっていない状態だと思います。

――今回のベータテストの目的、狙いはどのあたりにあったのでしょうか。
薄井 『バトオペ』の場合、一年戦争の重厚感などが楽しめる内容ですよね。そういった内容のゲームは、『バトオペ』に限らずいままでにも作ってきていたので、ターゲットとするお客様の気持ちがなんとなくわかっていて、その中で制作を進めていました。対して今回は、“基本無料”、“宇宙世紀から最近のガンダム作品まで” をコンセプトに、いろいろな世代をターゲットにしていく作品になります。ですので、我々では気づかないお客様の要望が、絶対にあるだろうと。まずは、それを早い段階で調べておきたかったんです。
小澤 今回のテーマとして、さらにもうひとつ、“ハイスピードであること”というテーマがあります。ゲーム自体のテンポもさることながら、ゲームの展開やマッチングなどさまざまな面で、『バトオペ』と比較してテンポが早くなっているんですね。そこに関して、お客様がどういったご意見をお持ちになるのかを見てみたい、というのもありますね。当然、サーバーが大丈夫か、など技術的なテストも含めて、試させていただきたいと思っています。


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――『バトオペ』とはコンセプトの時点で大きく異なる面もありますし、続編というよりも新作という感じなのでしょうか?
薄井 そうですね。『バトオペ』は、3年が経ったいまでもたくさんの方が遊んでくださっている一方で、卒業された方もいるし、「『バトオペ』はちょっと違うな」と感じた方もいると思います。そういった方々に対して、新しいテーマでチャレンジしていきたい、と。ですので、目的と言いますか、見ている方向が違いますね。

――F2Pという面では『バトオペ』と共通ですが、F2Pであることは、本作の企画の前提としてあったのでしょうか。
薄井 『バトオペ』のノウハウを活かしたいという思いはありました。それと、「PS4ならではの『ガンダム』を作らないと」と考えていて、「いちばんインパクトのあることってなんだろう?」と考えたときに、ガンダムで、PS4で、いきなり無料 、しかもワールドワイドで……となれば、インパクトがあるだろう、と。


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――PS3版とPS4版で、同じサーバーに接続することになるのですか?
小澤 はい。機種に関係なく、マッチングもされますし、友だちを登録することもできます。

――クランのようなユーザーどうしのコミュニティー機能は実装されないのでしょうか?
小澤 まずリリースの段階では、友だちといっしょに出撃するシステムを実装する予定です。将来的には、クランシステムのようなものも、実装を視野に入れています。

――海外のプレイヤーともいっしょに遊ぶ形になるのでしょうか?
薄井 ベータの段階では、海外の人との接触はないですが、正式サービスの段階でどうするかは、いろいろ声を聞いたりしたうえで判断しようと思っています。

――たとえばPS4版のユーザーのほうが有利になったり、という可能性はありますか?
小澤 PS4版とPS3版で画面の解像度が違いますので、PS4版のほうが、遠くの敵が細かく見えるという点においては、有利と言えなくもないと思います。とはいえ、インジゲーターの表示だったり、カメラの視野角などはどちらも同じですし、基本的には有利不利はなくなるようにしています。もちろん、MSの性能などは同じですしね。

――通信ラグなどの条件も同様ですか?
小澤 その点も、PS3とPS4で異なるということはありません。ただ、これから突き詰めていく部分ですが、アクションゲームですし、フレームレートで数フレーム分の違いは出てくると思います。そこにこだわる方にとっては、重要に思われるかもしれません。

――ちなみにデータはサーバー保存ですよね? たとえばPS3でプレイを始めて、後でPS4を購入後にPS4に移行する、といったことは可能ですか?
小澤 それは問題ないです。

――今後、もう一度ベータテストを実施される予定はありますか?
薄井 まだ何も決定はしていません。ただ今後、ご意見をすべて確認させていただき、順番を決めて改修を進めていく過程で、改めてテストを実施することもあるかもしれません。

――正式サービスのスタートはいつごろになるのでしょうか?
薄井 いまのところ、年内にサービスインしたいとは思っていますが、いろいろなご意見が寄せられると思いますし、それを踏まえたうえで、最終的なスケジュールを決めることになりますね。

――正式サービス版では、マップや機体などもたくさん追加されるのですよね?
小澤 もちろん、リリース時にはもっと多く登場しますし、リリース後にもどんどん追加していきたいと考えています。最終的には、いちばん多くの機体が出ているガンダムゲームにできたらいいな、と(笑)。

――えっ、いちばん多くって凄いことですよね! 『Gジェネ』シリーズなどでは、1000種類を超えてたりしませんか?
薄井 いや、それは……アクションゲームでは最多を目指すということで(笑)。それくらい長く運営していきたいですね。サービスインした後もどんどん進化させていきますので、末永くお付き合いいただければと思います。

――一方、『バトオペ』の運営は今後どうなるのでしょうか?
薄井 並行して続けていきます。遠い先のことまではわかりませんし、PS3の状況なども見ながら判断することになりますが、『NEXT』のリリース後すぐに終了させるということはありません。
小澤 『バトオペ』から切り替えるということではなく、お互いに高めていければいいな、と思っています。開発スタッフに関しても、ノウハウの共有はしていますが、『NEXT』のメインのコアスタッフは、別のスタッフで作っています。お互い、切磋琢磨しながら作っていければと思います。


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(C)創通・サンライズ
※画面は開発中のものです。