次回、今晩20時と、翌日早朝4時の機会を逃すな!
2015年5月28日に発売される、Wii U用ソフト『Splatoon(スプラトゥーン)』。本作を発売前に無料で体験できる“完成披露試射会”の第1回が、2015年5月9日(土)12時00分~13時00分に開催された。“完成披露試射会”は、期間中の決められた時間内で、4人対4人のインターネット対戦バトル“ナワバリバトル”を体験できる、いわば体験版。『スプラトゥーン』は、これまでE3や闘会議、ニコニコ超会議2015などのイベントには出展されていたが、そういったイベントでプレイできなかった人が触れやすい機会になる。
『スプラトゥーン』の概要を簡単に説明しよう。本作は、ヒトとイカの姿に自在に変身できるキャラクター“インクリング”が主人公のゲーム。4人ひと組のチームを組み、相手チームと4対4で競うことになる。ゲームとしては、三人称視点のアクション・シューティング、いわゆるTPSだが、本作の勝利条件はどれだけ多く敵を倒したかというものではない。本作のブキはインクを射出するもので、このインクで自分のチームのインクを多く塗ったほうが勝利となるのだ。このインクを敵に当てることで、敵を倒せるのだが、敵を倒した数よりも、インクを塗った領域のほうが重視されるため、TPSなどのシューターが苦手な人でも勝利に貢献できるものになっている。
“完成披露試射会”は、Wii Uのニンテンドーeショップからソフトをダウンロードすることでプレイ可能。ゲームを始めると、プレイヤーキャラクターの設定(ボーイとガール、肌の色、目の色などが選べる)、操作説明のチュートリアルを経て、ゲーム開始。ブキは、わかばシューター、スプラシューター、スプラローラー、スプラチャージャーの4種類が選べるが、各ブキにはボムなどのサブウェポンと、ゲージを溜めると発動できる強力なスペシャルウェポンがそれぞれセットになっており、ブキによってセット内容も異なっている。
12時00分になってプレイを始めると、最初はサーバーが混み合っていてゲームに参加できなかったが、しばらく(3分くらい)して無事に入れるようになり、以後は途切れることなくプレイができた。ユーザー名しか見えないので予想でしかないが、参加プレイヤーには日本のユーザーはもちろん、世界中のユーザーが集まっているようだ。ちなみに、記者の場合、ネットワークのラグなどはまったくなく、快適にプレイできた。知人ではラグが発生したという話もあったため、マッチングしたユーザーの環境なども影響するのかもしれない。あと、任天堂の開発スタッフが“イカ研究員”として、サングラス&白衣の衣装でゲームに参加しているらしいが、残念ながら、今回はマッチングできなかった。
各ブキの説明をしていこう。わかばシューターと、スプラシューターは、平均的な能力を持ったミドルレンジのブキ。インクを広く塗ることが得意で、敵と対峙したときにも距離を取りながら撃ったりと、扱いやすい。わかばシューターのスペシャルウェポンはバリアで、敵に囲まれたときなどに使うのがオススメ。ただし、バリア状態は攻撃を食らわないものの、敵のインクに押されて距離を離される特性があるため、ふたり、3人に囲まれている場合は、バリアのままゴリ押しをしても攻撃が届かないので要注意。一旦、前線から離れることも必要だろう。サブウェポンのスプラッシュボムは、投げた後にちょっと待ってから爆発するもの。インクを大量に消費するが、敵がまとまっているときや、敵と対峙したときのけん制に使える。
なお、わかばシューターとスプラシューターでは、ブキの性能も異なる。スプラシューターのほうがわかばシューターよりも、インクの飛距離が長い様子。インクの飛び散り具合(いわゆる集弾率)もよりまとまって射出されるように感じた。スプラシューターのサブウェポンは投げた直後に爆発する“クイックボム”で、爆発が及ぶ距離は短く、威力も低いように思うが、その分、インクの消費量も少ないようだ。スペシャルウェポンは、そのすぐに爆発するボムが一定時間使い放題になる“ボムラッシュ”。激戦区で多くの敵を相手にするときや、相手の色に塗られた広場を塗り返す際などに重宝する。
スプラローラーは、道幅いっぱいにインクを塗りながら走れる近距離タイプのブキ。走りながらインクが塗れるため、チームへの貢献も非常にしやすく、そのまま敵にぶつかれば、敵を倒せるため、簡単に爽快感を味わいたい場合にオススメのブキだ。一方、インクを射出したときは近距離に広範囲にインクを散布するため、中距離から狙われるとひとたまりもない。なお、“完成披露試射会”ではローラーどうしがぶつかり合って相討ちになる場面も多かった。扱いやすさも手伝って、夜、早朝の“完成披露試射会”では、ローラーを扱う人が増えそうな気もするが、果たして? ローラーのサブウェポンは、投げた場所に張りつく設置式の”キューバンボム”。スプラッシュボムと同様に、一定時間で爆発するが、投げた場所によっては敵の死角に設置できそうだ。そして、スペシャルウェポンは、壁を貫通する広範囲に攻撃する“メガホンレーザー”。発動後、音波のようなエフェクトが照射され、その範囲にいる敵に攻撃を与えるのだが、壁を貫通して影響を与えるほか、高低差の範囲も広いため、敵に近距離で使われた場合は、逃げるのが難しい。死角から使うと効果的だが、照射する距離は短いため、敵を引き寄せて使うというタイミングの見極めが重要だ。
最後に、スプラチャージャーは、インクを充填して、遠くまで一気に射出するブキ。射出するインクは細いが、遠くまで使えるため、バトルスタートと同時に撃って、イカ状態で進む道を作ることにも役立つ。ただし、溜めながらの移動はかなり遅く、近距離での連射もできないため、敵と近距離で対峙したときの対応が難しい。なるべく高所から、近寄ってきた敵を狙い撃つ戦法がオススメだ。サブウェポンはスプラッシュボムで、スペシャルウェポンは一定時間スプラッシュボムが使い放題の“ボムラッシュ”。クセの強いブキのため、初心者にはあまり向かないかもしれない。うまい人が敵を倒す、けん制する、道を作るといったサポート役に徹すると非常に厄介だが、インクを多く塗るプレイには結びつかないため、ポイントでの直接な貢献がしづらいところ。上級者がスプラチャージャーをどのように扱うのかは、記者も知りたいので、ぜひご教授いただきたい……!
今回使えたブキの所感は以上だ。ちなみに、プレイヤーどうしのマッチング中は、Wii U GamePadで、ドット絵のイカがひたすらジャンプしてゴールを目指していくミニゲーム“イカジャンプ”が楽しめる。どれだけ溜めて一気にジャンプするか、単純だがなかなか奥深い内容になっているので、こちらもチェックしてほしい。
というところで、“完成披露試射会”の第1回は終了、残すところは、今晩の“5月9日(土)20:00~21:00”と、明日の早朝“5月10日(日)28:00(朝4:00)~29:00(朝5:00)”の2回だ。なお、20時00分の回では、同時間帯にニコニコ生放送で、“『Splatoon(スプラトゥーン)』完成披露試射会 生放送”の放送も予定されており、かなりの盛り上がりが期待できる。一方、早朝のほうは、海外のプレイヤーのコアタイムとなっているようだ。
・ニコニコ生放送“『Splatoon(スプラトゥーン)』完成披露試射会 生放送”の番組ページは→コチラ
Wii Uを持っている人ならば誰でも遊べる『Splatoon(スプラトゥーン)』完成披露試射会(インターネットの環境が必要)。あと、2回という貴重な体験の機会を逃さず、プレイをしてほしい。一度触れてみれば、ほかのゲームにない、新たな魅力がすぐに味わえるはずだ!
Splatoon(スプラトゥーン)
メーカー | 任天堂 |
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対応機種 | Wii UWii U |
発売日 | 2015年5月28日 |
価格 | 5700円 [税抜]/6156円 [税込(8%)] |
ジャンル | TPS |
備考 | プロデューサー:野上恒、ディレクター:天野裕介、阪口翼 |