前半は『龍が如く0』の横山昌義氏と、『ドラゴンクエストヒーローズ』の市村龍太郎氏が登場

 ドワンゴ及びニワンゴは、2015年4月25日(土)、26日(日)に幕張メッセで動画サービス“niconico”の超巨大イベント“ニコニコ超会議2015”を開催。26日のカプコンブースでは、特設ステージ“バサラ4皇vsDMC4SE チャンネル”で、さまざまな実況放送が行われたが、そのなかから“小林Pの超トークルーム(2日目)”の模様をお届けしよう。

『龍が如く0』、『戦国BASARA4 皇』、『ポッ拳』などの多彩なゲームの話題で盛り上がった“小林Pの超トークルーム”をリポート【ニコニコ超会議2015】_01
▲ホストの小林氏は、カプコンの名物プロデューサーとして有名だ。

 この放送は、『戦国BASARA』シリーズや『デビル メイ クライ 4 スペシャルエディション』(以下、『DMC4SE』)を手がけるカプコンの小林裕幸プロデューサーがホストMCとなり、多彩なゲストを招いてトークをくり広げるという内容だ。

 前半のゲストは、セガゲームスの『龍が如く』シリーズプロデューサー・横山昌義氏と、スクウェア・エニックスの『ドラゴンクエスト』シリーズプロデューサー・市村龍太郎氏。最近の担当作品としては、横山氏が『龍が如く0 誓いの場所』(以下、『龍が如く0』)、市村氏が『ドラゴンクエストヒーローズ』、『無限∞ナイツ』を手がけている。まずはそれぞれのタイトルのデモムービーに続いて、ゲストの両氏がコメントを語ってくれた。

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▲こじんまりとしたブースながら、多数のファンが来場。
▲左から市村氏、横山氏、そして小林氏。

 まずは『龍が如く0』だが、横山氏いわく、発売から1カ月以上がたつが、ユーザーからは高い評価を受けているという。
「シリーズ最高傑作とも言われる方も多く、我々もうれしく思っています。本作は1988年が舞台で、桐生一馬の原点といったものが描かれてます。いまからでも遅くないので、ぜひみなさん、遊んでいただければと思います」(横山氏)。

 また市村氏は、『ドラゴンクエストヒーローズ』について、「『ドラクエ』の過去のキャラクターたちがいっしょに戦うということで、統一感やバランスの面で、なかなかたいへんでした。アクションゲームは、横のおふたりは慣れているかもしれませんが、自分は初めてで……勉強しましたよ!」とコメント。また『無限∞ナイト』に関しては、「簡単な操作でダイナミックに遊べるソフトになっています」と、セールスポイントをアピールした。

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▲『龍が如く0』に関して、ユーザーの反応を語る横山氏。
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▲市村氏は、アクションゲームの難しさを体験したとコメント。

カプコン最新作を巡ってトーク

 続いてはカプコンの新作タイトルについて、ゲストとトークを交わすコーナーに。最初は『戦国BASARA4 皇』の新キャラ、足利義輝・千利休・京極マリアについて、小林氏が両ゲストに印象を伺った。また本作は『テイルズ オブ ゼスティリア』など、いくつかのほかのコンテンツとコスチュームやアイテムのコラボを展開しており、そちらの内容についてもゲストがコメントをしてくれた。以下にそのいくつかを、ピックアップして紹介しよう。

 ・足利義輝
「カッコいい。『龍が如く』に出てきてもおかしくないですよね。戦国キャラクターの総決算みたい。日本の武将のカッコよさを追求すると、たぶんこうなるんですよ」(横山氏)。

 ・千利休
「利休の料理のやりかたはいろいろあると思うんですけど、こういう利休は初めてですね」(横山氏)。
「おもしろいですよ。お茶も立てて、みんなが座って、そのあとドーンでしょ?」(市村氏)。

 ・京極マリア
「女性キャラを作るのがうまいですね~。僕は『龍が如く』でも、女性キャラを作るのがヘタなんで……」(横山氏)。

 ・『テイルズ』シリーズとのコラボ
「なんでもありですね。すごいなと素直に思います。ウチとはコラボの方向性が違うというか……。ウチはラーメンを作ったりですからね」(横山氏)。
「僕はそれぞれのシリーズをプレイしているんですけど、違和感があんまりない。三成とか、パンツの色や髪の色も合っていて、そのまんまだもん」(市村氏)。

 ・TMレボリューション(西川貴教)とのコラボ
「いいですね。ウチは、氷室さんの衣装を着るとか、ないですからね」(横山氏)。

 ・新日本プロレスとのコラボ
「プロレスは好きなんですけど、ポーズの再現とか、角度がすごいですね。すばらしい」(市村氏)。

 また『DMC4SE』については、ソフトの全体的な内容について、小林氏が両ゲストとトークを展開。ここではリメイク・再リリースの意味や、新たな使用キャラクター、舞台化の話など、いろいろなテーマで盛り上がった。なお横山氏は、今作のリリースについて、つぎのように語ってくれた。
 「昔の名作を、いまの技術でまた出すことって、すばらしいことだと思うんですよ。ゲームって、ハードが変わると、遊べなくなる場合もあるじゃないですか。それを、最新のハードに持ってきてもおもしろいんだよということを、ぜひやってほしい!」(横山氏)。

据え置きゲームをもっと元気に!

 前半戦のトークは、このへんで終了。まとめとして小林氏が「据え置きゲーム、頑張りましょう!」と声を掛けると、両氏からも「頑張んなきゃダメですよ」、「家庭でゲームをする時間を取り戻さなきゃ」といった意気込みが返っていた。なお両氏の締めくくりのコメントは、以下のとおりだ。

 「今年は新しい挑戦もしましたが、まだ挑戦は残っていますし、いろいろなことをやってます。来年は『ドラクエ』30周年ということで、盛り上げるための仕込みもやっていますので、いずれ発表できればと思います。楽しみにしていてください!」(市村氏)。

 「『龍が如く0』は発売から1月ほどですが、まだまだ現役商品ですので、興味ある人がいましたら、ぜひ遊んでいただければと。あと今年は『龍が如く』10周年の年ですが、じつは『0』は、10周年の1本目の仕掛けなので、まだこれからもいろいろとやっていくと思います。いまはお話できませんが、ご期待ください!」(横山氏)。

後半戦のゲストはお笑い系?

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▲左は原田氏、中央が松山氏。会話は終始、関西のノリで展開。

 インターバルを少し置いて、トークは後半戦に突入。後半のゲストは、サイバーコネクトツー代表取締役社長・松山洋氏と、バンダイナムコエンターテインメント 鉄拳プロジェクトリーダー・原田勝弘氏。前半戦と同様に、まずはそれぞれの最新作のデモが流れ、コメントが語られることとなったが、前半戦のイメージとはやや違い、終始ギャグが混ざる、ホンワカとした展開でトークが進んでいった。

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▲『ポッ拳』にちなみ、原田氏はピカチュウの着ぐるみで登場。

 松山氏が紹介してくれたのは『フルボッコヒーローズ』だが、「いま少々、炎上していまして(笑)」と多くを語らず、その代わりに(?)社員募集の会社説明会の告知がフリップで登場。これには「カプコンの番組でやることとちゃうやろ!」と、原田氏からツッコミが入る一幕も。
 そして原田氏の番となったが、なんと初出しの情報が目白押し! まずは『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』で、ゲンガーの参戦が決定。また『鉄拳7』では、新キャラクターの追加が明らかとなり、スマホアプリ『ギャラガ×鉄拳』も発表された。
 「なぜかいろいろ、カプコンの番組で初公開です。『ギャラガ』はエイプリルフールのネタだったのですが、反響がけっこうありまして、実現となりました。キャラごとに、弾の特性が違っていたりします。完全無料ですので、よろしくお願いします!」(原田氏)。

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▲松山氏は配信中のアプリに加え、社員募集を強くアピールしていた。
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▲初公開となった、『鉄拳7』の新キャラクター。
▲スマホアプリ『鉄拳×ギャラガ』も要注目のタイトルだ。

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『鉄拳7』新キャラクター“GIGAS”が4月28日より追加! 『ギャラガ』×『鉄拳』アプリもホントにリリース!

ゲストから容赦ない意見が続々と!?

 ここでトークは、前半の流れと同じく、カプコン最新作に関して両ゲストの印象を聞くコーナーとなった。前半戦同様に、コメントをいくつかピックアップして紹介する。

 ・千利休
「戦国で、“サイキッカー”ってカタカナを使うのは初めて見たわ!」(松山氏)。
「こういうまちがった日本の文化を、ワールドワイドに広めるのはやめてほしいです(笑)。どこが千利休なのかと」(原田氏)。

 ・京極マリア
「この武器は布? ムチでしょ!」(松山氏)。
「もはや戦国でもなんでもない。なんで“戦国”ってタイトルについてるの? いろんなものとコラボして、ようワカランものになってるやん!」(原田氏)。

 ・『テイルズシリーズ』とのコラボ
「もともと“バサラ”って、髪型なども含めて、妄想も入っているファンタジーなところがあるから、『テイルズ』の衣装も似合うかもね」(松山氏)。

 ・TMレボリューション(西川貴教)とのコラボ
「どこを目指しているの? これは、誰が要求してるの!?」(原田氏)。

 ・新日本プロレスとのコラボ
「ここまでいったら、正しいのかどうかワケわからんね。なんか小林Pが、おもろいことをしてくれるかな、という要望に、応えることになってるね」(松山氏)。

 つぎは『DMC4SE』に関して。こちらのトークも、前半戦と同様に、バージルでのプレイや、また女性キャラのセクシーな衣装など、多彩な話題でトークは白熱した。そんななかで松山氏は、「定番の楽しみを定期的にユーザーに提供しているという面では、やっぱりゲーム愛を感じるよね」と、今回の再リリースを評価するコメントを語ってくれた。

3人の夢のタッグが実現?

 後半戦も、最後はやはり、据置きマシン・家庭用ゲームをもう一度盛り上げようという話題に。そんななかで、ゲスト両氏からは、「ならば小林氏を総合プロデューサーにして、この3人で何かできない?」といった話も飛び出した。もし実現すれば、ファンにとってはまさに夢のプロジェクトかも……?

 ではラスト、ゲスト両氏の締めくくりのあいさつを紹介して、イベントのレポートを終わりにしよう。ゲストはいずれも大御所なのに、とてもフランクで、ユーモアにあふれた楽しいイベントだった。

「サイバーコネクトツーは19周年で、20年目を迎えております。皆さんがご存知のタイトル以外にも、新しいプロジェクトを進めていますので、興味ある方はぜひ当社に就職していただきたいですし(笑)、今後ともぜひ応援していただけたらと思います!」(松山氏)。

「いろいろ要望などありましたら、ツイッターなどに言ってもらえれば、頑張りますのでよろしくお願いします!」(原田氏)。